『アバター』を3Dリマスター(ドルビーシネマ)で12年ぶりに観た感想 これがすげぇって?

これが映画だ

『アバター』を観た。3Dリマスターで。

最後に観たのは日本公開時の中2のときだから、実に12年ぶりの鑑賞だった。

正直、当時は「別に言うほど面白くねーな~」とか思ってた。3D映画も『シャークボーイ&マグマガール』で体験していたし、そもそも映画自体、そんなによくわかってなかったのだろう。

その時の印象が更新されないまま、今日まで来てしまったわけだが、あらためて言おう。

これが映画だ。

これぞ映画。出てくる感想は「映画って本当にいいものですね」一択である。

もちろん、「なにが映画かどうか?」なんて語るつもりはない。けれども、『アバター』は映画らしい映画であり、公開から12年経った現在でも、観客を驚かせ続けているのだ。

映画館に行く意味あるの論争とか、昨今は色々考える時期ではあるが、『アバター』さえ観れば映画にまつわるほとんどの論争を解決できるのではないか。

ということで、今回は『アバター 3Dリマスター』の感想……というか、単に魅力を紹介するだけの記事になる。

 

『アバター』のストーリーに関するネタバレは含まれないが、気にする人は注意。

アバター 3Dリマスター

2022年に公開する意味

「今さら12年前の映画を公開する意味あんの?」

そんな声も聞こえてきそうではあるが、僕は断言したい。

2022年の今この時だからこそ、『アバター』を観るべきだ!

理由はいくつかあるが、まずは昨今のコロナ事情の中で、配信オンリーの映画が増えたことにある。ディズニーは公開数か月で見放題配信するし、Netflixは劇場公開並みの映画を限定配信するし、映画館で映画を観ることの魅力が薄れてきた。ただ、やはり映画は映画館で観てこその娯楽である。手軽さ以外の面では、配信に勝ち目はない。

その点、『アバター』はまさに映画館で観る用の映画である。実は僕の家には3Dテレビがあったのだが、家で観る3D映画と劇場で観る3D映画では、天と地、月とスッポンほどの差がある。近年は3D上映が一時期よりは減りつつあるが、あらためて3Dの没入感を体験してほしい。

また、ストーリー重視の映画(いわゆるネタバレ厳禁系)、もしくは続編が増えてきた。これはこれで喜ばしいことではあるのだが、ストーリーが面白いだけなら配信で十分。なんなら映画にする必要もないと思っている。映画にして、映画館で観るならば、ストーリー以外の、映画館で観るべき利点を作るべきだと僕は考えている。

その点、『アバター』は、ストーリーはもちろん、映像、音響、特殊効果、すべてにおいて12年経った今でも最上級。見世物小屋に並び、列車の映像で驚いていた当時と同じような感覚で、映画を楽しめるのだ。技術自体は最先端のものだが、映画の楽しみ方は非常に古風なものだといえる。

 

さらに、昨今は戦争にコロナに不景気。物価も値上がり、外食するのも億劫になっている時代だ。たまには、空想の世界に逃げ出したくなることもある。

その点!その点、『アバター』は全編にわたって、地球とは別の世界が描かれる。理不尽な暴力や搾取が描かれてはいるものの、今いる世界とは別の世界にトリップすることができるのだ。異なる世界、異なる人生を体感することこそ、映画の醍醐味であるので、この点においても『アバター』はチョーいい感じ。

 

もっと言えば、2010年代後半から、映画の上映形態が増えてきた。IMAXに始まり、ドルビーシネマ、MX4D、4DX、スクリーンXなどなど、ひとつ上の環境で映画を楽しめるようになった。この点こそ、2009年から最も進歩した部分だろう。つまり、当時は味わえなかった最上級の劇場で『アバター』が観られるのだ。

これだけ並べると、「今観ないでいつ観るんだ!」って話になってくる。セールスマンの押し売りのように感じるかもしれないが、かかるお金はグランドシネマサンシャイン池袋のIMAXレーザーGTで観ても、3000円ほど。しかも、上映時間は2時間半越えなので、十分に元が取れると僕は思う。

続編への準備もできるのよ

12月に『アバター』の続編、『ウェイ・オブ・ウォーター』が公開される。

12年ぶりの続編とあって、世界でも、日本でも、大いに盛り上がっているわけだが、『アバター』のストーリーを忘れている人もいるだろう。

そんな人のために、3Dリマスターがあると言っても過言ではない。

「ストーリー忘れた? しょうがないなぁ~。じゃあリマスターして、特典映像つけて、最高の環境で上映してあげるよ!」

今回の再上映の意図を翻訳すれば、こんな感じ。

こんなに親切な上映がこれまであっただろうか。いや、ない。

最後に

ディズニープラスなどでも配信されているようだが、正直、映画館で観る『アバター』はレベチ。

すげぇどころじゃない。汚い言葉を使って表現したくなるほど、すげぇ映画だった。

この記事を読んだ人は、少しでも『アバター』に興味がある人だろうから、今すぐ映画館に行きましょう。

 

以上。