Netflix映画『密かな企み』ネタバレ感想 記憶が誰かに作られたモノだったら・・・





どーも、スルメ(@movie_surume)です。

 

今回レビューするのは7月18日からNetflixで配信されているオリジナル映画

『密かな企み』

タイトルからいろいろ想像ついちゃいそうですが、記憶喪失系サスペンスです(笑)

 

主演はブレンダ・ソングって言う女優さんでして、かつてディズニーチャンネルで放送されていた『スイートライフ』に出演していた方ですね。

『スイートライフ』が放送されていたのは私が小学生の頃。ディズニーチャンネルを観るのが日課だったんで、毎日のように彼女の顔を拝んでおりました(笑)

確かホテルのオーナーの娘役だったかな?主演の双子は今どんな大人になっているのだろう…。

 

ちょっと昔を思い出したところで、レビューに参ります!

密かな企み

あらすじ

何者かに襲われ大怪我を負った後、記憶を失ったまま目を覚ましたジェニファー。傍らには献身的な夫がいるものの、彼女を狙う危険が去ったわけではなかった…。

キャスト

主演を務めたのは先ほどもご紹介したブレンダ・ソング。タイ人とミャオ族の両親を持つアジア系の女優です。

現在31歳で、前述した『スイートライフ』を観ていたのが10年以上前ですから、あの時はまだ10代だったのか…。今でもあまり変わっていない印象でした!

そんな彼女の夫役を演じたのは『ヘルプ~心をつなぐストーリー』のマイク・ヴォーゲル。記憶を失った主人公を献身的にサポートする姿が印象的です。



評価

僭越ながら『密かな企み』の満足度を★10段階で表すと・・・

 

★5

 

冒頭で犯人わかっちゃったけど…

作品自体に隠す気がないのか、始まってすぐに「あ、コイツだわ」ってなる(笑)

まぁ本作はミステリー映画ではないので「犯人は誰か」というのはそこまで重要ではなくて、わかった後からが本番!記憶喪失という設定を上手く使った異常な犯罪劇になっていくのです。

作品の流れとしては主人公が事故によって記憶喪失になってるので、事故を起こす前のことが断片的にしか語られません。

その辺の謎を適度に残しつつ進行していくから、大体の予想は付いていても最後まで楽しめるかと。

 

私としては犯人のバックストーリーよりも、監禁された後の脱出劇が好きだったり。

人里離れた民家からの脱出って映画の中では定番でやりつくされた感あるんだけど私は結構好きでして。

犯人が監禁に関して周到な用意してないし、ぬるい映画ではあるけどね(笑)

 

ここから先は『密かな企み』に関するネタバレを含みます!

まだご覧になっていない方はご注意を!



感想

犯人の正体

主人公のジェニファーが何者かに追われているシーンから始まります。

危機的状況の中、通りがかった車と接触したことで大けがを負うも殺されることは避けられる。しかし、事故で脳を損傷したことで記憶がなくなり、夫のことすら思い出せないほどに。

そこで彼女の見舞いに現れたのが夫のラッセル。彼は記憶を失った妻を献身的に支えて、リハビリをこなしたことでついに退院!ジェニファーとラッセルは二人で愛の巣に戻るのでした。

 

ということで彼女を追っていた犯人の正体は夫のラッセルです(笑) たぶん知らずに映画を観ていても始めのシーンで気が付くよね。

で、ジェニファーは記憶喪失だから犯人であるラッセルを夫と思い込んでしまうんですよ。そして自ら監禁される家に向かうという面白展開。

本当の夫も家族も皆ラッセルに殺されていて、彼女だけが逃げることが出来ていました。それなのに記憶喪失で進んで犯人と同居してしまうって…。

犯人のラッセルは一切面識ないというワケではなく、ジェニファーに惚れていた同僚。要するにストーカーだね。最初は優しい夫のフリをしていたラッセルも次第に本性を表していき、最後は両手を縛って完全に監禁してしまいます。

生ぬるいぞ!その監禁!

ラッセルは頭が良いように見えて、計画がゆるゆる。ずっとジェニファーに付いていたから、監禁の用意ができないのは分かるけど、それにしても生ぬるい監禁だなぁと。

ちょっと前に観た『ステラ 真昼の誘拐』って映画は、誘拐の準備をする場面から始まって被害者にも容赦ない監禁映画でありました。

それに比べ本作は鍵は一個だけ、縛り方は甘い、ジェニファーのことが好きだから必要以上に傷つけられないんですね。

しかもジェニファーはヘアピンを使って数秒でピッキングしたり、銃の狙いが完璧だったりかなりのスペック。一般人が、それも記憶を消失している人がピッキングするのは反則でしょー。

監禁する方も「え!?コイツピッキングしてくんの!?」と本気で驚いたハズ。周到に準備していてもジェニファーなら逃げていたかもしれません。



記憶喪失についてツッコみたい。

記憶喪失になっちゃう映画っていろいろありますよね。

『50回目のファーストキス』とか『メメント』みたいに断片的に記憶を失う映画ならちょっとは分かるんだけど、今作のように完全に失った状態になってしまうと数々の疑問が生まれます。

フィクションの設定に対してのツッコミなんてナンセンスだと自分で思いながらも、ここでツッコませてください!

 

記憶喪失って正直よく分からないし「私はだれ?ここはどこ?」状態なのに、なぜ英語は喋れるんだとか疑問に感じずにはいられません。

記憶がなかったら例えラッセルが怪しい行動をとったとしても、過去の経験すら消えているんだから怪しいと感じる気持ちすら湧かないと思うんです。それこそ「愛ってなに?悪ってなに?」ってところから教えていかないといけないよね。

そこら辺をすんなりと受け入れたのに、夫と家族の存在だけ忘れてるって都合が良い記憶喪失なんだ!

 

それが気になって調べてみたら、概念を覚えている場所と名前とかを覚えている場所が違うんだとか。うーん、事実に基づいているのかすら俺にはよく分からん(笑)

まとめ

久しぶりにブレンダ・ソングを観れたんで良かったかなぁ。

作品的にはグロテスクなシーンとかも少ないし、サスペンスとかスリラーが好きなら楽しめるんじゃないかと。

本当は全然知らない人が隣にいるってめちゃくちゃ怖い。決して嫌いではない映画だけど、一回で良いかな(笑)

以上!!!