[voice icon=”https://www.eiga-8.com/wp-content/uploads/2019/01/002c96435b8ac299efa50d9defc91253.jpg” name=”するめ” type=”l icon_red”]皆さんこんにちは!映画大好きするめです!
最後までお付き合いくださいm(__)m[/voice]
今さらだけど「ビート」ってなんだ?
これまでなんとなく「ビートを刻む」とか「ドラムビートが…。」って使ってきたし、意味を理解していたつもりだけど、よく考えると知らないかも。
ウィキペディアによると音楽のこと以外にも色々な使い方があるみたい。
英語で心臓の鼓動のこと「ハートビート」って言うんだぜ。カッコよくね!?
ってことで今回レビューするのはNetflixで6月19日から配信された『ビート 心を解き放て』。
「ビート」と入っているからにはやはり音楽関連の映画なんですかね?
予告をみる限りリズミカルな映画というよりも『ムーンライト』と『はじまりのうた』を併せた作品に見えましたが。
アメリカで白人警官による黒人の射殺が問題視されてからこんな映画増えましたよね。
1か月ほど前に配信された『シー・ユー・イエスタデイ』もジャンルは違うけど同じ側面を持っていましたし。
と、前置きはこの辺にして本題に入りましょう!
『ビート 心を解き放て』
あらすじ
シカゴの郊外に暮らす高校生オーガスト・モンローは仲間たちと夜の街を遊び歩き、敵対する区域のチームをおちょくって遊んでいた。
そんなオーガストを心配して迎えに来てくれた姉と帰宅途中、オーガストに向けられた拳銃が姉に命中し命を落としてしまう。
それから1年半。
オーガストは姉を殺されたショックからPTSDにかかり、誰とも関わらず家に引き籠って姉が残したリズムマシンで曲を作っていた。
そこに学校に登校するよう説得に来た高校の警備員のロメロが現れ、オーガストの作る曲に価値を見出す。
そう、ロメロはかつて大物アーティストを発掘した敏腕プロデューサーだったのだ。
始めは戸惑い、ロメロの声に耳を貸さなかったオーガスト。しかし徐々に心を許していき、本格的な楽曲制作に乗り出すのだった。
キャスト
本作で注目したいキャストは主演のアンソニー・アンダーソンとウゾ・アドゥーバの二人。
アンソニー・アンダーソンは2000年代前半に暴行事件を起こし問題になりましたが、その後も『トランスフォーマー』やアカデミー賞受賞作『ディパーテッド』に出演している俳優です。
対してウゾ・アドゥーバはNetflixユーザーの間で人気(たぶん)のオリジナルドラマ『オレンジ・イズ・ニューブラック』でクレイジー・アイズを演じた人。
映画はさておき、『オレンジ・イズ・ニューブラック』はマジで面白いんでぜひ!
シーズン6まであって観るのが非常に大変ですが(笑)
評価
『ビート 心を解き放て』の満足度は
★5
全然『ムーンライト』じゃなかった(笑)
別に黒人差別のストーリーでもないですし、マイノリティーを描いた作品でもありませんでした。
だから全然『シー・ユー・イエスタデイ』とかも関係なかったわ(笑)
でも黒人の人が白人警官に押さえつけられてたりすると『ドゥ・ザ・ライトシング』を思い出しちゃうんだよなぁ。
まぁ差別的要素はほぼゼロなんだけどさ。
メインが黒人の俳優ばかりだと「差別が関係してくるんじゃ」と考えてしまうのは改めなければいけないかも。
かと言ってノリノリビートでって感じの映画でもないから、人を選びそうではありますが。
ってことで以下詳しい感想です。映画のネタバレになる恐れがありますのでご注意ください!
[kanren postid=”2933,x”]感想
ここシカゴ?
この映画の舞台となるのはアメリカの大都市シカゴ。
アメリカ全土で禁酒法が施行されていた時代はギャングがのさばって悪名高い街で、「シカゴと言えばマシンガンだろ!」と変なイメージを持たれるほど。
それから100年。禁酒法も終わり、アル・カポネも消え、ある程度は平和な街になっているとは思います。
少なくとも旅行に行っても大丈夫なくらい。
でも、そこに住む主人公やその母親はいつギャングに殺されるかビクビクしながら生活しているんですよね。
もちろん日本以上に治安は悪いんだろうけど、そんなに悪いか!?と。
ヒロインのナディアなんて「私も兄弟殺されてるわ!」と言ってるし、家族で誰か一人殺されるほど治安悪かったっけ?
私が旅行に行ったときはLAやマイアミの方が全然怖かったけどなぁ。中心部にいたからかもしれませんが。
「どっかと戦争でもしてるん?」って聞きたくなるような治安の悪さでも日本人の私が指摘するのはナンセンスでしょう。
特に郊外に住むギャング関連の問題は今でも残っていそうだし、実際に劇中でも人死んでるし。
オーガストとロメロ
で、その超危険地帯シカゴでくすぶっていたロメロと引きこもりのオーガストが出会うことで物語が始まるワケだけども、この二人がなかなかの曲者でして。
オーガストは姉を殺されたショックで母以外の人とコミュニケーションが取れなくなり、窓から意中の女の子のナキアを眺める毎日。
それでいてナキアに向けた言葉をノートに書き留めちゃってるもんだからイタイタしさ前回の少年です。
対するプロデューサーのロメロは過去に起こしたアーティストとの事件により、音楽業界を追放。
現在は別居中の妻が働いている学校で警備員をしながら何とか食いつないでいる毎日。
そんな彼らの再出発となる鍵がオーガストの作る曲。
音楽やラップ関係は全然わからない私からすると何が凄いのか理解はできないけど、とにかく彼の作る曲は凄いらしい。
曲をプロデュースするためロメロはこれまでのコネを使ってとにかく売ろうと頑張ります。
ギャングのようなラッパーに声をかけたり、明らかに性格悪そうなプロデューサーに曲を紹介したりと身を削ってオーガストの曲を売り込むのです。
この二人の持ちつ持たれつな関係そのものがこの映画のキモになっておりまして、もうそこだけを楽しむ映画といっても過言ではありません。
というか一見重そうなテーマを扱っておきながら、心に刺さるような作品じゃないんですよね。
ただ単にPTSDになった少年と挫折を経験した大人が協力して名を挙げるってだけのエンターテインメント作品です。
それこそジョン・カーニー監督の『はじまりのうた』だね。
後半にかけての疾走感
前半はゆっくりとオーガスト&ロメロを描いていたのに後半の疾走感ハンパない。
母に音楽活動のことがバレて反対されて、説得して、契約して、それが破棄されてって重大過ぎるイベントが風のように過ぎ去っていきます(笑)
音楽を扱う映画って成功しそうに見えても途中スランプしちゃって、最後はハッピーで終わるってパターンが多いけど、この映画もまんまソレ。
既定路線を特急列車の如く過ぎ去っていくから観ている方が驚いちゃいますね。
山あり谷ありを作るのは良いんですが、ロメロとオーガスト以外の人間関係ももっと丁寧に描いてほしかった!
ロメロなんて気になるところあるのに勝手に完結していきましたからね。妻との関係どうなっていくんだよ…。
最後はPTSDも回復に向かい、ロメロは自分の人生見つめ直せたから結果オーライか。
心を解き放て
最後にもう一つツッコませてください!
この映画の原題は「Beats」でビートが複数形から単数形になっているだけでなく、邦題では「心を解き放て」との副題が添えられています。
映画を観終わったとき思ったんです。
「はて、心を解き放てってなんだっけ?」と。
確かにオーガストはPTSDで心を閉ざしてはいるけど「解き放て!」って言うのは違うんじゃないかなぁ…。
そもそも彼の心にあるのはナキアへの恋心だし、音楽に対する野心とか微塵もないんですよね。
音楽をやっていた理由も姉に対する喪失感や自己否定を発散するためみたいなもんで、初めから上を目指そうなんて気はなかったんです。
それがたまたま家に来たロメロに見出されたってだけで。
「自分の心にあるものを歌え!」って感じでもないし、なにを解き放つんだと言うね(笑)
原題である「ビート」との相性も悪いため浮いているようにすら思える変なサブタイトル。
ビートだけじゃダメだったんですか?
[kanren postid=”856,1925″]まとめ
ポスターをもうちょっと明るくしようよ!
白黒でどことなく寂しそうな表情。絶対悲しい映画にしか見えないって!
中身を観ると心が沈むような悲しさはないし、見方によっては一種のサクセスストーリーにも見えるから重そうな雰囲気出さなくても良いと思うけどなぁ。
気になる部分は多々あったけど、ロメロの人間臭いキャラクターが好きになれる作品でした!
以上!!!
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「速度も倍だから料金も倍」ってわけでもないんですね。
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