映画『ぐらんぶる』ネタバレ感想 飲んでばかりじゃダメ、潜ってばかりでもダメなんだ

感想(ネタバレ)

出だし長すぎじゃね?

とある島にある大学に通いに来た伊織。おじさんが経営しているダイビングショップ「グランブルー」に入ったとたん、記憶が飛び、気が付いたら大学で全裸で寝ていた…。

手と足に書いてあるメモを頼りに、自分のパンツを見つけ出し、「グランブルー」に戻ると、また記憶をなくす。再びループした伊織は、教室の前で全裸の耕平と出会い、「グランブルー」にたどり着き…

の繰り返し!
「何回ループするんだよ!」ってくらい、ショップと大学を行ったり来たり。千紗と奈々華のことも思い出せず、ひたすらループtheループ。

そして記憶にある千紗と出会った時、まさかの『君の名は。』ネタ…。古いし、寒いし、笑えないしでこりゃダメかなと。これで笑えたのは『ハンチョウ』と『ポプテピピック』くらいまででしたわ。

漫画だと数ページで済む話を、15分くらいグダグダやった後に、すべての原因が判明。ダイビングサークル「PaB」に飲まされて記憶をなくしていたという、事実が判明します。学校で全裸でいたのは「集合場所で寝れば遅刻しない」の精神ですかね。

映画での「PaB」は「バモス!」と叫びながら裸で踊るという、謎な設定が盛り込まれていますw

これって「なーにもってんのっ!!」系コールが実写化できないからとかかな?「あれ?いおり飲んでなくない?」とか姉貴のコールやったりしたら、ドン引きですもんね。

最初は驚いたというか、苦笑いでしたが、ストーリーが進むにつれて意外と馴染めましたね。PaBのクレイジーな雰囲気を上手に実写化したように思えて…。あれ?僕も彼らのノリに洗脳された?

 

たいして楽しくない大学生活を送った僕から見ると、伊織たちってめっちゃ羨ましいんだよね。だから『サマータイムマシンブルース』とか、大学を舞台にした映画は基本好きになる傾向があります。

しかも、ダイビングがメインという日本では稀な映画だしね。まさに俺得なワケ。そして与田ちゃん演じる千紗がマジで可愛い。親戚なら確かにあれだけど、こんな子がサークルに居たら男子の9割は好きになると思うね。




文化祭編

伊織たちはダイビングの機材を買うために、ミスコン、ミスターコンに出場します。ただ、そこにはテニスサークルでいじられて落ち込む「ケバ子」こと、吉原愛菜の姿が。

一方でペットボトルに入った透明な水(60度の酒)を飲んで酔った千紗は舞台上で大暴れ!なぜか伊織にキレており、バット振り回す大立ち回りを披露します。

ここ、なんで伊織に怒りの矛先が向いてたんですかね?原作だとスーパーボールでスカートめくるって展開がありまして、千紗が怒っていたのはわかるのですが…。たぶん酔って自分を見失ったのかな?怒り上戸だったというあれですか?

それで、テニサーの会長を伊織が変装してバカにし、ケバ子を救うといいう名シーン。「十分笑ったんで帰っていいですよ?」は最高でしたね。

僕の大学時代の経験からの勝手なイメージですが、テニサーって大学デビューを求める人がイメージ(テニサーの人ごめん)。伊織も女子にモテたくてテニス練習してたし、ケバ子も夢の大学生活=テニサーだったし、なんなんだろうテニスって。中学と高校では意外と地味系部活なのにね(僕のイメージです)

高校時代の友人も大学デビュー狙ってまして、彼はフットサルとかやってたかな?金髪にしたのに陰キャラ感抜けきってなくて、ねずみ講も勧誘してくるしで、仲間うちで今でも笑いのネタになってますわ。僕は大学不登校だったんで、陰キャラのレベルにすら達していないのですがw

 

話を映画に戻しますと、この文化祭は詰め込まれつつも、かなりスムーズに流れたんじゃないかなと。ミスコンとケバ子とテニサーのくだりを、数十分でこなしますからね。グダグダ過ぎた序盤との差が激しい。

与田ちゃんの白目とか、ふらふらなドSシーンも見られたし、満足度はかなり高いよコレ。




ライセンス

最後に初心者ダイバーが一番最初に取得するOWライセンスを取得する流れに。

伊織は泳げないから、他のメンバーたちに比べて一歩遅れている状態です。僕も一応OW取得しているんですが、確かにマスククリアとか焦るんだよね。水の中でマスク取って、付けてとか嫌だった思い出が。

あと、水の中で浮力調整するのも難しくて、上手い下手がハッキリしちゃうスポーツでもあるんですよね。ほぼ知らない人と団体行動だし。

それと、ダイビングって金かかるんですよ。2本潜るのに2~4万くらいとか。だから、大学生とかは体験ダイブが多くて、ライセンス取る人って少ないんじゃないかな~と。僕が取得した時も40くらいの年上の方々が多かったし。場所によるかもしれないけど。

 

伊織と耕平は熱心にダイビングを学ぶんですが、実は本土に帰りたかっただけというオチ。つまり船はPaBに牛耳られて、島は脱出できないから、潜って渡ろうというワケ。

うーん、ダイビングだけには真剣だったから、よこしまなことには使わないと思うんだけどな~。これは映画オリジナルですし、尻の穴に鍵詰めるような先輩から逃げたいのは当たり前かw

僕なら千紗とのダイビング生活満喫するけどね。酒は本当に飲めないから、逃げるどころか死ぬかもしれんけど。それはそれで本望かも。




まとめ

冒頭でちょっと落ち込みましたが、想像以上に面白かったです。あと与田ちゃんが可愛くて、与田ちゃんが可愛い映画でした。これ映画デビューらしいからね。かなり良い作品を選んだな~と僕が勝手に思ったりもしていますw

そして唯一僕が好きなスポーツでもあるスキューバダイビングを扱ってくれたことにも感謝したい。もっとダイビング漫画を出して欲しいんだけど、動きは地味だし、潜る感動をそのまま伝えるのって難しいからな~

もしダイビングやったことがなくて、映画を観て興味を持ったら潜ってみて欲しいですね。体験ダイビングとかなら数万からできると思うので。

 

続編やってくれたら絶対観に行くけども、まずはアニメ二期!二期をくれ!

 

以上!!!

 


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