どーも、スルメ(@movie_surume)です。
ということで、今回は『星の子』のレビューです。
芦田愛菜主演作なんていつぶりだろう。アニメだったら『海獣の子供』とか観たんだけど、実写は何年かぶりですね。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});今年の夏は異常なほど劇場アニメラッシュですね。最近結婚された川栄李奈さん主演の『きみと、波にのれたら』や[…]
『パシフィック・リム』に出演していたときは、まだまだ子供だったのに…。もう高校生ですからね。
バラエティーでたびたび目にしてはいたんだけど、時間を感じてしまいます。そりゃ僕も年取るワケだな。
タイトルの『星の子』は英語にするとスターチャイルド…
映画ファンならコイツを連想しちゃうよねw
いまだにコイツの正体がよく分かっていない僕…
まぁ『星の子』はSFでもなければ宇宙の旅にも出ないので、とりあえず安心。
※この記事はネタバレを含みます!
星の子
あらすじ
大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親は、病弱だった幼少期のちひろを治した“あやしい宗教”を深く信じていた。中学3年になったちひろは、一目惚れした新任のイケメン先生に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を見られてしまう。そして、彼女の心を大きく揺さぶる事件が起きるー。
キャスト
芦田愛菜/ちひろ
6年ぶりのくらいの映画主演。僕が最後に観たのは『パシフィック・リム』かな。
中学3年生の役で、実年齢に近いからか似合っているよね。子役の時とは違い、落ち着いた演技をしている印象。知的な感じがにじみ出ています。
原田知世/ちひろの母
時をかけたことのある女優。僕は人の顔をうまく覚えられないので、大人になると別人に見えてしまう。
にこにこしているけど、ちょっと不気味な感じが大好きです。
永瀬正敏/ちひろの父
ちひろの母と同じく、宗教にはまる男。
いやー、宗教って怖いね!
岡田将生/南先生
ちひろが大好きな新任教師。ちょっと裏の顔がありそうで、怖い。
宗教とはまた違った怖さがある人です。岡田将生さんはいつもそんな感じがする。
高良健吾/海路さん
宗教の偉い人。この人は洗脳されているのか、洗脳する側なのかわからない。
もちろん両者である可能性もあるけれど。
黒木華/昇子さん
催眠術が使えるらしい女性。そのうち空飛べるようになったりとかするんですかね。
僕のオーラは何色?
評価
僭越ながら『星の子』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
6
★★★★★★☆☆☆☆
宗教団体の被害者は誰なのか
僕の中では、本作は宗教で一番影響を受けるであろう子供たちを描いた作品だと思っていまして。
別にね、親とか大人はいいんですよ。自分で勝手にハマって、落ちぶれていくのは。
でも生まれたばかりの子供には影響が大きすぎる。大人になるまで宗教団体が身近にある生活を続けて、他の人間たちからの視線はどうなのだろうかと。
僕は宗教団体に疑問を抱く人間のひとりでして、特に新興宗教は嫌いです。嫌いっていうか、当然あまり良いイメージは持たないよね。
「なぜ人は宗教にハマるのか」ってところは意外と興味あったりするんだけども。
あと言及しておきたいのは、南先生を演じた岡田将生!
なんか普段怒らない先生に怒鳴られているような感覚に陥りましたよw
「ここまでやらせるか!!」ってくらい、たたみかけてくるので、まだ鑑賞していない方はお楽しみに!
ここから先は『星の子』のネタバレを含みます!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
親に振り回される子供たち
身体が弱かった未熟児であるちひろは、「金星の水」の効果で一命をとりとめます。
この「金星の水」っていうのが効果のほどが定かではない、怪しすぎるお水でありまして。しかも売っているのが、これまた怪しすぎる宗教団体。
でも、「金星の水」を使ったところ、ちひろの病は回復。それ以降一度も風邪をひかないという、プラシーボ効果もびっくりな成果を遂げます。
物語の最後までこの「金星の水」の正体は明かされないのですが、問題はそこじゃない。水に力に心酔するあまり、ちひろの両親は完全に宗教団体にのめり込み、その影響はちひろたち子どもにまで…。
両親が行う宗教活動っていうのが、「金星の水」を浸したタオルを頭に乗せるっていう、空飛ぶスパゲッティモンスター教みたいな教えです。客観的に見ると頭のおかしい奴にしか見えないんだけども、両親は本気で信じているから、人の目も気にせず活動に没頭すると。
そこで一番迷惑するのが子供であるちひろです。小さい時から水の力を信じ込まされており、学校でも毎日「金星の水」を飲んでいます。そのせいか、クラスメイトからは変な目で見られる始末…。
そりゃそうですよね。多感な中学生だし、毎日怪しい水飲んでいる生徒がいたら、好奇の目で観てしまうのは当然。ちひろ自身もあまり気にしていないようですが、問題はそれから。
上に書いた両親の怪しい宗教活動を、大好きな先生に見られてしまうんですよ。
で、先生が一言
「うわっ。頭おかしい奴いるぞ!」
これにはさすがに笑いましたw
でも、大好きな先生に対して「すいません、あれ私の両親なんです」なんて言えないよね。だって、絶対自分も嫌われちゃうから。
これが転機となって、ちひろは宗教団体のおかしさに徐々に気がつき始めると。
強制的に団体に入れられてしまうのか
むかし付き合っていた僕の知人に、とある新興宗教団体に所属している人がいました。
僕は当然聞くわけですよ。「なんで入ったの?」って。
宗教団体は嫌いでも、宗教に嵌る人には興味がある僕は、ただ単に理由を聞きたかったんです。
で、その知人は言いました。
「親がやっているから」
僕はこの答えを聞いたとき、ゾッとしました。その団体に所属している親の元に生まれたら、ほぼ強制的に入れられるようで。自分の意思なんて何も関係ないわけですよ。
「信仰の自由」があるから、いつでも辞められるはずですが、生まれた時から所属しているから辞めるなんて考えもないわけですよね。
これって本当にいいのだろうか?と。極端な話、映画に登場するような明らかに怪しい宗教でも、子供の頃から身近にあると当たり前だと感じてしまうはず。
僕から見ると、その知人も疑問に思う行動が多かったんですが、当の本人は何も感じていません。別にその人が何を信じるかについては否定しませんが、せめて自分で決めるべきだと思うのです。
そんな感じで、映画でも一番の被害者は恐らく騙されている両親じゃない。その両親に連れられている子どもなんですよね。
そのせいか、主人公の姉であるまーちゃんは家出をしています。両親が水に嵌っていなければ、家出なんてせず4人家族で暮らしていたでしょう。
ただ、この映画の不思議なところは何が悪いのか明確にしていない点です。
確かに宗教団体は怪しいけど、「怪しい」ってだけで何か極悪な犯罪行為をおこなっているわけじゃないんですよね。「金星の水」に関しては…詐欺か。でも明確に詐欺をして金を巻き上げてるって描写はなかったはず。
「娘が死ぬかも…」という絶望感の中で、水にすがりついた両親を責めることもできません。そんな両親を見て育ったちひろやまーちゃんも、誰も責めることはできない。
僕としては岡田将生が演じた南先生と同じ視点で映画を観ていたけれども、当事者たちからすると別に不幸ではないのかなって思ったり。
でも、親の宗教を強制的に信じさせられる環境はダメだよね。せめて退会する手続きを簡単にするべき。すでに周りの信者と仲良くなってて辞められないってよくある話みたいだし。
僕はこの先も南先生と同じ立場でいたいです。
まとめ
宗教が描かれる作品は何作も観ていますが、新興宗教の、しかも主観でっているのは珍しいかな。
大体の映画は南先生の立場の人が主人公で「これっておかしくね?」ってストーリーな気がします。
宗教に関してはセンシティブな話になるんで深くは語りませんでしたが…。もっといろいろ語れる部分はあったかもしれません。
まぁ、そんな感じで!久しぶりに芦田愛菜ちゃんの観られたし、岡田将生はやっぱり好きだなぁって感想でした。
以上!!!
映画を無料視聴する方法
映画を無料で観るならU-NEXTがオススメ。
登録が初めての方なら31日間のお試し期間が付くため、その間は映画もアニメもドラマも全部無料です。
しかも初登録時にはタダで600円分のポイントが貰えるので、ほとんどの新作映画も1本無料で観られます。
1か月以内に解約すれば料金は発生しません
⇒【U-NEXT】を1から10まで無料で使うための基礎知識を教えます
・詳しいラインナップは以下の公式ページを確認してください
↓31日間無料&600円分のポイントが貰えます↓
・おすすめ記事
⇒⇒映画ブロガーが見つけた本当に面白い映画ランキング101本!
⇒⇒
TwitterやFilmarksでも観た映画を記録しているので良かったら覗いてみてください!
・Twitter→@movie_surume
・Filmarks→スルメの映画レビュー
お仕事のご依頼はお問い合わせフォームからお願いいたします。