どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今回はNetflixで配信が始まった
『恋の予感?! ホテルリノベ奮闘記』のレビューです!
ホテルを購入して住みながら改築する話かな?そういうの憧れるんですよね~。
『マンマミーア ヒア・ウィ・ゴー』のドナみたいに自分でホテルをリノベして経営して、一家で住むと。そこでダイビングしたり、観光客相手に飲んだり。
あぁ、楽しそう……!
地中海よりも太平洋に浮かぶ南の島の方が好みだから、ハワイ付近に亀仙人の家みたいな島が欲しいのよ。そこで民宿を経営して、魚を釣って半自給自足で暮らしたい。
あ、でも俺はネットと映画館がないと生きていけねぇや。やっぱ自分が思っている以上に田舎より都会向きな人間なのかも。
恋の予感?!ホテルリノベ奮闘記
あらすじ
ニュージーランドのホテルを手に入れて、サンフランシスコから単身やって来た若い女性。だが、大幅な修繕が必要と知り、現地のイケメン業者と手を組むことに。
評価
僭越ながら『恋の予感?!ホテルリノベ奮闘記』の満足度を★10段階で表すと・・・
★5
条件が揃えば俺だって同じ選択をしたさ!!
仕事に疲れた女性が人生を賭けた一発勝負。
彼女自身に能力があるから失敗しても保険は効きそうですが、自分の力でボロボロホテルをリノベしていく行動力は見習わなくてはなりません。
狭いコミュニティの中で生きることの”良い部分”だけを抜き出した本作に現実とのギャップを感じつつも、旅好きな俺としては共感できる部分もあったり。
俺も行動力だけは人一倍ある方だと思ってるけど、誰も知らない土地に行って人生をやり直そうとは考えもしねぇ。今の生活が満足しているってことなんでしょうが。
ストーリーは至ってシンプル。最近のNetflixオリジナル映画ってこういうテイストの作品多くないか?
コメディを交えつつ人生やり直す的な。最近放送してるテレビドラマの『凪のお暇』に似ているかも。
やっぱ現代人は「遠い場所で人生やり直したい!」って考えている人多いんですかね。
仕事に疲れ、恋愛に疲れ、人間関係にも疲れて静かな田舎に引っ越したいか……
それで幸せになれるのは本作のようなイージーモードの街に越すか、仕事も恋も友情も成功した場合に限ると思うよ。
たまには「夢も希望も笑顔もない田舎に引っ越す系映画」を観たいぜ。
ここから先は『恋の予感?!ホテルリノベ奮闘記』のネタバレを含みます!!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
タイトルについて
まずめちゃくちゃ気にくわないタイトルについて。
日本だけのタイトルである『恋の予感?!ホテルリノベ奮闘記』ってどっかの恋愛バラエティ番組のサブタイトルみたいな雑な邦題に怒りすら覚えますw
Netflixオリジナル映画は大してプロモーションしないし、目に当たる機会も少ないからタイトルで引こうとするのは理解するけど、これはあまりにも…。
「恋の予感?!」の部分は良いとしても「ホテルリノベ奮闘記」がダメダメだね。ホテルをリノベするというよりも街の住民たちとの交流の方にスポット当たってるし、取ってつけたような語呂の悪さよ。
タイトルであらすじを語るのがトレンドなのか?早く廃れろ~!!
続きまして原題である「Falling inn Love」
そのまま”恋に落ちた”って言うのとホテルを表すinnをかけているんだね。これはこれでズッコケそうなタイトルなんですがw
80年代にロバート・デニーロとメリル・ストリープが主演した映画『恋におちて』って映画も、そのまま「Falling in love」が原題だったんで向こうではポピュラーな文句なんでしょう。
邦題も原題も私の中では地雷臭プンプンのタイトルなんですが、内容はそれに反して意外と嫌いじゃない!
どうぶつの森
すっげぇ例え悪いと思うんだけど、この映画を観てた時「どうぶつの森」が頭に浮かんだんですよw
何故引っ越すのかすらわからない主人公が動物だけが住む村に行って、村長したり化石掘ったりするゲーム。
いや、別に例えるのは「スタデューバレー」でも「ルーンファクトリー」でも良いんですが、そういう別の場所に来て住民たちと仲良くする系のゲームを思い起こさせるんだよ。
たぶんリアルだったらよそ者がすでに確立しているコミュニティに入ってきたら、こんなにうまくいかないはず。これもゲームで例えるならば、時代は違うけど「スカイリム」みたいな。敵対する奴もいれば、仲間になれる奴もいるのが現実だと。
でも、この映画は夢物語に見える田舎暮らしを、まるで恋愛アリの「どうぶつの森」のようなトーンで描いていきます。そこには悪いヤツはいないし、基本的にすべてが順調。
たぬきちもいなければ、しずえさんもいないけど街の雰囲気は完全に「どうぶつの森」。それは良い面でも悪い面でもそう。
良い面で言うと街の人々が優しくて、距離感が近いところ。あと田舎の素朴さが全開なところか。そのままだね「どうぶつの森」なわけだ。
逆に悪い面で言うと、私のようなひねくれ者が村人全員が優しい世界に気持ち悪さを感じてしまう点ですかねw
「どうぶつの森」ならすべてがゲームだし動物だしで許せるけど、実際の人間がこれをやるとねぇ。
この”気持ち悪さ”を絶妙に活かして不気味な世界観を作り出した映画が『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン』。最後に街の人たちの優しさ、気持ち悪さの正体がわかって……のラストに繋がってくる演出は見事でした!
対して本作は私に言わせると『ホット・ファズ』の種明かしがないバージョン。町人が不気味なほど優しいままで、そのまま終わってしまう。
ごめんね、俺ひねくれ者なのよ。優しくしてくる人は基本信じない。特に自分の知らない土地ではね。
実際の田舎をノンフィクションで
田舎暮らしというと都会の喧騒から離れて、自由に生きる…って言うのが頭に浮かぶと思いますが、実際は全然そんなことないと勝手に偏見を持ってまして。
私はずっと東京に住んでいるんで田舎暮らしとか知らんけど、狭すぎるコミュニティはそれはそれで辛いはず。
映画の中ではギャグ程度で終わっていますが、自分のした行動がすぐに街全体に広まってるって普通に鬱になるんじゃないか?
「あの奥さんスーパーで安物ばかり買ってたわよ」「あそこの旦那さん平日でも家にいるわ」「息子さんが学校で喧嘩したんですって!」
……完全に偏見だね。でも、実際に自分がされたらメンタル強い俺でもたぶん数週間で鬱になる。
あと昔から村〇分という言葉があるように、集団のいじめが起きるイメージ。大人ばかりがいる広ーい学校。
隣の畑に除草剤まき散らすとかニュースでよく観ますしね。もちろん田舎のほとんどが理想的な場所なんでしょうが、辛い田舎も少なからずあると思うワケ。
「どうぶつの森」は現実にはたぶんない。
しかし、数年前にホームステイしたことのある沖縄のとある島では、島人(しまんちゅ)の人たちが家の鍵をかけないのよ。東京だったら絶対あり得ないから、これには本気で驚いた。
ホームステイ先のお母さんに聞いたら「島の人たちは皆知り合いだから平気~」って。沖縄の人だからのんびりとしていたのかもですが、本当にこんな場所があるんだな~って。
恐らく劇中で登場したこの町も、私がホームステイした島のような緩さがあるのでしょう。
まとめ
田舎に対する偏見を炸裂させてしまってすいませんw
別に田舎と田舎暮らしを否定するわけじゃないですよ。私は完全に都会派の人間ですが、ネット環境と映画館さえあれば生きていけます。
でもやっぱり都会が良いかなぁ…w
以上!!!
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