映画『クルエラ』感想 ディズニーヴィランのオリジンとしてはピカイチ

どーも、スルメです。

僕が最初に『クルエラ』でエマ・ストーンが主演を務めると聞いたとき、これ以上ないピッタリなキャスティングだなと、シンプルに驚きました。

これまでの「ベル=エマ・ワトソン」とか、「ジャスミン=ナオミ・スコット」って、僕の中で全然しっくり来てなくて。

でも、「クルエラ=エマ・ストーン」になると、「あ、もうこれ以上のキャストはいねーな」と思うわけであります。

なんなら「マレフィセント=アンジェリーナ・ジョリー」よりも名キャスティングだと思ってるからね。

 

しかもですよ。クルエラってディズニーヴィランの中でも、屈指の人気キャラでして。

残酷さを持ち合わせていながら、どこかマヌケな雰囲気を漂わせる、ある意味で愛されキャラなわけです。

そんなクルエラを、エマ・ストーンがどう演じるのかって考えるだけでも楽しい!

 

……というわけで、感想を書いていきたいと思います。

 

この記事は『クルエラ』、『101匹わんちゃん』に関するネタバレを含みます
まだ鑑賞していない方はご注意ください

クルエラ

作品概要

あらすじ

パンクムーブメント吹き荒れる70年代のロンドンに、デザイナーを志す少女エステラがやってくる。情熱と野心に燃える彼女は、裁縫やデザイン画の制作に打ち込み、デザイナーへの道を駆けあがるため切磋琢磨する。そのままデザイナーへの道を進んでいくと思われたエステラだったが、カリスマ的ファッションデザイナーのバロネスとの出会いが、エステラの運命を大きく変えることとなる。夢と希望にあふれた若きエステラが、なぜ狂気に満ちたクルエラとなったのか。その秘密が明らかにされる。

映画.com

キャスト

主人公のエステラ(後のクルエラ)は、『ラ・ラ・ランド』でオスカーを獲得した、エマ・ストーン

僕は『ゾンビランド』くらいから好きだった女優でして、出演作はたいてい観たんじゃなかろうか。特に『スーパーバッド 童貞ウォーズ』のジュールス役がお気に入り。

エマ・ストーンと並んで、もうひとりの主演といえるのが、バロネスを演じたエマ・トンプソン

彼女は説明の必要がないくらいの名女優でありますが、今作では『プラダを着た悪魔』のミランダ的なファッション界の首領を演じております。

そして、その右腕的キャラクターにマーク・ストロングを起用するという、名キャスティング! それ狙ってやってるでしょw

 

その他のキャストは、ジャスパー役に『イエスタデイ』のジョエル・フライ、ホーレス役に『ザ・ファイブ・ブラッズ』のポール・ウォルター・ハウザーなどなど。

『クルエラ』の評価

僭越ながら映画の満足度を★10段階であらわすと……

 

★7

 

ディズニー実写映画の中でもトップクラス

あのクルエラに対して、「かっこいい!」と思う日が来るとは!

たしかにクルエラは魅力的な悪役だし、僕も好きなヴィランのひとりですが、かっこいい系のキャラじゃなかった。

わがままで、残酷(映画の中だと「サイコ」)で、タバコ臭くて……。

今思えば常識を打ち破る「パンク」なキャラクターだけど、『101匹わんちゃん』を観ていた時には、そんなこと考えもしなかったからね。

『クルエラ』では、「人の目をいっさい気にしない」「いい子じゃない」のマイナスだった部分を、ファッション業界と結び付けて、これまでのディズニー実写映画でもっともカッコいい主人公に変貌しておりました。

 

ただ、このストーリーはどこにつながるんだろう?

時代設定的には『101匹わんちゃん』の前日譚ではないし、キャラクターの設定からたぶん実写版の『101』の前日譚でもない。

単なるオリジナル作品なら、それでいいんだけど、どっかのネット記事で「101匹わんちゃんにつながる……」的な話を見たからさ。

普通にクルエラを悪役にした、実写版『101匹わんちゃん』がこの先にあるのかな?

あと一回で良いから、エマ・ストーンのクルエラを観たいんで、オリジナルの続編でも実写版『101匹わんちゃん』でも大歓迎!

 

『クルエラ』の感想

クルエラというキャラクター

クルエラを主人公にした映画が制作されると聞いたとき、「ん?クルエラ?」ってなったのは僕だけじゃないはず。

『101匹わんちゃん』での彼女は、ダルメシアンの毛皮を剝ぎ取り、コートにするというヤバい奴。しかも、学生時代の同級生の家に生まれた子犬を盗み出し、殺して皮を剥ごうとする常軌を逸したキャラクターです。

『101匹わんちゃん』が制作された当時は、動物の毛皮を使った服が主流だったのかもしれませんが、今となっては動物愛護団体が黙っちゃいないからね。

ただでさえヤバいキャラクターなのに、問題になっている毛皮の話まで含めるとなると、「ディズニー大丈夫なのか?」っていう。

ディズニーにはマレフィセントととか、白雪姫の王女とか、平気で人を殺そうとするヴィランもいますが、その中でもクルエラはやっぱり1歩進んでるなと。なんというか、ファンタジー世界じゃないだけに、人としてのヤバさを感じるんだよね。

 

そして90年代に実写化された際には、グレン・クローズがクルエラを演じていました。

その時はファッション会社の社長だったんだっけかな? 今作でいうところの、バロネスの立場にあった気がします。

 

で、今回のクルエラ。

人としての常識が通用しないところがクルエラの魅力でもあったんで、「主人公にして良い奴になったりしないよな?」と、一抹の不安を抱えておりました。

しかし、ふたを開けてみると、一種のダークヒーロー(ヒロイン)のような立場で、これまでのイメージを壊さないながらも、単独作の主人公にふさわしいクルエラがそこにいた……!

クルエラの怖い部分だった、常識の通用しない感じが、見事にプラス面に置き換えられていたんですね。特にファッション業界なんて、「これまでの常識にとらわれない」が重要だと思うんで、クルエラにぴったりじゃねと。

『101』でもファッショナブルな衣装に身を包んでいましたが、今作はそれ以上。より前衛的なファッションを着こなし、それでいてクルエラのイメージは壊さない。

ああ、べた褒めしたいくらいに、クルエラのキャラクターが好きでした。ひとつの点をのぞいては……。

 

 

クルエラさん、禁煙したんですか?

唯一の不満がこれ。

クルエラって長いたばこを吸っているイメージなのよね。常に黄緑色の、見るからに臭そうな煙を吐き出してる、そんなイメージ。

しかしながら、今作のクルエラはたばこをいっさい吸いません。

慶次からキセルを取っちゃダメなように、クルエラからたばこを取ったらダメでしょう。

今は全年齢向けの作品ではたばこを吸わせないのが一般的なんでしょうか? さまざまな世代に配慮していたとしても、たばこを1本も吸わないのは違和感しかない。

『101』はおなじみの長いたばこ(正式名称はわからない)を吸ってたのになぁ。絶対に今回のクルエラにも似合うと思うのに。

 

実は昔のディズニー作品って平気でたばこ吸ってたりしますからね。

『ピノキオ』ではどう見ても子どものキャラクターがたばこを吸うって、承太郎もびっくりなシーンがありますし。

ウォルトが登場した『ウォルト・ディズニーの約束』でもちゃんと喫煙シーンあったし、そこまで厳しくしなくても。

今度『ピノキオ』の実写版があるそうですが、たばこのシーンがカットされるのは、ほぼ確実だね。

クルエラ以外のキャラクターも凄いよ

もうひとりの主人公、エマ・トンプソンが演じたバロネスこそ、これまでのクルエラのキャラクターそのままでしょう。

そして『プラダを着た悪魔』で、メリル・ストリープが演じたミランダをさらに「サイコ」にしたキャラクターともいえます。

バロネスは最初こそミランダかと思いきや、目的のためなら殺人すらいとわないクズ中のクズ。

「なんとなくクルエラに似てね?」と思うわけですが、きちんと伏線も回収されるのでご安心を。

演じたエマ・トンプソンの演技も素晴らしく、エマ・ストーンとはまた違った迫力を感じますね。

 

そして、注目すべきがジャスパー&ホーレス。

ふたりは『101匹わんちゃん』だと、クルエラの完全なるしもべなのですが、今作では幼なじみのような関係です。

途中から徐々に手下っぽくなっていきますが、クルエラにしっかり反抗したりもするんで、意外と立場は対等に近いのかなと。

コメディリリーフかと思いきや、クルエラの仲間として、数々の悪行をおこないます。この3人の関係が好きなんで、もし続編作るならば、しっかりと活躍させてほしいところ。

 

 

ヴィランのオリジン

「なぜクルエラは悪人になったのか」

これは『ジョーカー』にも共通する点で、もとはといえば、ただの人間なんですよね。そこに絶望感や社会に対する怒りが組み合わさって、ヴィランになってしまうと。

ただ、今作でのクルエラは完全にヴィランといえるのか微妙です。たしかにダークヒーローではあったと思うけれども、彼女がダルメシアンをさらって毛皮にするとは思えねーんだよなぁ。

たしかに優しいエステラがクルエラ(悪い子)に変貌していくための、きっかけが描かれていましたが、犬を殺すほどの残忍さはないと思う。

実際に劇中ではダルメシアンを殺しませんでしたし、毛皮の件に関しても、「あくまでも悪役を演じているだけ」というふうに語っています。

敵であるバロネスを殺そうとはせず、社会的に抹殺する方法を取りました。ジャスパー&ホーレスに対しても「家族」と発言するなど、クルエラとは思えない優しさを見せます。

 

そう考えると、『101匹わんちゃん』のクルエラと、今作のクルエラは似ているようで、似ていない。

結末の部分ではダルメシアンを送っていますし、ポンゴの名付け親だということも判明。

ここまでしておいて、ふたりの子犬を盗もうなんて考えないでしょw

 

ゴールに『101匹わんちゃん』のクルエラがいると考えると、この映画は少し弱く感じますね。

やっぱりタバコを吸って、ダルメシアンの皮を剥がなきゃ!

……たぶんオリジナルなんでしょう。この世界のクルエラは若干優しくて、たばこも吸わない。

むしろ、プラス面の方が多いと思うんで、僕はこのクルエラ大好きです。

 

以上!!!

アイキャッチ画像 ©Disney


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