『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』感想 名優が揃ったことに意味がある!

どーも、スルメです。

皆さん、「名優」と聞いて、最初に誰を思い浮かべるでしょうか?

三船敏郎?マーロン・ブランド?アンソニー・ホプキンス?

人それぞれ異なると思いますが、僕の中で最初に名前が挙がるのが、

ロバート・デ・ニーロ

その人です!

 

このブログで何度も書いているけども、ロバート・デ・ニーロが大好きなんですよ。古くは『タクシードライバー』から、最近は『ミート・ザ・ペアレンツ』や『マイ・インターン』。

どんなジャンルでも名演技を見せてくれる俳優で、もうスクリーンに映るだけで少し感動するレベル。

今回レビューする『カムバック・トゥ・ハリウッド』では、モーガン・フリーマン&トミー・リー・ジョーンズと、同世代?の俳優との共演も実現しております。

 

一応、メインキャスト3人の年齢を比較させていただきますと、

  • ロバート・デ・ニーロ(77歳)
  • トミー・リー・ジョーンズ(74歳)
  • モーガン・フリーマン(84歳)

 

……え?モーガン・フリーマン80歳超えてるの??

同世代って表現したいところだけど、トミー・リー・ジョーンズとモーガン・フリーマンで10歳も差があるからなぁ。

そんな感じで、感想に参ります!

 

この記事は『カムバック・トゥ・ハリウッド』のネタバレを含みます。
まだ鑑賞していない方はご注意ください。

 

 

カムバック・トゥ・ハリウッド

 

★5……結末に進むにつれて失速ぎみ

 

作品概要

あらすじ

舞台は1970年代のハリウッド。B級映画プロデューサーのマックスは、ギャングのレジーからの借金が返せず大ピンチだが、起死回生の大トリックを思いつく。危険なスタント撮影で死亡事故が起きれば、保険金がガッポリ入って大儲けができる!早速ボツにしていたサイテーの脚本を引っ張り出し、老人ホームから往年のスター、デュークを担ぎ出して西部劇の撮影を開始する。ただし真の目的は、映画を絶対に完成させないこと、そして撮影中にデュークに死んでもらうこと。ところがデュークは思いの外しぶとくて、撮影は順調に進んでしまう。さあ、どうするマックス!?

『カムバック・トゥ・ハリウッド』公式サイト

『カムバック・トゥ・ハリウッド』感想

詐欺のために映画を撮ろう!

主人公のマックス(ロバート・デ・ニーロ)は、売れない映画プロデューサー。あきらかに裏家業のレジー(モーガン・フリーマン)から金を借りていて、あと2日で金を返さなければ、即刻あの世行きのヤバい状態。

 

しかし、マックスは諦めない!!

とある出来事から、保険金が儲かることを知るとテキトーな台本を手に取り、老人ホームにいたかつての名優・デューク(トミー・リー・ジョーンズ)をキャスティング!

老体に危険なスタントをさせ、事故に見せかけて殺害し、保険金を取ってしまおうという作戦に出ます。

ここまでで、かなりぶっ飛んだシナリオだということが分かるはず。なぜかマックスは人を殺すことに抵抗がなく、なんなら「早く死んでくれ!」と思っている始末。

どうしようもない人間ですが、彼の目的はかつて手に入れたシナリオを映画化すること。そのためなら、100万ドル積まれようが折れることはなく、命よりもその脚本が大事な様子。

 

ここまで映画に命を懸けていると、もう尊敬に値するw

この映画は一応コメディなんですが、黄金時代のハリウッドを舞台にしているだけあって、映画そのものに夢があるんですね。

そこにパワフルな年配の俳優3人が組み合わさることによって、今以上にキラキラしたハリウッドを映し出していくと。

別にマックスとレジーは老人である必要はないのですが、この年代の役者が集まったことに意味があると思う。

 

序盤は面白いが…

マックスは何とかデュークを殺そうとするのですが、そこは昔の名優。

カメラが回ると、カットがかかるその瞬間まで、しっかりとヒーローを演じるという仕事っぷり。カメラが回っているときは、デュークはヒーローになっているんで、マックスが何を仕掛けても死にません。

逆にカメラの外だと自殺願望があったり、過去のトラウマに悩まされていたりと、弱い人間を見せてくれるのもポイントです。

結局マックスの仕掛けた罠が良い方向に働き、なぜか映画は傑作の色を帯びてきます。

 

ここからの失速感は否めません

映画の一番面白いところが、

「なぜ殺そうとしているのに死なないんだ!」

ってところなんで、そこが過ぎてしまうと、マジで俳優を観るだけの映画になります。

しかも、同じようなくだりを何回か繰り返すから、メインのストーリーにすら飽きてくる始末。さすがに闘牛のくだりはいらなかったでしょ。トミー・リー・ジョーンズかっこよかったけども!

僕としてはロバート・デ・ニーロ好きだし、この時代のハリウッドの雰囲気も大好物なんで、耐えられないこともないんですが。

 

あと、エンドロール後に尼さんたちの映画の予告が映し出されるのですが、これがマジで笑えねぇ

ロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノを足したような映像なのに、なぜか全然面白くないんですよね。

その映画と同じく、『カムバック・トゥ・ハリウッド』も100分ちょっとだったのが救いか。

 

俳優が集まったのはなぜだろう?

ロバート・デ・ニーロだけでもすごいのに、モーガン・フリーマンとトミー・リー・ジョーンズだって??

B級テイストの作品なのに、なんでこんな名優が集まったんだ!!

 

一応、簡単に予想してみますと、

監督のジョージ・ギャロは88年公開の『ミッドナイト・ラン』に脚本家として参加しています。

そう、ロバート・デ・ニーロの主演作ですね。

さらに、2019年にはモーガン・フリーマンが主演を務めた、『ポイズン・ローズ』を監督しています。

そんなわけで、一応ロバート・デ・ニーロとモーガン・フリーマンとは、接点があったのでしょう。モーガン・フリーマンに関しては、次回作の『ヴァンキッシュ』にも出演するみたいですし。

トミー・リー・ジョーンズは……残念ながら特に接点なし。

最後に

非常に面白そうなタイトル、ポスターの作品でしたが、中身は普通だったかな。

海外だと評価高かったりするんですかね~。デ・ニーロは安定のカッコよさと、存在感でしたが、たまに「こんな作品に出てるの?」っていうのがあるから、今作がそうならないことを祈ります。

鑑賞した後に知ったのですが、今作は過去に製作された映画のリメイクらしい。

元の作品は日本で公開してなさそうだし、観ることはないかな。

 

以上!!!

 

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