2019年9月に鑑賞した映画報告(新作・旧作含む)

どーも、スルメ(@movie_surume)です。

最近は一か月過ぎるのが無性に早いです。

旅行に行くわけでもなく、毎日ぐーたら映画を観て過ごしているので一日一日がとっても早いのです。

ただ今月はグーグルの方でアップデートがあったらしく、ブログの検索順位が軒並み下がるという事態に陥りまして。

大した記事書いていないんですけども、なかなか凹むなぁと。

ブログとは別に、今月はぴあフィルムフェスティバルというインディーズ映画の映画祭がありまして、そこで審査員をしていました。

要は新人監督の発掘に力を入れた映画祭で、受賞した監督は次回作の制作費を出してくれる「スカラシップ」に挑戦できるらしい。

グランプリの方は『日本で一番悪い奴ら』の白石監督や俳優の斎藤工さんなどの映画関係者決めていて、私が審査員をしたのは「ぴあニスト賞」。一般の映画ファン3人で決める賞ですね。

なので一週間の間に18本(長編・短編含む)の作品を観るというハードスケジュールをこなしていました!

長い歴史のある映画祭に参加できるなんて…!私なんかが審査して良いのかという気持ちもありましたが、楽しかったんで良しとしましょう。

ということもありまして、9月に鑑賞した映画は47本!

映画祭で18本観たのと、短編映画も含んでいるのが理由ですかね。それを抜いたら例月通り。

そして年間観賞本数は249本となりました!目標まで残り51本です。このペースなら余裕で行けそうですね。

ではさらっと感想書きながら、まとめていきます。

鑑賞映画一覧

当ブログでは目安程度に★10段階で満足度を付けさせていただいています。国内インディーズ映画には付けません。

1か月で2回観た映画も2本にカウントしています。

感想書いた映画もあるんで、良かったら・・・

アントマン・アンド・ワスプ

★8

ディズニーデラックスに入ったので何となく二度目を。

面白かったです。

モンスターズユニバーシティ

★8

実は1作目よりも好き。

ちょっとジョン・ランディスの『アニマル・ハウス』っぽいよね。

ソウ4

★5

シリーズ全部観ようとしたけど、精神的に辛くなってきています。

今は休憩中。

アベンジャーズ エンドゲーム

★8

劇場で2度観たけど、再度鑑賞。

吹き替えでもそこまで悪くはなかったが、やはり長い。

かぐや様は告らせたい

★3

アニメと原作が好きだったんで。実写版はダメでしたが。

ただ世間では大ヒットしているらしいので、私の感性がまだ追いついてないということかも。

くじらの湯

ぴあフィルムフェスティバル(以下PFF)作品。

キヤマミズキ監督の短編アニメーション。審査員特別賞を受賞。

ガラス絵で表現された世界に異国のような印象を受けたのは、韓国の銭湯の影響を受けているからか。

一番初めに観た作品だからか印象深い作品でした。

アボカドの固さ

PFF作品。

城真也監督。ひかりTV賞を受賞。

インディーズ映画なのか?と思ってしまうほど完成度が高い。長編と言うこともあるかも。

主演の前原瑞樹さんのキャラが活きている映画で、哀愁すら感じさせる演技は癖になる。

後にCMで前原さんを見つけて嬉しくなったのはヒミツ。

死霊館 エンフィールド事件

★4

『アナベル』新作のために観たけど、結局シリーズ全然観ていないことに気が付いて新作は観ていませんw

シスターが怖くて途中音消そうか迷いました。

自転車は秋の底

PFF作品。逵 真平監督。

自転車に追いかけられるというスリラーともホラーとも言い難い作品でした。

自転車がライトをつけて首を振るだけで、チャッキーに睨まれているような錯覚に陥る。これはインディーズ映画ならではだな。

よくよく考えれば自転車が持つ無機質な感じは恐怖に繋がる部分があるような…。

東京少女

PFF作品。橋本根大監督。

これは私が審査員を務めた「ぴあニスト賞」受賞作。審査会議では私も含む3人の審査員が全員一致で『東京少女』を挙げていました。

短編映画ながらも一番記憶に残った作品です。何度でも観直したくなる中毒性で、YouTubeに上がっている予告編を繰り返し観たほど。

一人の女性の語りと監督の編集だけで食わせる映画でして、独白とも取れるセリフ回しがまた面白い。そして主演の柊まこさんの声がテンポよく響き渡り、映画全体が流れるように過ぎ去っていく。

8分という上映時間がまた絶妙でして、もう少し浸りたいところで終わってしまう。この若干の喪失感を与えてくれたのが、私と他二人の審査員を惹き込ませた理由なのかもしれない。

ワンダラー

PFF作品。小林瑛美監督。

旅行に行かない旅映画。現実や彼氏からの逃避行であると思うんだけど、敢えて旅行先のデンマークに行かないで国内を巡る。

旅好きな俺が数年の経験で学んだのは、実は行き先はそれほど重要じゃないってこと。インドに行って人生変わる人もいれば、変わらない人もいる。

俺が一番思い出深い旅行はアブダビでもインドでもなく、何てことないグアム旅行だし、やっぱりタイミングとメンバーが大切なのです。

何度でも忘れよう

PFF作品。しばたたかひろ監督の短編アニメーション。

私が感じたのはアニメーション版『アンダルシアの犬』。目を切り裂かれるワケではありませんが、脳に張り付いて離れないシーンがいくつか。

写真とアニメーションの合わせることや、主人公がくまのぬいぐるみであること。様々な表現を駆使して色々な想像を掻き立てられる作品でした。

ビューティフル・グッバイ

PFF作品。今村瑛一監督。審査員特別賞を受賞。

印象に残っているシーンを挙げるとネタバレに繋がりそう。

ゾンビと表現して良いのか、蘇った死者がいることで現実とフィクションの間を彷徨う。世界感に没入するというよりは、外側から二人を眺めることに楽しさを見出しました。

仁義なき戦い

★4

ここにきて突然の『仁義なき戦い』。一週間で18本インディーズ映画を観ながらも、過去の名作を噛みしめた俺。ストイックさは自身あるよ。

映画ファンとして失格である「顔覚えるのが苦手問題」が出てしまったかな。

散歩する植物

PFF作品。金子由里奈監督。

後々知りましたが、監督とは同い年らしい。同じだけ生きてきて、これだけの映画を作れるなんて。

『ブラックジャック』に身体から葉っぱが生えてきちゃう話があって、その話を読んだ時は小学生ながら衝撃的だったのよ。あり得ないと知りながらも、スイカの種を飲みこんじゃった時の不安はたぶん「ブラックジャック」が原因。

「植物になる」ことに対する変な感情は今でも健在でして、この映画に対してもある種の特別な感情がある。

おばけ

PFF作品。中尾広道監督。グランプリを受賞。

審査会議の時に「おばけは何か賞獲るよね」と話し合った記憶が。実際にその通りにグランプリを獲りました。

この映画に関しては記事一つ書けるくらい書きたいことがいっぱいあるんだけど、ここでは少しだけ。かと言って他で書かれているようなことは書きたいくないんで、曲の話を。

エンディング曲が真島昌利さんの「ハッピーソング」。中学の時からブルーハーツが大好きで、マーシーのソロ曲である「ハッピーソング」も知っていたんだけど、この映画を観る前までは特別好きなわけではなかった。

ただ改めて歌詞を聴くと『おばけ』にピッタリ当てはまり過ぎている。そして昔はピンとこなかった歌詞の深さよ。「どんな生き方をしようが関係ないんだ」にズキュンと来る。『おばけ』にしても俺にしても。

マーシーに絡めて『おばけ』を語りたいけど長くなりそうなんでこの辺で。とにかく中尾監督と『おばけ』がグランプリ獲って何もしていない俺が感動した。

めぐみ

PFF作品。道岡円香監督。

この映画祭は片親家庭が描かれることと、おばあちゃんが死んでいることが多いと感じました。

俺は両親いるし妹もいて家族に不満はほとんどないんだけど、突然些細な一言でプツンと来ることはあるよね。こんな感情むき出しにはできないけど。

いつだったか俺にとっては何でもない言葉で友人にキレられたことがあって、反論するというよりはショックと驚きが大きかった。手前は「なんだてめぇ!!」って感じにしてたけど、内心は凹んでた。

この映画を観てそんな大昔のことを思い出しましたw 自分が言われている訳じゃないのに、あのシーンだけ自分が映画のキャラクターになったような気がしたのです。

OLD DAYS

PFF作品。末松暢茂監督。観客賞を受賞。

暴走族の映画に見えて、ノスタルジックな友情が頭の中で反復する映画だった。

インディーズ映画でどうやって撮影したんだろうというシーンの数々。パトカーとか道を埋め尽くすバイクとか。

そういった意味では一番不思議な映画だったかもしれません。製作費はいくらほどかかったんでしょう。

泥濘む

PFF作品。加藤紗希監督。

ジェニファー・ローレンス主演の『マザー』ぽいって言っちゃ失礼だけど、それに近いものを感じる。

俺は自分の空間を大事にする人なんで、基本部屋に友達すら入れない。もし自分の部屋がこうして荒らされたらと思うと…。

『マザー』でもそうだったけど、不快な気持ちにさせられつつも目が離せない映画でした。

フォルナーニャの聖泉

PFF作品。桑山篤監督。

俺自身がバックパッカーで旅するのが好きというのもあって、こういった映画は好き。旅番組とはまた違って、もっと近いところを歩く映画ですね。

ドキュメンタリータッチなんだけども、どこかにあるという「フォルナーニャの聖泉」を目指すという、ちょっと冒険映画っぽいところもある。

名前だけ聞いたら『インディ・ジョーンズ』に出てきそうなたいそうな名前。どんな泉があるのか心躍らせながら楽しめる。

きえてたまるか

PFF作品。清水啓吾監督。審査員特別賞を受賞。

たまたま見つけたCDにはどんな物語があるのか。そしてそこに入れられている曲にもひとつひとつ知られざる物語がある。

俺もたまに考えるのよ。YouTuberがよく使うフリー音楽はどういった場所で、どういった経緯で作られたのだろうとかね。

バンドの曲とかだったら顔も知っているし、あの人とあの人が協力して…とか詳細なストーリーは分からなくても予想は出来るんだけど、顔の見えないフリーの曲はどうやって作られたのか読み取ることはできない。作ったのが日本人なのかアメリカ人なのか。もしかしたら自分の全然知らない国で作られているのかも。

そうやって想像するのが意外と楽しいから、この映画も楽しい。

雨のやむとき

PFF作品。山口優衣監督。準グランプリを受賞。

実在した事件を基にした映画らしいが、その事件はわからない。

脚本とセリフ回しが上手いなと。特に主人公の男の子と母親が話す場面。返す刀で母親に反論するんですが、シンプルなのに二人の関係を表している。

後半戦に来て改めてPFFのレベルの高さを知る作品となりました。

そんなこと考えるの馬鹿

PFF作品。田村将章監督。

たぶんこの映画を観ているとき監督が隣に座っていた。「トークがあるから廊下側の席を譲って」と言われた記憶が。残念ながらこの日は後ろに試写会があったんで、トークは聴けませんでしたが…。

透明人間のおばあちゃんが見えるアキオと、それが見えない夏子。不思議な世界観に引き込まれ、徐々にバランスが取れなくなっていく二人の関係がなんとも…。

帰ってきたムッソリーニ

★6

この日は5本PFFで観てから、試写が行われる九段下まで走るというハードスケジュール。こんなに映画を観たのは何年振りか。

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温泉旅行記(霧島・黒川・姫野)

PFF作品。佐藤奏太監督。

新婚旅行の様子をずっとカメラに収めていく。旅館のメニューの説明までしてくれる親切さ。

俺としては刺身食えないし、布団で寝られないし、温泉も好きじゃないしでこの映画には向かないかと思いきや、非常に愛おしさを感じる映画でした。

『フォルナーニャの聖泉』とはまた違った楽しさがあります。

スーパーミキンコリニスタ

PFF作品。草場尚也監督。日活賞・ホリプロ賞をW受賞。

映画を作ったことがあったらもっと面白かったんだろうなぁという印象。クリリンが爆殺させられるほどのキッカケじゃないにしろスーパーにはなれた。

以上がPFF18作品でした!疲れたので以下はサラっと行きます。

人間失格 太宰治と3人の女たち

★4

思ったより蜷川監督の色が出ていなかったよ。

記憶にございません!

★4

こっちは昔の三谷映画らしくないというか…

トールガール

★5

需要が高そうなネットフリックス製学園もの。

ファンタスティック・プラネット

★4

何度途中で寝てしまったことか・・・。絵画を動かしたようなアニメはテリー・ギリアムにもつながりそう。

世界観は好きですがなんか眠くなっちゃう。

ダイヤルMを廻せ!

★6

実は観たことがなかったヒッチコック映画の1本。やっぱりサスペンス好きなんだな。

フェイス/オフ

★7

実は観たことがなかったジョン・ウー映画の1本。ハリウッド製では一番好きかもしれない。

バーニング 劇場版

★4

好きか嫌いかで言われれば好きなような気がする。でもなぜか楽しめなかった。

少しばかりの『アンダー・ザ・シルバーレイク』感。

アド・アストラ

★4

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アイネクライネナハトムジーク

★6

原作読みたい。

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HELLO WORLD

★6

ラスト1秒って話は本当だった。

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アス

★9 👑

二度目。今年暫定一位かもしれない。

見えない目撃者

★7

吉岡里帆さん改めて好きになった。

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

★9 👑

『アス』と並んで一位候補。

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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル

★6

タイカ・ワイティティ監督作。詳しくはレビューを。

宮本から君へ

★7

Twitter界隈でもかなり評価が高いです。ドラマ版も観ておいてよかった。

惡の華

★5

原作が好き。原作の方が好き。でも映画も好き。

月影の下で

★6

まさかのタイムトラベル映画だった。

ホワイト・クロウ 伝説のダンサー

★4

何だか途中ぼーっとしてしまった。ラスト間際はハラハラするけど。

ジョン・ウィック2

★5

次回作に向けて。人気が高いシリーズなんだけど実はあまり好みじゃなくて。

アクション好きなのに何故ツボにハマらないのかは今でも分からない。

日本で一番悪い奴ら

★6

『ひとよ』の前に。やっぱり『ひとよ』とは全然違ったけど。

ひとよ

★7

そのうち感想書きます。

まとめ

最後の方は全力で手を抜いたので雑になりましたw

今回はPFF映画の感想を何処かに書いておきたかったんでまぁいいでしょう。

とにかくブログのPVが激減してモチベーションも激減。やる気も激減しているので、今月戻らなかったら11月はブログを少しお休みして旅行でも行ってきます。
以上!!!


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