どーも、スルメ(@movie_surume)です。
この記事を更新しているのが2019年9月。今回観た『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』が公開されたのは2016年。
このブログは新作映画ばっかりレビューしていたものですから、いわゆる旧作映画をレビューするのは珍しいんです。
映画は日常的に観ているんですけどね。毎度レビュー書いてると疲れるから、新作だけって思ってたんだけど、これからは気が向いた時に旧作もちょくちょくレビュー書いていこうかと。
というワケで『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』です!タイトルが長い!
これは『マイティ・ソー バトルロイヤル』を監督したタイカ・ワイティティ監督作なんですよね。ソーの一年くらい前になるのかな。
ワイティティ監督作はソーと『シェアハウス・ウィズ・バンパイア』だけ観たことがありまして。
爆笑する訳じゃないけどニヤニヤしながら観られる映画はけっこう好み。
実はこの記事をアップした日にネトフリから消えたんで、今はどこで観られるのか正直分かりませんw
映画について
手が付けられない非行のため児童福祉局の頭を悩ます問題児のリッキー。施設からニュージーランドの森で暮らす夫婦のもとに預けられ、新たな生活を始めるが…。
監督
メガホンを取ったのは冒頭にも書いたタイカ・ワイティティ監督。監督も脚本も俳優もやります。
次作は来年一月に公開となる『ジョジョ・ラビット』。ソーにもちょっとだけ出演したスカーレット・ヨハンソンも出演しているよう。
ディズニーが配給するのがちょっと意外。
キャスト
主演は『ジュラシックパーク』のサム・ニール。今作では髭を生やし、アウトローで荒々しい雰囲気を感じさせます。
もう一人の主人公リッキーは『デッドプール2』に出演していた子役のジュリアン・デニソンがキャスティング。
デッドプールではキーパーソンとなるラッセル役でしたか。良い役だったんで印象に残っているんですよね。ケーブルとジャガーノートに次いでインパクトがあるキャラだったな。
評価
僭越ながら『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』の満足度を★10段階で表すと・・・
★6
ありがちなストーリーでもワイティティの手にかかれば…
一見合わなそうな二人が山や谷を越えて(物理的にでなく)、絆を深めていく。
めっちゃあるあるストーリーなんですよね。性格的には合わなくても、トラブルを超えることで親友同士になると。
映画として例を挙げると『グリーンブック』とか『ホット・ファズ』ですか。いわゆるバディ・ムービーってヤツが大体コレに当てはまりそう。
ただ、子供と老人と言う奇妙な関係なんでね。一筋縄ではいかないのかと。
そんなありがちなテーマであっても、ワイティティ監督が作れば他とは一線を画す映画になるのか?
主人公二人もそうなんだけど、キャラクターがいちいち面白いんだよなぁ。
児童福祉の職員とか森に居すぎておかしくなったブッシュマンとか。ワイティティ監督自らが演じた神父もね。
キャラクター作りが上手いワイティティだから『マイティ・ソー バトルロイヤル』の監督に抜擢されたのでしょう!『シェアハウス・ウィズ・バンパイア』もそんな感じだったし。
アクが強いキャラたちが集まって、ちょっと不思議な世界観を生み出している映画でした!
ここから先は『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』のネタバレを含みます!!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
ブッシュとは舞台であるニュージーランドにある森のこと。ブッシュと言う名前の森なのか、単に森のことは全部ブッシュと呼んでいるのかは分かりません。感覚的には後者なんでしょう。
ブッシュと聞くと甘党な俺としては「ブッシュドノエル」ってケーキを思い出すのよね。確かどっかの言葉でブッシュは丸太って意味だったような。
だからブッシュは森とか木を表しているのかなと。ニュージーランドとかオーストラリアは自然が物凄い規模なイメージがあるからね。
で、非行に走っていた孤独な少年リッキーが、このブッシュの近くにある家に引き取られるところからストーリーが始まります。最初は新しい家族に警戒していたものの、優しいベラが母代わりになったことで徐々に心を開いていくリッキー。
しかし、突然ベラが死んでしまい残されたのはリッキーに冷たい夫のヘクターのみ。母が死んだことで児童保護施設へと戻されることになったリッキーは近くのブッシュに逃げ込むと。
ここから都会育ちでサバイバル知識のないリッキーとそれを探しに来た田舎育ちのヘクターとの共同生活が始まる。もちろん、家は気が生い茂り、イノシシがいるブッシュで、リッキーを探しに来た警察から逃げながら何か月も旅に出るんですね。
最初はお互いけなし合うような仲だったのに、次第に仲良くなっていく。まぁありがちだねw
でも二人は父と息子の関係というよりは、友人同士のような奇妙なつながりになっていくんです。それは二人とも身寄りのいない人生を送ってきたからか、お互いに足りないものを補い合える関係だったからか。
この設定を持ってくるならば、どっかの国では涙腺崩壊系の感動大作にしちゃいそうなのに、自身の持ち味であるコメディー映画に持ってくるのが凄すぎる。
ワイティティ監督の映画は腹筋が痛くなるほど笑うってよりも、ニヤニヤする系映画なんですよ。ちょっとした映画ネタをぶち込んできたり、明らかに変なキャラを登場させたりと、不意にニヤつかせてくれるコメディーが彼の魅力だと思います。
そしてキャラクターの豊富さ。
ちょうど今『ゼルダの伝説 夢をみる島』ってゲームをやってまして、舞台になる島に住んでいるキャラが変な奴ばっかなんですよ。ゼルダは基本的にそうなんだけど。
たぶんワイティティ監督の頭の中にも、こんな感じで変なキャラクターがいっぱい住んでいて、そいつらを組み合わせて映画を作っているような感じにさせられます。
『シャアハウス~』ならヴラドやディーコン、『マイティ・ソー バトルロイヤル』ならコーグやグランドマスターと言った具合か。ソーに関してはそれでいてキチンとアメコミ映画してるからね。これはスゲェよ。
新作の『ジョジョ・ラビット』もこんな感じなんだろうなぁ。ワイティティ自ら演じるヒトラーとか史実を忠実には再現しない完全なコメディーキャラになりそうだし。
まとめ
たぶんもうNetflixでは配信されてないんですけど、また半年後くらいに始まるでしょ。たぶん。
結構前からこの映画気になっていたんですが、Netflixで配信が終わる!って聞いてからめっちゃ急いで観たよねw
ワイティティ監督は『ジョジョ・ラビット』の後、もう一本作ってから『ソー ラブ&サンダー』の撮影に入るということでして。
もちろん中2作も楽しみなんだけど、「ラブ&サンダー」絶対面白いんだよなぁ…。
次はナタリー・ポートマン演じるジェーン・フォスターが雷神になる的な感じなんですかね。久々のジェーンだし、ソーとの関係が「ダークワールド」の後どうなったか、それが一番気になる。
以上!!!
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