Netflix映画『ELI/イーライ』ネタバレ感想 このラストはどうなのよ?

 

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

この映画の前に観た、同じくNetflixホラーの『ワウンズ 呪われたメッセージ』でかなりダメージを負った俺の心。

そして続けざまに『ELI イーライ』を観るんだから、なかなかのドM加減だなと。そもそもホラー得意じゃないのに……。

今作は病院を舞台にしたホラーでしょうか?最近ほとんど病院なんていかないんだけど、昔は嫌いだったなぁー。

閉鎖的な病院が登場する映画で有名なのは『カッコーの巣の上で』とか?あれはホラーじゃないけど、怖い映画ではありますよね。

あとはマーティン・スコセッシの『シャッターアイランド』かな。そちらの方が『イーライ』に似ている気がします。

前置きはこのくらいにして、レビューに参りましょう!

 

※この記事はネタバレを含みます!

ELI/イーライ

あらすじ

自己免疫疾患に苦しむ11歳のイーライは、病気を何としても治したい両親に連れられて、実験的治療を受けるために、とある隔離クリニックへやって来る。

Netflix

キャスト

主演は『はじまりへの旅』に出演していた子役のチャーリー・ショットウェル

共演は『死霊館』のリリ・テイラー、『シャーロックホームズ』のケリー・ライリーなどなど。

評価

僭越ながら『ELI/イーライ』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・

 

★5

後半からの失速が目立つホラー映画でした

前半部分は閉鎖病院の謎とか、イーライの病気の原因が分からず先の展開が気になる作品ではあった。

適度に幽霊が登場して、ホラー映画のお約束も守りつつ緊張感もしっかりと持たせてくれますね。

ただ、問題はイーライが行動を起こすようになる後半部分と、椅子からズッコケそうになったラスト。やはりそうなってしまうのか。

映画は「終わり良ければすべて良し」が結構当てはまると思っているんですよ。途中がどれだけつまらなくとも、ラストにガツンとくれば印象には残りますし。

ただ、その逆の場合は印象が悪くなりがち。たぶん溢れるアイデアを詰め込んだ前半と、それを上手にまとめられなかった後半って感じの印象がついてしまうんだと思います。

Netflixは今後もこの手のホラー映画を量産してきそうな気がするな~。

 

キャスト面では名前だけじゃ顔出てこなかったんだけども、『ストレンジャー・シングス』のマックス役の子役が出演していました!セイディー・シンクって名前だったんですね。頭に刻み込んでおかないと。

演じている役どころもラストに美味しいところを持っていくキャラなんですが、ストーリーの構成上で出演時間は短かったですね。

主人公のイーライ役を演じたチャーリー・ショットウェルもかなり良い表情していましたね。痛みとか恐怖に対するリアクションが真に迫っていました!

この二人の子役が目立っていて、大人キャラクターは他のホラー映画に登場する保護者キャラと被るな~と。

この手の映画は子役以外そんなに印象に残らないのが、いつもの俺。

 

ここから先は『ELI/イーライ』のネタバレを含みます!

まだご覧になっていない方はご注意を!!

感想(ネタバレ)

前半と後半

空気や水に触れると身体中が焼けるようにただれてしまうイーライ。治らない病気らしく、腕の良い医者がいる閉鎖病院へと連れてこられます。

最初は勇気を出して治療に取り組んでいたイーライでしたが、徐々に病院と医者が怪しいと思い始めるのです。ついには幽霊まで見え始めたものの、先生や親には「薬の副作用だ」と信じてもらえず。

そんなときに現れたのが外にいる女の子。イーライは病気せいで無菌の場所から出られませんから、外にいる謎の女の子とガラス越しに会話していくと。

この女の子の存在が最後まで謎でして、イーライより前に病院にいた子供のことも知っている様子。彼女の発言を手掛かりに、イーライは病院の謎を解き明かそうとするのです。

 

ここまでが中盤くらいのストーリー。途中には幽霊によるメッセージ「LIE(嘘)」がタンスに書かれていたり、外に連れ出されそうになったりと、散々な目に合いますw

中盤が本当に面白くてですね。絶対に怪しいだろ!って女医の極秘ファイルを見つけるまでは、かなり惹き込まれてしまいました。

「LIE」のメッセージも逆さから読んだら「317」になるって言うネタも『シャイニング』を思わせますね。「RED RUM」が逆から読んだら「MURDER」になるっていうヤツ。

ホラーじゃなくともあるあるなネタなんですが、俺は結構好きなんですよw

それと幽霊が普段は透明なのに、鏡をのぞいた時だけ姿が見えるって演出も好き。ホーンテッドマンションっぽいよね。なぜナースっぽい奴らの幽霊がいたか分からんけど。

 

ただ、問題は後半部分。何故かラストに向かうにつれ失速していくんですよ。最近のネットフリックスこういうの多くないですか?

掴みだけはめっちゃ良いのに、次第に「ん!?」ってなっちゃうパターン。前回レビューした『ワウンズ』『イン・ザ・トールグラス』もそんな感じでしたし。

ゲームの話になるのですが、最近の海外のゲームは出だしをめちゃくちゃ力入れて作ることが多いんですって。最後までプレイする人は半分くらいしかいないらしく、観られるか分からないラストに力を入れるよりも、絶対にプレイする序盤に最も力を入れるのだとか。

日本ゲームだとラスボス辺りから盛り上がったりするけど、洋ゲーだと確かにラスボスの印象弱いよね。そもそも俺すぐゲーム飽きるから、全クリまでプレイするってこと自体稀なんやけどw

その法則がNetflixを含む映画にも使われているのかは、正直分かりません。しかし、スマホでも映画を観られる時代なので、少しはゲームと同じようなことを意識されているのかな~と思ったり。

掴みで失敗するよりは確実に最後まで観てくれる人増えますしね。Netflixなら「つまんねーから途中でやめよ」ってことできるし。

日本、海外関わらずドラマとかはこの手法が使われていること多いよね。シーズン追うごとに失速してくドラマたくさんありますし。

 

※以下はラストに関するネタバレを含みます

ラスト

ラストにて主人公イーライは悪魔の子供だということが判明します。どうしてもイーライを生みたかったお母さんが悪魔にお願いしてしまったような感じですかね。それで悪魔の子供を身籠れる世界観がスゲェけどw

だから病院も悪魔祓いをする施設のようなところでして、彼のアレルギー体質はすべてが嘘だったと。昔病院にいた子供たちも皆、悪魔祓いによって魂が救済(死亡)された子供でした。

結局イーライは悪魔の力を覚醒させ、悪魔祓いを行っていたシスターを殺害。シスター側だった父親も殺害。施設に火を放って逃げてしまいます。

で、病院の外にいた女の子も悪魔の子供。もともとイーライがどんな子供だったか知っていたみたいです。

 

と、こんな感じで中盤の面白さのわりには、かなり安直なラストでございました。女医だと思っていた方がいきなり「エクソシスト」になるのは吹き出してしまいましたよw

そんなこと微塵も感じさせなかったんで、驚いたは驚いたんですけどね。もう少し何とかならなかったのか、とは思いますが。

幽霊ならまだ信じられても、悪魔を信じることはできない俺。キリスト教圏の国々だと、また違った反応になるのでしょうね。日本人に悪魔と言われてもピンと来ませんから。

それにしても最後のシーンで看護婦が減っていませんでした?この状況の中寝ていたんですかね。手術している時はもっといたような気がするのですが……。

まとめ

掴みは良かったが、後ろはダメだった。

でも、ホラー映画で掴みから失敗すると怖さすら半減しますからね。映画の世界に引き込むのは重要ですね。

精神病院や刑務所のような閉鎖的空間で幽霊たちに襲われる、王道過ぎるホラー映画もたまには観たいです!

以上!!!

 

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