どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今回はNetflixオリジナル作品『希望のカタマリ』のレビューになります!
本作は『モアナと伝説の海』でモアナ役を演じたアウリイ・クラヴァーリョの主演作でありまして。僕も実写で彼女を観るのは初めてだったんだけど、なんとなくモアナに似ているよね。
実際に彼女はハワイ出身の方ですし、今さらながらモアナのキャスティングに納得してしまったり。さすがディズニー!!
で、僕が最初に気になったのはキャストよりもタイトルでして。映画ブロガーの中でも一番邦題にうるさいであろう、僕が思うに、なんかホラー映画みたいだなと。
『死霊のはらわた』『悪魔のいけにえ』『希望のカタマリ』みたいな。「希望」って書いてあるから、ホラーではないのか。
『絶望のカタマリ』とか『殺戮のカタマリ』にすると、ほら不思議。ホラー映画のタイトルになりました。
なんか、すいませんw
※この記事はネタバレを含みます!
希望のカタマリ
あらすじ
前向きで才能があるからこそ、家がなくてバスで寝起きしていることを誰にも言えない高校生。でも、不運に見舞われたとき必要なのは、助けを求め受け取る勇気。
評価
僭越ながら『希望のカタマリ』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
6
★★★★★★☆☆☆☆
周りの人間が全員やさしい映画
主人公は高校生にもかかわらず、ホームレス。幼いときに父を失っていて、学校でもバイトでも頑張っているけど、寝る場所はスクールバス。
彼女の生活は最悪な状況ではあるけれど、不幸中の幸いか周りの人間が全員やさしい!寝る場所を提供したり、とことん心配されたりと、羨ましいくらいです。
これで周りの人間もクズばっかだったら、ガチで『絶望のカタマリ』になっちゃいますからね。そしてグレた主人公が豹変して『殺戮のカタマリ』になると。
ただ主人公が周りから好かれているのは、彼女の人がらのせいもあるのかなと。献身的で誰にでも親切だし、そりゃ自分が困った場面は助けてもらえるよな。
僕はこの映画好きなんだけど、やっぱり大味に感じてしまうよね。
90分しか上映時間がないし、なんとなく着地点はわかっちゃうと思う。
ただ、誰も傷つけない映画はなかなか貴重。悲しいラストでもないので、たまにはこの手の映画を観てホッとしたいなと。
あと主演のアウリイ・クラヴァーリョちゃんが可愛い。愛嬌あるし、アンバーのキャラクターに説得力を持たせています。
彼女が僕のそばにいたとしても、なんとなく助けてあげたくなると思う。
ここから先は『希望のカタマリ』のネタバレを含みます!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
ホームレス女子高生
主人公のアンバーは老人ホームで働きながら、学校に通う高校生。友達も多く、みんなから好かれるタイプの女の子ですが、彼女に家はありません。
母親が運転するスクールバスで寝泊まりしており、夕飯もまともに食べれていない様子。小さい時に父を亡くし、それからはアル中気味の母親とふたりで貧乏暮らしをしていました。
ちなみに母親は新しい男を見つけているんですけど、コイツがなかなか嫌な奴なようで。アンバーは頑なに母の彼氏を拒んでいます。映画に登場する”悪いヤツ”はこの男だけ。というか名前だけの登場だけど。
スクリーンの中に”悪いヤツ”を登場させたくなかったのか、彼が出てこないのには制作者側の強い意思を感じますよね。ちょっとでも不快にさせないベストな判断であります。
しかし、スクールバスに泊まっていたことがバレてしまい、母親はクビに。それに反発したアンバーは友人の家にお世話になるのですが、母が不運にも交通事故で死亡。とうとうひとりきりになってしまうのです。
で、ここからがアンバーへの恩返しパート。友人の多い彼女は、なんとかして生活していくため、彼らの力を借りていくことになります。
僕が思うに、やっぱり人に好かれる人っていうのは「悪口を言わない」人なんだよね。僕の友達でもおそらく誰からも嫌われないだろうって人がいるけど、基本は悪口言わないもん。
そういう人に対しては周りの人間も助けてやろうって考えるはず。僕の友達は結果的にバイトリーダーになって、皆から慕われていたし、僕自身も彼に対しては友情というより、尊敬の念を感じてしまう。
おそらくアンバーも「悪口を言わない」キャラクターなのでしょう。だからこそ、彼女がピンチの時はみんなが我先にと助けたがる。
僕もそんな人間になりたいところですが、簡単なようでかなり難しい。何か気に入らないことがあれば強い口調を使いたくなるし、陰口には自分から乗っかるタイプだし。
あぁ、このままじゃいけないよなぁ
アウリイ・クラヴァーリョという女優
絶対に言及しておきたいのが、主演のアウリイ・クラヴァーリョの演技についてです。
冒頭に書いたように、『モアナと伝説の海』で主演を務めた女優であり、僕の中ではリアル「モアナ」な女性だなと。
映画の序盤には韓国人女性(ディーヴァ)たち相手に歌とダンスを披露するシーンがあるのですが、その瞬間から彼女に惹き込まれていきました。
愛嬌がある女優っていうのは良いんですわ。クールな方も好きだけども、自分が持っている愛嬌を演技に活かすような、そんな方が好きなのです。
日本で言うと永野芽衣ちゃんとか、伊藤沙莉さん、木南晴夏さんとかとか。
男性で言うと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の時のマイケル・J・フォックスとか、『七人の侍』の三船敏郎さん。
わかってくれる方がいるかどうかは不明ですが、なんとなく共通点があるような気がしてですね。彼ら彼女らには愛嬌といいますか、役を通り越して役者本人も大好きになってしまう魅力があると思うのです。
そんな感じで、本作のアウリイ・クラヴァーリョちゃんも役からにじみ出る雰囲気が大好きになれる方でした!
しかもですね、先ほどから書いているように、本作の主人公はみんなから好かれるキャラなんですよ。
これがまたアウリイ・クラヴァーリョを起用したメリットなんじゃないかなと。
サッとまとめると、アンバーがみんなに好かれる理由がわかり、なおかつ観客もアンバーを好きになれる。そして演じているアウリイ・クラヴァーリョも大好きになるって感じです。
次回作も絶対みたいんで、名前覚えておかなきゃ!
以上!!!
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