『グリーンブック』ネタバレ感想 この作品が批判される現実

するめ
皆さんこんにちは!

するめ@movie_surumeです!

この記事では映画のレビューを書いています!

最後までお付き合いくださいm(__)m

本年度アカデミー賞皆さんはご覧になったでしょうか!?

個人的には『ROMA』が外国語映画賞と作品賞をダブル受賞するんじゃないかと思っていましたが、結果は

 

『グリーンブック』

 

となりましたね。おめでとうございます!!!!

 

ただこの映画『ブラック・パンサー』のチャドウィック・ボーズマンを始めとする業界人から結構批判を受けていたりして、悪い意味で印象に残っていたんです。

ストーリーとしては黒人差別がまだ根強かった南部へとツアーに出た黒人ピアニストとその運転手の話でして、ハリウッドが好きそうな作品なのに悪い意見も多いんですねぇ。

どうやら本作に登場するトニー・バレロンガ「白人救世主」そのものだと言われているらしい。

人種差別に疎い日本人にはいまいちピンと来ませんが、多民族国家ならではの配慮が足りないということなのでしょうか??

 

どんなに評判の悪い作品賞だとしても、受賞したからには観に行かない訳には行きません!

ということで以下私なりの感想を書いていきます!

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あらすじ

1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。(映画.com)

 

感想

注意
ここから先は作品のネタバレを含みます!

まだご覧になっていない方はご注意ください!

 

人種隔離の酷さ

冒頭に書いた通り、私たちの住む国日本は多民族国家ではないし人種や民族を意識することはほとんどないと思います。

しかし、60年代当時のアメリカでは

 

黒人は白人とは別のトイレを使わなくてはいけない。

黒人と白人が同じところに泊まれない場合がある。

白人レストランに黒人は入れない。

 

といったように人種隔離が行われ、黒人は肩身の狭い思いで生きていたんですね。

本作の舞台となる東部ニューヨークではそこまで人種差別が発展していないのですが、ツアーに行く南部はまだ根強く残っていて黒人ピアニストのシャーリーは酷く困惑するのです。

「そもそも何でわざわざ差別がひどい南部に行くんだ」って言うところが本作のキモになっていて、シャーリーという人を知っていくにつれて次第に理解できる内容になっていました!

 

シャーリーは黒人として生まれながら天性の才能を持ったピアニストで、彼の演奏は白人社会でも受け入れられ、白人よりもリッチな生活を送っています。

ツアー先である南部においても黒人では絶対に参加できない上流階級のパーティーばかり。

しかし、そんなシャーリーもピアノを弾かなければただの黒人です。

スーツの試着をすることもできず、バーに入れば袋叩きにされ、黒人は夜間外出禁止だと逮捕される始末。

 

そこで頼れるのが、育ちは悪いけど腕っぷしは強い運転手兼ボディガードのトニー

彼もまた良いキャラクターをしていて、当初は黒人に対する偏見を持っていたのですがシャーリーと旅を続けることで徐々に人種差別を理解し、シャーリーという才能を認め最後は親友に!

ただ彼もイタリア系移民なので人種差別とはいかないまでも、「はっ!お前イタ公か!」といった感じで偏見の目を当てられています。

シャーリーとは正反対であり、教養はなく英語もそんなに上手じゃないけど実は心優しいハリウッド映画ではよくあるキャラですね。

 

この二人はまさに『最強のふたり』のドリスとフィリップ(人種は逆だけど)。しかも両方とも実話なので作品としての共通点はかなり多いかと。

『グリーンブック』の方が差別問題を扱っているから心にグッとくるのはこっちかもしれません!

「グリーンブック」とは

ここでタイトルにもなっている「グリーンブック」の解説を少し…。

作中でも軽く解説があるのですが、「グリーンブック」とは南部において黒人が泊まれるホテルを記したガイドブックのこと。

これ今思うと凄く酷い話だけどわずか50年前ですからね(笑)

 

日本人で考えるとホテルに泊まろうとしたら「アジア人の宿泊は拒否します。」と公然と言われるなんてあり得ない!

当時はホテルだけでなく、夜間も外出禁止だったりガソリンを入れるのすら拒否られたらしいですから、その酷さは安易に想像できると思います。

今では当たり前になっている「人種差別をしてはいけません!」ということに気が付いたのはつい最近のことなのかも。

いろいろ考えさせられてしまいますね。

マハーシャラ・アリの演技

トニーを演じたヴィゴ・モーテンセンも良い演技をしていましたが、シャーリー役のマハーシャラ・アリの印象が強すぎました(笑)

実は私『ムーンライト』で助演男優賞を獲るまで彼のことを全然知らなかったんですよね。

最近は『アリータ バトルエンジェル』『スパイダーマン/スパイダーバース』に立て続けに出演していることもあって、観る機会も増えましたが当時は名前を聞いても「誰それ??」って感じで・・・。

 

今回も『ムーンライト』に引き続き黒人でしか成りえない演技をしているんだけど、あの時とはまた全然違った表情するんですよ!

それが心を温かくさせるというか、味があるというかとにかく助演男優賞に値する演技を魅せてくれます!

天才であるが故の孤独で、気難しいけど実はユーモアに溢れたキャラクターを完璧に表現していました。

ラストシーンなんかはトニーとの友情に完璧な信頼を寄せているからこその笑顔。知らず知らずのうちに笑みがこぼれます(笑)

 

そういえばラミ・マレックが演じたフレディ・マーキュリーも同じように孤独感を抱えた役でしたね。

フレディも人種差別を受けていましたし、天性の才能を持ったミュージシャンで、少数派の人。

似た役がアカデミー賞主演・助演両方受賞するなんて面白いこともあるものです。

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まとめ

本作の満足度を★10段階で表すと・・・・

 

 

★7

私は恥ずかしいことに人種差別の現実にほとんど無知であり、実際に現在でも行われているであろう人種差別の実態を良く知りません。

そんな思考しか持ち合わせていない私のストレートな感想だと、普通に楽しめる良い映画だと思います。

アカデミー賞作品賞と言うと堅苦しく感じるかもしれませんし、実際にお堅い作品があるのも事実。

しかし、本作はコメディというオブラートに包まれている人間ドラマですので日本人にとってはかなり飲み込みやすい作品です!

そのオブラートの部分がアメリカでは受け入れられていないのかもしれませんが…。

 

よくよく考えると本作の脚本はコメディ映画を撮り続けてきたピーター・ファレリーなんですよね。

「何故いきなり真面目な人間ドラマ!?」と思いきや、コメディ映画監督ならではの作品に仕上がっていました!

以上!!

 

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