『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』感想

 

第一作目『ハリーポッターと賢者の石』が公開されてた時、私はちょうど小学1年生。

最後の『死の秘宝PART2』がやったのが高校1年生の時でしたから、子供時代を『ハリーポッター』と共に送ったと言ってもいいくらい「世代」なんですよ!

公開される度にクラスの半数は観に行ってましたし、原作本も流行ったので小学生の間でもなかなか人気だったんじゃないかと。

もちろん大人になってから公開が始まった『ファンタスティック・ビースト』シリーズも好きなんですけど結末が判るというか、たどり着くところが決まっているので『ハリーポッター』より熱が入ってないというのが正直なところ。

魔法動物をメインに出してきたり、暗くなり過ぎない作風は好きですけどね!

では感想に行きましょう!


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あらすじ

アメリカからイギリスに戻ってきたニュートは、アメリカ合衆国魔法議会が捕らえた強大な魔法使いグリンデルバルドが逃げ出したことを知る。

恩師のダンブルドアから特命を受け、パリに向かったニュートは、仲間の魔法生物たちとともにグリンデンバルドの行方を追う。(映画.com)

感想(ネタバレなし)

グリンデルバルドが放つ悪

前作ではカメオ程度の出演でしたが、本作ではガッツリ登場してくれるグリンデルバルド

彼はヴォルデモートが登場するまで歴史上最悪の魔法使いと呼ばれていた男で、ダンブルドアの元親友という複雑な経歴を持っています。

正直私は「結局ヴォルデモートの方が強いんでしょ?」と一歩引いた目で見ていたグリンデルバルドでしたが、本作を観てその考えはなくなりましたw

なんと言うかヴォルデモートよりも知的で、カリスマ性があるんですよね。

他の映画で例えるならヴォルデモートが『スターウォーズ』のパルパティーンで、グリンデルバルドが『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターみたいな感じ。

魔法的な強さはヴォルデモートの方が上なのかもしれないけど、「服従の魔法」を使わずとも人を従わせるグリンデルバルドの方が恐ろしいかも。

同列に語られてしまいそうな闇の魔法使いである二人の差別化が完璧なまでになされていましたね。

愛らしい魔法動物たち

『ファンタスティック・ビースト』と言ったらやっぱコレですよね!

原作者ローリング脚本だからビジュアルだけでなく、その生態まで作りこまれていてしかも可愛い!!

パッと見恐ろしさ前回の魔法動物でもニュートの手にかかると愛らしく見えてしまうから不思議ですよね。

今回は事前に明かされていた通り、日本の河童や中国のズーウーとった前作とはまた違ったテイストの魔法動物も登場しますよ!

我が家に帰ってきた

実に7年ぶりにスクリーンに登場したホグワーツ。『秘密の部屋』でホグワーツへと戻ってきたハリーとロンが言った「我が家だね。」というセリフを思い出さずにはいられません!

初めて『ハリーポッター』を観た小学生の時からどんなにホグワーツに通いたいと思ったことか…。

闇の魔術に対する防衛術を学び、ふくろう試験のために猛勉強して、先生に居残りさせられて、友達とホグズミードでバタービールを飲む学生生活を送りたかった…。

シリーズをずっと追ってきたファンなら再びホグワーツへと「帰ってきた」感覚になるのは必然と言えるでしょう!

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感想(ネタバレあり)

ダンブルドアと破れぬ誓い

グリンデルバルドと同じく、本作から本格的な参戦となったダンブルドア

非常に聡明で協力な魔法使いでありグリンデルバルドに対抗できる唯一のキャラクターとして作中でも言及されていましたね。

しかし、残念ながら本作では全く戦いません!

グリンデルバルドとまでは言わないし、下っ端とかとでもいいから軽く戦うシーンは欲しかったですね。

そして最後に明かされたグリンデルバルドとの「破れぬ誓い」

破れない契約だから「破れぬ誓い」なのに、破られてしまいそうな感じでしたよねw

結局はダンブルドアとグリンデルバルドは戦うことになるので、この設定の無意味感がハンパじゃなかったんですが…。

さらに嫌だったのは、彼らは「親友同士だったから」戦えないのではなく「契約を結んでいたから」戦えないになってしまうことです。

「親友だったから」が一番の理由なんでしょうけど、別の理由を作る必要はあったのかなぁと。

私の考えが及ばない所にたどり着くのかもしれませんね!

若干の置いてけぼり感

『ファンタスティック・ビースト』前作を観てから時間が経っているかもしれませんが、若干話についていけない場面がありましたね。

特にクリーデンスの出生に関する情報が立て続けに入ってきて、一気に映画世界から追い出されたような気さえしてしまいましたw

「あれ?それって重要だったっけ?」って話が真面目に語られていくので、シリーズを追っていない方は置いていかれること間違いないしですね。

 

完全なネタバレになりますが、クリーデンスがダンブルドアの弟?だったこともズッコケポイントでしたw

「おいおい、ちょっと無理やり過ぎじゃないか」と。弟だとアバーフォースがいただけで充分驚きだったのに、「たまたま同じ船に乗っていて、偶然リタの目に着いた子供がダンブルドアの血筋でした!」って…。

これに関しては続きが気になるというよりは、ちゃんと収拾付けられるのかと心配になる感じ。

ローリングが『ハリーポッター』を書いた時、結末を先に書いて保管していたという経緯がありましたから『ファンタスティック・ビースト』も結末は決まっているのかもしれません。

そうなるとこの謎展開もきっちりと理由付けしてくれるのかな…?

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まとめ

最後にこの映画の満足度を★10段階で表すと・・・・・

 

★7

『ハリーポッター』ファンとして、満足度的にはかなり高い!!

脚本を原作者が手掛けているから、不満点や矛盾点に対しても説明付けしてくれるという安心感がありますよね。

ただ話がそこまで進まないというか、情報はかなり出てきたんですけど結局ほぼ振り出しに戻ったような気がします。

『ハリーポッター』のように1シリーズで1年という区切りがないから、進ませるのが難しいのかも。

今回は感想でしたけど、今後はシリーズの考察なんかもやっていきたいと思います!