映画『カオス・ウォーキング』評価と感想(ネタバレ) キャストだけが魅力の中途半端なSF映画

スルメ
どーも、スルメです

 

頭の中で考えていること全部が漏れ出てしまう。

僕だったら、そんな世界で生きていける自信がねぇわ……

 

今回感想を書いていく『カオス・ウォーキング』は、思考が漏れ出てしまう「ノイズ」という特殊な現象が起きる惑星を舞台にしたSF映画です!

恐らくそんな世界じゃうるさくて映画も観られないし、ネタバレが怖くて町中も歩けないでしょう!

そして僕の頭の中が漏れてしまったら…。恥ずかしくて生きていけないね(笑)

面白そうな設定もさることながら、トム・ホランド×デイジー・リドリーと、映画ファンとしても見逃せないコンビの映画でして。

ただ、海外の評価が芳しくないのが気になるところ。

まぁ、実際に観に行かなくては始まらないので、鑑賞してまいりました!

 

この記事は『カオス・ウォーキング』のネタバレ含まれています

カオス・ウォーキング

あらすじ

西暦2257年、汚染した地球を旅立った人類は新たな星「ニュー・ワールド」にたどり着くが、その星では男たちの頭の中の考えや心の中の思いが「ノイズ」となってさらけ出されてしまい、女は死に絶えてしまう。ニュー・ワールドで生まれ育った青年トッドは、一度も女性を見たことがなかったが、ある時、地球からやって来て墜落した宇宙船の生存者ヴァイオラと出会う。初めて見た女性のヴァイオラに恋心を抱くトッドは、ヴァイオラを利用しようとする首長のプレンティスから彼女を守ろうと決意。逃避行の中で2人は、星に隠された驚くべき秘密を知る。

映画.com

キャスト

主演を務めたのはトム・ホランド

今作ではスパイダーマンのような頼もしい青年ではなく、思考が漏れ出てしまっている初心なキャラクターを演じました。

同じ男として共感を抱く面もあるんですが、これはナントナク女子人気が高そうな予感。トム・ホランドくんのキュートさが前面に押し出されていましたね。

ヒロイン役には『スター・ウォーズ』続3部作のデイジー・リドリーが抜擢。

レイは力強いキャラクターでしたが、今作でもトム・ホランド演じるトッドを引っ張っていくような役どころ。口が△になるのがカワイイ。

ヴィランには『アナザーラウンド』で主演を務めたマッツ・ミケルセン。相変わらずのカッコよさで、ついつい目で追ってしまうような、男の僕から見ても惹かれてしまう魅力のある悪役を演じておりました!

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その他のキャストは、ニック・ジョナス、デヴィッド・オイェロウォ、デミアン・ビチルなどなど。

評価

僭越ながら『カオス・ウォーキング』の満足度を★10段階であらわすと・・・

 

★4

 

「カオスだヨ? カオスだネ!」

 

タイトルに限らず、キャスト以外は大体カオスな映画でした!

設定は凄く面白そうで、映画の序盤こそワクワクするのですが、あまり活かされていないような。

中盤に出てきたエイリアンの存在も闇の中だし、スッゴイ無難な着地をしてくるラスト。

 

マッツ、トム・ホランド、デイジー・リドリーのキャストが良かったので、最後まで楽しめましたが…

ニック・ジョナス演じた主人公のライバルも活かされておらず、同じ設定を使ってもう一度映画化してほしいと思うほど、残念な仕上がりでした。

 

ここから先も『カオス・ウォーキング』のネタバレが含まれます

まだご覧になっていない方はご注意ください!

感想(ネタバレ)

キャスト面

何はともあれ、今作で一番…というか唯一良かったと思えるキャスト面の話から!

まずは、初めて観るの女の子にドギマギしちゃうトム・ホランド

彼が演じたのはトッド・ヒューイットという青年で、生まれた時から女性に出会ったことがありません。それは舞台となる惑星で女性が死滅しているからであり、トッドは女の子を知らずにこれまで生きてきました。

そんな時に惑星の外からデイジー・リドリー演じるヴァイオラがやってきます。トッドは初めて女性と会って話をするわけですが、これがもう初々しくて。

今作の設定として内なる声や妄想が漏れる、“ノイズ”と言うのがあるのですが、必死で女の子に会えた興奮を隠そうとしても、ノイズのせいでまったく隠せていない(笑)

それどころか、ヴァイオラとキスする妄想が流れてしまって、ヴァイオラに注意される始末。

これがイケメンじゃなかったら、妄想が具現化した気持ち悪いシーンになるんですが、“トムホ”だからねぇ。僕がこの惑星にいたら人間性否定されそうだけど。

 

「ナイスガイはそれだけで得である」

 

続きまして、男も惚れる魅力の持ち主・マッツ

僕は出演作大体見てますし、『デス・ストランディング』で誕生日を祝ってもらおうとするほど、好きな俳優の一人。

今作のマッツは、ノイズを使いこなし、自分の中身を決して見せようとはしない悪役・プレンティスです。でも、どこかカリスマ性を感じる雰囲気を漂わせていて、あまり説明はなくとも、トッドが心酔してしまうのが理解できる気がします。

正直なところマッツが演じている…という点以外では特筆すべき点がない、典型的な悪役なんですが。描き方も物足りないけど、マッツの演技で何とか保っているってとこでしょうか。

言うなれば、スーパーの格安食材で一流シェフがフルコース作っちゃいました!みたいな。

例えがヘタクソなのはいつものこと。とにかく、マッツのおかげで魅力ある悪役になったよねってことで。

気になる部分が多すぎる

第一印象として、スゴイ甘い作りの映画だなと。

トッドが育っていた村には女性がいません。これは男だけノイズの影響を受けるため、「心開かない女性は悪だ」と決めつけたプレンティス一派による虐殺が原因だったのですが、男だけでどうするつもりだったんだ?

当然のことながら、女性がいなければ子孫を残せません。トッドたちは地球とは異なる惑星にテラフォーミング?している設定のため、当然女性がいなければ困ります。

この問題に対して、特に何も対処していなさそうなことが序盤から気になりすぎて。

もう全部の希望を失って、このまま自滅しようとしているのか?だとしたら外部に連絡しようとしたヴァイオラを追う理由もないし、気力なく生きていそうなものだけど。

まぁ、他の村に行けば女性がいるので最終手段は残っているのですが、拒絶されることは目に見えています。

 

さらには、惑星に最初から住んでいた原住民族・スパックルの存在も中途半端。

中盤にチラッとだけ登場しますが、その先は一度も出てきません。最初の方こそ「やばい!奴らがいる…!」と警戒していた様子なのに、敵意がプレンティスに向いた瞬間、スパックルたちは蚊帳の外。

海外のサイトを読んでみると、原作の第2巻からスパックルが活躍する…との記述があったので、何かしら重要な役割を担っていることは確かですが…。

 

「出さなくても良かったんじゃないか?」

 

存在を示唆するくらいはアリだと思いますが、わざわざトッドと戦わせなくても。結局ヴァイオラの「私たちの方がエイリアンだよねー」という皮肉めいたセリフ以外は、特に意味がなかったような。

続編を作る気があるってことですかね?ちょっと難しそうな気がするぞ。

 

アーロン神父も異彩を放っていた割に、めちゃくちゃあっさりとした幕切れ。

トッドの愛犬を殺すというプレンティスに次ぐ宿敵であったはずなのに、ほぼ因縁のないヴァイオラに燃やされてしまいました(笑)

あと、トッドとライバル関係っぽかったプレンティス・ジュニア、トッドの旅路を邪魔することなくほぼ空気。

いや、むしろヴァイオラの逃走に一役買ったので、トッドの味方だったんじゃないか説も私の中で浮上してますよ(笑)

 

最後にノイズについても不満点を少し。

ノイズの設定がかなり面白いので、膨らませていくらでもドラマが作れそうなものですが、主にコメディーシーンで使われるという扱いの悪さ。

そりゃ、トム・ホランドくんから声が漏れていたら面白いけどさ。

ヴァイオラが船を呼ぶのに協力はするけど、本当は好きだから帰ってほしくない。「失敗すればいいのに」

そう考えてしまう心の弱さ、自分本位な醜さがサラッと描かれていましたが、この辺をもっと膨らませてヴァイオラとトッドの関係を深堀してほしかったところ。

他にもプレンティスが本気を出したら、アーロン神父よりさらに強い憎悪に満ちたノイズが生まれるとか、最期に女性たちを殺したことへの罪悪感がノイズとして現れるとか、悪役関係でも使いどころはたくさんあったはず。

もちろん、ノイズを使った妄想具現化バトルも面白うそうだし、そんな『ハリーポッター』で見たことあるような使い方をしなくても…。

最後に

トッド・ヒューイット役にトム・ホランドをキャスティングした人は、本気でセンスがあると思う。

彼ってどっちかと言えば愛されキャラじゃないですか? とある作品のネタバレしちゃったり。

そんな「愛され」な部分がトッドの中でも活きていて、役にぴったりすぎるキャスティングだったなと。

内容が追いついていないのが、とても残念ではありますが。

 

以上!!!


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