中国版カイジ『動物世界』ネタバレ感想 原作の再現度はどれくらい?

あの超大人気ギャンブル漫画『賭博黙示録カイジ』を中国が実写映画化した

『動物世界』

を観てきました!NETFLIXで!

中国では大ヒットしているらしい本作も、日本では劇場公開はなくNETFLIXのみでの公開となりました。

NETFLIXオリジナルではないので、この作品をNETFLIX枠で括ってしまうのはどうかと思いましたが、まぁそれはそれとして。

でもなんでタイトルが『動物世界』なんでしょうね?

主人公の名前も「カイジ」だし、せめて邦題は「カイジ」した方が良かったんじゃ…。

ここから感想に行きます!

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あらすじ

自堕落な日々を送る若者に突然突き付けられた多額の借金。

自由になる唯一の手段は、究極の”じゃんけん”を制すこと。疑心渦巻く命がけの大勝負がいま幕を開ける!(NETFLIX)

『動物世界』をすぐに観たいならNETFLIXに加入しましょう!

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感想(ネタバレあり)

『動物世界』のカイジは過去に父親を殺された過去を持ち、トラウマを抱えてる。

ピエロのバイトをしながら寝たきりになってしまった母親の面倒を見て暮らしているが、今の状況を変えようと友人の借金の保証人になってしまう。

しかし、友人はマカオのカジノで財産のすべてを使い逃亡。カイジは借金を肩代わりすることになる。

暴利による多額の借金を抱えたカイジは起死回生のギャンブルを持ち掛けられ、豪華客船「デスティニー号」に乗せられる。

 

カイジのキャラクター背景が原作と異なり、クズはクズだけどそれほどでもないって感じ。

序盤はカイジの妄想する「ピエロVSモンスター」をバキバキにキマッたアクションで見せられるので最初はどうかと思いましたが、ストーリーの良いアクセントになっていますね。

原作にはないオリジナル描写って批判されがちだけど、『動物世界』のオリジナルは原作の魅力を補完する役目を果たしてくれるんです。

 

本作の「限定ジャンケン」は非常に多国籍。

全員中国人かと思いきや利根川はマイケル・ダグラスだし、参加者もアジア系から白人、アラブ系までいる多国籍っぷり。

原作者・福本さんも利根川を名優マイケル・ダグラスが演じる日が来るとは思いもしなかったでしょうw

続編があるならマイケル・ダグラスがEカードや焼土下座をするシーンがあるのかな。

日本版『カイジ』にはなかったこのカードの買占め。漫画で読んでいてもかなり複雑だったこの件をめっちゃ分かりやすく解説してくれます。

そしてキャストのピッタリさがハンパじゃない!!!

特にあの憎たらしい安藤は、だれがどう見てもクズで「絶対裏切るだろ!」って予感がプンプンしていますw

これほど似合うキャストを見つけてきたスタッフたちに感謝しか感じません!

そもそもこの『動物世界』を作った監督や脚本家は絶対『カイジ』好きだなっていうのが滲み出てますね。

こんなに丁寧に実写化してくれるならぜひとも「地雷ゲーム17歩」「沼」も実写化してほしい!

 

ただ、この時点で『カイジ』独特のセリフ回しがほとんど使われていないことに気が付きました。

特に利根川の名台詞

「Fuck you! ぶち殺すぞゴミめら…!」がない!!

マイケル・ダグラスの完璧な発音で言ってくれれば良かったんですけどね。

 

もう最後まで忠実です。ちょっと蛇足だと思えるのはカイジの帰りを待つ幼馴染がいるくらい。

カイジと恋愛って結び付きませんが、『動物世界』のカイジならありかも。

石田のおっさんが出てきたということは次回は鉄骨渡りかな?

Eカードでダグラス利根川と戦うのか…。すでに耳には同時翻訳機がはめられているし、耳落とすとこもすんなり実写化できそうですね!

まとめ

正直めっちゃ面白かった。

今の日本ではここまで忠実に実写化してくれる人たちはもう絶滅してしまっただろう。

『カイジ』の面白さは世界共通だと思うと感慨深い…!

 

最後に★10段階で満足度を付けると・・・

 

★7

『カイジ』の実写版としては完璧に近い!原作ファンなら観ておいて損はないです!


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