どーも、スルメ(@movie_surume)です。
主人公の男の子が好きな女子をゲットするために幼馴染(女の子)に相談すると。幼馴染のアドバイスもあって好きな子と良い感じになるんですけど、ふと実は幼馴染のことが好きだと気が付きます。
で、好きな子からのアプローチを断り、幼馴染に告白する。「俺実はお前のことが好きだったんだ!」って。で、幼馴染は言うんですよ。「私も愛してるよバカ///」と……。
あ、これ完全に私の妄想茶番ね。
いつもここの前置きは映画を観る前に書いているんで、今回の茶番はタイトルの「愛してるよバカ」から膨らませたキモい妄想コーナーとなってしまいましたw
幼馴染の女子って永遠の憧れだよね。私は幼馴染どころか女友達ですら数えるほどしかいないからさ。そういうの憧れてるのです。
ってことで幼馴染とはあまり関係のなさそうな『愛してるよバカ』のレビューに参ります!
※この記事はネタバレを含みます!
愛しているよバカ
あらすじ
彼女にフラれ仕事もクビ。どん底に落ちたマルコスは、”21世紀の男”へのイメチェンを決意。頼みの綱は、怪しげなオンラインアドバイザーと高校時代の女友達。
評価
僭越ながら『愛してるよバカ』の満足度を★10段階で表すと・・・・・・
5
★★★★★☆☆☆☆☆
あれ?意外に予想通りな展開?
まず主人公が高校時代の同級生に恋の相談するんですよ。で、結局その子のことが気になり始めちゃうんですよ。
ん?これって冒頭に書いた私の妄想に似てね?というか大筋大体あってね?
とはいっても私の妄想ほど単純なストーリーではなくて、意外と男の悩みを描いていたりもする。さしずめスペイン版『40歳の童貞男』って感じかな。童貞ではないんだけど。
そして第四の壁を超えて観客に話しかけてきたりと、若干の『デッドプール』感を交えつつ(見た目はウェイドよりもウィーゼルだけど)、後半は本当に愛する人を手に入れるために奮闘するストーリーへ。
『デッドプール2』ネタバレ感想 評価の高かった前作越えは確実です!
ただ幼馴染系のアニメや同人誌なんかで訓練されている私にとっては、「愛してるよバカ」のタイトル一つで意外と展開が読めてしまったりして。
ここまでシンプルに内容を語ったタイトルも珍しい。しかも分かる人には分かる際どい線を行くタイトルなんだよなぁ。
スペインの映画なんですが、英語の題名も「I Love You, Stupid」でそのままっていうねw
もう一つ残念な点はヒロイン二人の魅力が感じられず、男友達も好きなれず、なんなら主人公にも惹かれなかったというキャラクターのつまらなさ。
童貞っぽいキャラは好きなはずなんだけどな。何故か好きになれない主人公でございました。
ここから先は『愛してるよバカ』のネタバレを含みます!
まだご覧になっていない方はご注意を!!
感想(ネタバレ)
不運なのか、幸運なのか
主人公のマルコスは8年付き合った彼女にプロポーズするもフラれてしまい、仕事もクビに。ネットにいる怪しい男のセミナーを聞いて自分を入れ替える決心をするもなかなか上手くいかない。
どうしようもないくらいにダメな男なワケですが、出会い系で女性と繋がるべく奮闘していきます。
そんな彼に協力してくれるのが、高校時代の女友達のラクエル。偶然出会った彼女とかつての関係を取り戻していき、恋のアドバイスを受けるのですが……と言うのが基本の流れ。
映画の進行中はマルコス自身によるナレーションで観客に語りかけ、彼の視点から点数や小ネタなどが画面に反映される演出が加えられています。
第四の壁を超えてくるって演出は結構映画では見られるんだよね。なので別に特別感は少ないし「この演出必要?」って思うこともしばしば。
でもこれがなければ、本作はこの世に数多とある「幼馴染系映画」との差別化が不可能なレベルで既視感のある映画だからなぁ。
唯一胡散臭いヨガマスターみたいな男は好きだったけどw 海外の映画で男のヨガマスターが出てくると、例外なく胡散臭くなりがちだよね。GTA5に出てくるファビアンもこんな感じでした。
優しすぎる男
そして主人公の特徴の一つに「優しすぎる」っていうのがあります。
プロポーズの際に彼女にフラれても怒らず、さらにはその元カノはラクエルのアドバイスでイケてる男に変身したマルコスに再度近づき、関係を持つというクズさ。
さらにさらに復縁するかと思いきや、元カノのアナにはすでに婚約者が。つまりマルコスとの関係は完全に浮気だったわけで。
さらにさらにさらに!「私達の結婚式には来てくれる?」と明らかに煽っている発言を繰り返す始末。普通浮気相手を結婚式には呼ばないでしょw それで結婚しちゃう婚約者も可愛そうでならない。
少し前に配信されたNetflixの映画『ラブ、ウェディング、リピート』も男を振り回すクズ過ぎる女が出てきましてね。この手のキャラクターは男女関わらず好きになれねぇな。
Netflix映画『ラブ、ウェディング、リピート』ネタバレ感想 人生には何万通りもの選択肢がある
優しすぎる主人公・マルコスはそんなクズな元カノにも自分の本音をぶつけられず、「結婚式?行くよ」と煽りすらも受け止めてしまう始末。
優しいというより度胸がないのかな。自己表現が苦手な人も問題になっていますし、自身のなさの表れなのかもしれません。優しさって必ずしも良い方向には働かないよね。
私個人の経験ですが優しすぎる人よりも、ちょっと人に冷たいというか良い感じの距離感を保った人の方が幸せそうな気がする。優しすぎると周りに気を使っているように見えるんだよね。
その「優しすぎる」ところから脱却するのが本作のラストなんですよ。元カノともキッチリ縁を切って、本当に好きだったラクエルの元へ行くと。
ラクエル自身も高校の時にマルコスの事が好きだったらしく、まさに「愛してるよバカ」状態だったのです。
うーん、大した驚きもなくドラマもない終わり方で。ラクエルはマルコスのどこに惹かれたのでしょうね。「優しすぎる」って人間味のないキャラになりそうなものですが。
まとめ
スペイン語の映画はよく見るのですが、スペイン本国の映画ってそんなに観たことないかもしれない。
勝手なイメージだともっと陽気な人たちが暮らしている国なんだけども。まぁ幼馴染とかその友達とはイメージ通りだったか。
Netflixの展開によって世界中の映画が簡単に観られるようになってるんで、今後もスペイン発信の映画を観る機会が増えそうですね。
以上!!!
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