Netflix映画『ホリデイ・イン・ザ・ワイルド』ネタバレ感想 それは夢物語じゃないか?

 

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

 

さぁ、やって参りました!いつものNetflixオリジナル映画です!

最近はホラー映画ばっかりNetflixで観ていたような気がして滅入っていましたが、やっといつものNetflix映画になりましたよ。

と言っても半分以上のオリジナル映画ってホラーか、サクセスストーリーって感じな気がする。

中には『キング』とか『ルディレイムーア』みたいなアカデミー賞狙いの作品もあるけどさ。気楽に観られる映画が多いんだよね。

そんな感じで今回は『ホリデイ・イン・ザ・ワイルド』のお話!

この手の映画は同じくNetflix映画の『恋の予感?!』と中身は変わらないような気がするけど。

要は今の生活を捨てて、新しい地でやり直そう!そして恋も始めよう!的なストーリーかな。

オリジナリティは置いておいても、俺は嫌いじゃないぜ。

 

※この記事はネタバレを含みます!

ホリデイ・イン・ザ・ワイルド

あらすじ

子供は巣立ち、夫から突然離婚を突きつけられた女性が、夫と行くはずだった”2度目のハネムーン”として独り訪れたアフリカで、新たな人生の目的と恋に出会う。

Netflix

キャスト

主演を務めたのは『セックス・アンド・ザ・シティ』に出演していたクリスティン・デイヴィス

ドラマ界のアカデミー賞とも言われるエミー賞に助演女優賞としてノミネートされていますね。続編では真逆のラジー賞(最低映画賞)を受賞してしまいましたがw

共演は『アウトサイダー』のロブ・ロウ。最近は大作映画に出演することが少なくなったので、かなり久しぶりに顔を見た気がします。

評価

僭越ながら『ホリデイ・イン・ザ・ワイルド』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・

 

★3

 

恋愛よりもゾウの保護をしなくちゃね

可もなく不可もなくと言いますか、嫌味のない映画ではあると思うけども、記憶にはたぶん残らない。

これだったらめっちゃダメダメな映画を観た方が印象に残ったかもしれない。

10年前よりも60%も減っているらしいゾウの保護を訴えながらも、自分は躓くことなく恋愛を成就する。

これと言って大きな壁にぶつからない時点で、共感やリアリティの面ではマイナスばかり。前半のキッカケ以外、すべてが上手くいくなんて、それはそれでどうなんだろうか。

それもネットフリックスの映画らしいっちゃらしいのだけれど。

 

動物保護の訴えと、自分のやりたいことが出来なかった女性の逃避行の合わせ技。

どちらもシンプル過ぎる題材なだけに、観る人を選ぶような映画ではないと思いますが、それ以上の発展はなかったと言ってもいい。

私としてはもっとトラブルに遭ったり、苦悩したりする様子を見せて欲しかったのです。

そうしなきゃバラエティー番組の再現ドラマを観ている時と同じような感じになっちゃう。

良く言えばとっつきやすい、悪く言えば底の浅い映画でした。

 

ここから先は『ホリデイ・イン・ザ・ワイルド』のネタバレを含みます!

まだご覧になっていない方はご注意を!!

感想(ネタバレ)

夫に突然離婚を告げられたケイトは、もともと行く予定だった「二度目のハネムーン」に一人で行くことに。

行き先はアフリカのザンビア。たぶん皆がアフリカと聞いて想像する国立公園やサファリのあるところだね。

日本とは違ってほとんどのザンビア人が英語喋れるらしいから、今作で現地の人々が英語しか話さなかったのも納得。

私自身、かなりの旅好きでして、バックパッカーとして結構いろんな国渡り歩いたんだけど、アフリカ大陸は未だに到達していません。

生きたい気持ちは日本でトップクラスだと思っていますが、ネックになっているのが飛行機の長さ。旅好きなのに飛行機嫌いな私は基本陸路移動を好むのです。ドバイ乗り換えで合計20時間以上とか辛すぎる……。

そんな私の趣味もあって、今作に登場するザンビアのサファリの風景は結構好きかな~とか考えていたのですが、残念ながら半分以上がキャンプ。

サファリのシーンなんて一握りしかないじゃない!

キャンプでのシーンはたぶんセットなのかな?せっかくアフリカを舞台にしているならゾウ以外の動物との触れ合いも、もう少し欲しかったところ。

旅先で初日出会った男性とゾウを保護する仕事を始めるってストーリーなので、正直旅している気持ちにはなれません。

 

そして相手役となるデレクとの出会いもですね、一人で二人分の料理を食べているところにたまたま居合わせたチャラい人って感じなんですよ。

全然運命とかそう言うのではなく、ナンパでスタートしたようなものです。

それが次の日に偶然出会い、偶然密猟者に襲われた子ゾウを助けると。ケイトも獣医をしていた経験があるから、すぐにゾウの保護キャンプに着いていっちゃって、そこは偶然にもデレクの家だったと言う展開。

序盤からツッコミどころが多すぎて、苦笑いするしかない状況でしたw

その後も二人の恋愛模様がじっくりと描かれていくのかと思いきや、意外とすんなり進められちゃって……。

デレクは何故アフリカの地でゾウを助けているのですかね。昔の女といろいろあったと語られますが、もう少し深堀して欲しかったよね。

ケイトもそう。獣医をやっていたと突然切り出されるわ、デレクとは何だかんだでイチャイチャし始める始末。

そもそも何故”第二のハネムーン”の行き先をアフリカにしたんでしょうね。あれほどセレブな感じだったらモルディブとかサントリーニ島とか、行き先は山ほどあるのに。

アフリカというロケーションとゾウの保護というテーマを使いたくて、無理やり持ってきたような気がしてならない。

 

かと言ってゾウの保護について、しっかりと訴えかけるものがあるのかと言えば、そうでもないというw

本気で作るんだったらもっと密猟者を前面に出してきたり、何故数が減ってしまっているのかも詳しく掘り下げるべきでした。

この物語自体が主人公である裕福な白人視点から描かれているんで、ゾウの保護に関しては新しい人生を送るためのスパイスに過ぎません。

ニューヨークの喧騒から離れて友人とも会わずに、遠い地アフリカのサファリでゾウと一緒に暮らしたい。

ついでにイケメンも隣に居て、自然保護も訴えて……と日本で言う「静かな田舎に越して畑いじりしたい」と同じような感覚なのよね。

畑いじりよりも壮大なストーリーではあるけども、ケイトの夢物語はこれの延長線上にあると思う。

 

私はずっと都会に住んでいたいですけどねw ネットがあれば仕事もできて暇も潰せるけど、都会の方が断然便利。

そう言った面ではアフリカよりもバンコク辺りに永住したいかな。物価も安いしね。

まとめ

安定のネットフリックス映画だったように思えます。スマホで移動中にでも気軽に観られる映画だよね。

もう少しロードムービー的要素があったり、アフリカの景色が楽しめれば良かったのですが。

予算の関係もあるだろうし、アフリカロケを決行するのは大変なのでしょう。

ぜひ今後は世界中を巡って様々なトラブルに遭いながらも、ワクワクできるような旅映画を作っていただきたい!

以上!!!

 

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