どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今回レビューするのは6月12日からNetflixオリジナル映画
『アフター』
原作はワンダイレクションの女性ファンが書いた同人小説だとか。
まったく読んでないんだけど、小説を執筆しちゃうくらい誰かを好きになるってスゲーことだなと。
自分が相手役として書かれたハリーの視点から観ると怖いのか嬉しいのか…って感じなんですが(笑)
ってことでまずは作品の解説から!
『アフター』
あらすじ
将来をしっかり見据えて大学に入学した真面目な学生テッサ。だが、ミステリアスで危険な香りのするハーディンに出会ったことで、彼女の人生は大きく変わっていく。
キャスト
主演はジョセフィン・ラングフォードとヒーロー・ファインズ=ティフィン。
主人公であるテッサ役は元々別の俳優が起用されていたみたいなんですが、なんと撮影10日前に降板!
急遽ジョセフィン・ラングフォードがキャスティングされたらしい。何があったんだ…。
ヒーロー・ファインズ=ティフィンは『ハリー・ポッター』のヴォルデモート役で有名なレイフ・ファインズの甥。
実際に『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で幼き頃のヴォルデモートを演じています!
評価
僭越ながら『アフター』の満足度を★10段階で表すと・・・
★5
作者の妄想を見せられているのか!!
私は20代の男で恋愛経験もそんなにないだけど、意外と甘酸っぱい青春ラブストーリーが好きなんですよね~。
くっつくのか離れるのかって言うドキドキが好きだし、アメリカ的な青春に憧れているんで寮でパーティーやっちゃったりするのが夢でもあったりします。
って感じで本作も大学生同士の恋愛模様を描いているんから、私の好みに合致するかと思いきや観ていて恥ずかしくなる映画だったんですね。
というのも、本作はワンダイレクションのハリーとの恋愛を描いた作品だと知ってしまったからなんです。
もし原作小説のファンがいたら不快にさせてしまうかもだけど、どう頑張っても作者とハリーの妄想恋愛劇を見せられてるようにしか思えない!!
これがハリーとの脳内恋愛を具現化した小説だと思うと生々しくて…。
これは私が同人文化に対して持っている偏見のせいなのか、本気でアイドルを好きになったことがないからか。とにかくハーディン=ハリーだと考えるとどうも受け入れられん…。
普通に恋愛映画として観れば、良くあるアメリカのティーン向けラブストーリーって感じで少女漫画っぽくもある作品なんですが。
これより先は『アフター』のネタバレを含みます!!
まだご覧になっていない方はご注意ください!!
感想
キャスト陣
えー、男目線で見ますと主人公のテッサを演じたジョセフィン・ラングフォードがマジでカワイイw
テッサは母親に育てられ、親の言うがまま自由のない生活を送っていていました。一応年下のキュートな彼氏はいるけど、大学に来て初めてお酒やドラッグが身近になった女性です。
そんな彼女が親の反対を押し切り、超イケメンなハーディンと付き合い始める。
まぁよくある展開だけど、女優の可愛さで最後まで持っていけるような感じですよね。
相手役のヒーロー・ファインズもワルさの中に知的さがある、ちょっと謎めいた魅力がありました。
ワンダイレクションのハリーって聞いてパッと顔が出てこないんですが、やっぱり似ているキャストを使っているんですかね。
美男美女だから成立するような話ではあるものの、テッサの真面目な性格に惹かれていくハーディンの心情の変化なんかは、上手に描かれていたと思います。
主人公は誰なんだ??
ハーディンのモデルはワンダイレクションのハリーだとして、主人公テッサのモデルは誰なんでしょうね~
まさか原作小説を書いた作者自身…?いや、そうとしか思えないんだけど(笑)
一応ストーリーの流れをみていくと、
真面目で彼氏持ちのテッサをゲームと称して誘惑するハーディン。最初は相手にせず、自分を抑制していたテッサでしたが、流れに乗ってハーディンに恋してしまいます。
そして彼氏がいるのにハーディンの家に行き、イチャイチャ。「あなたは恋人じゃなく親友よ」みたいな感覚で浮気される彼氏のノアがいたたまれない…。
で、ハーディンと濃厚でラブラブな同棲生活を始めロストヴァージンも経験し、幸せに浸るテッサ。
しかし、その幸せを邪魔する悪い女友達がいて二人は破局。それでもやっぱり赤い糸は二人を繋いでいる…。
という感じ。
これが同人小説ということを知らなければ、『フィフティシェイズ』シリーズの子供版みたいに観ることができた。でもテッサを作者、ハーディンがハリーに当てはめると、なんか怖いし生々しい。
男女逆だと考えると、アイドルファンの男性が、推しメンとのちょっとエッチな恋愛模様を小説化するって感じですか?需要があるのかはわからんけど、僕は読みたくないね。
これが海外で受け入れられているのは、やっぱり考え方とか感じ方が違うのかなぁーと。
私なら黒歴史になるから一生本棚の奥にしまうか、燃やすかしないと不安でしょうがなくなるな。きっと。
世の中にある恋愛小説も作者自身をモデルにしたり、自分の性癖を投影したりすることはあるんでしょう。
ただ、それが実在の人物と言われると一気にリアルさが増して、果たして私がそれを見て良いのかと感じてしまうんです。
私だって実在の女優さんとかを相手に「こうだったら…」なんて妄想して、ニヤニヤしたりする気持ち悪い面もある。
だから、頭の中で好きな芸能人との妄想をするのは理解できるけども!それを映画として観て気持ちいかと言えば、否と答えるしかありません。
ラストについて
私先ほど「それでもやっぱり赤い糸は二人を繋いでいる…。」と書きましたが、実際はちゃんと描かれていなくて、結ばれたかどうかもわからないんですね。
海外ではなかなか酷評されている作品ですが、すでに続編も決まっているようで。やっぱ大人の映画ファンに向けられた作品ではなく、ティーン向けなんでしょうね。内容のペラッペラな感じも、「とっつきやすい」と考えれば納得いくか……。
私としてはテッサはあの土壇場でハーディンを遠ざけてしまったけど、気持ち自体は残っていると思うし、またくっつくんじゃないかと。
最後のシーンが二人の思い出の場所ってことが重要で、またやり直したいって気持ちがなきゃわざわざ遠くまで行かないじゃないですか?これでくっつかないなら、わざわざ思い出の確認をしに行ったのか?ってなりますし。
ハーディンも父親に対していったセリフ「人間は変わっても過去は変わらない」を体現してしまっていて、過去にテッサをバカにしていた事実は消えません。
しかし、それを乗り越える自信があったからこそ、ハーディンもあの場所に行ったんでしょう。
つまり思い出の場所で再び出会ったその時点で、二人の気持ちは通じ合っているんじゃないかと考えています。
あのパターンのラストに関しては作品側で明確に示されてないから、あくまで考察でしかないんですけど。
私と違った考えだとしても正解はないと思いますし、自分が納得できる解釈をすればいいんじゃないですかね。
まとめ
同人小説だと知らなければ、もっと気持ちよく鑑賞できたかも。
例え原作に関する情報を知らなかったとしても、評価は変わらなかったでしょうが。
以上!!!