今回は11月17日に公開された、『スパイダーマン:ノーウェイホーム』の予告編について考察していこうと思う。
日本公開が3週間も遅延したことで、若干の残念さが出ていたが、予告編を観てしまうと期待度がブチアガリ。
この記事では個人的に気になった部分を考察していき、映画本編への期待を高めていきたい!
100分の1くらい当たっている可能性があるので、一応ネタバレ注意ってことで。
ノーウェイホームの予告編考察
とりあえず予告を見ないことには始まらないので、まだの方はどうぞ。
以下は『スパイダーマン』作品やMCU作品のネタバレを含んでいるのでご注意を。
新スーツ
今回のピーターが着用するスーツは黒を基調とした、ブラックパンサー的な新スーツ。
動画のサムネにもある通り、ストレンジによる何かしらの魔術がこめられていると思われる。
トニーの技術が詰めこまれたアイアンスーツ、そしてストレンジの魔術が詰めこまれたブラック&ゴールドスーツ。どちらも師匠の能力が込められているから面白い。
では、新スーツ固有の能力とはなんだろうか?ヴィランたちを元の世界に戻すとか、マルチバースを移動するとかだと思っていたが、後述するようにピーターとヴィランの間にはとある運命があるようで…。
定められた運命
今作でもっとも重要だと思う点が、MCUの世界に迷い込んだヴィランたちがスパイダーマンに殺される運命にあるということだ。
つまり、ヴィランたちは元々いた世界線でスパイダーマンに倒されているため、この世界でもピーター(トムホ)が倒さなければならないのだろう。
そんな運命を知ったピーターが取った行動は、ストレンジから謎の箱を奪うことだった。ということは、ピーターはヴィランたちを倒すのを拒否したようだ。
暴れまわるヴィランたちだから倒しても問題なさそうなものだが…。拒否するということは、やっぱり“彼”の存在があるのだろう。
ドクター・オクトパス
『スパイダーマン2』の世界からやってきた(と思われる)ヴィラン。
彼の特徴は自らの意思で悪さをしていないことだ。装着したロボットアームにより、意思を乗っ取られてしまった少々かわいそうなオリジンがある。
予告編でもわかる通りピーターと戦っているが、これはアームに乗っ取られた結果なのだろう。地下室らしき場所で自らの名を名乗るシーンでは正気を保っていることから、100%敵対するわけではないと思われる。
むしろ、ヴィランになる前の彼はピーターから尊敬される存在だった。つまり、今作でも敵対するのは少しだけで、ピーターの保護者的な役割をするのでは。
だから、ドクター・オクトパスを殺す運命を逃れるため、ピーターはストレンジを敵にまわしたのだと考えるとつじつまが合う。
アーム
ドクター・オクトパス関係でもう一つ気になっていたのが、新しくなったアームである。
『スパイダーマン2』とは異なるアームを装着しているが、予告編でアイアンスパイダーのナノテクを吸収するようなシーンがあるため、このような色合いになったのだろう。
赤を基調としたアイアンマンカラーになっており、彼がピーターのメンターになるのではという予想を少しばかり現実のものにした。
やはり、ドクター・オクトパスとスパイダーマンの共闘路線の可能性は高い。
ストレンジの魔術
そんなドクター・オクトパスやその他ヴィランを呼び寄せるきっかけとなったのが、ドクター・ストレンジが行った魔術である。
ウォンに「あの魔術は危険だ」と注意されていることから、難易度の高い魔法だったのだろうが、ストレンジが失敗するとは考えにくい。
その裏には『ロキ』に登場した、「在り続ける者(カーン)」があると思われる。世界の均衡を保ってきた在り続ける者は、シルヴィによって殺害されてしまった。その結果、マルチバースに混乱を招くことになったのだ。
しかし、ストレンジは在り続ける者の存在や、彼が亡くなったことを知らない。そのため、普通なら成功した魔術が失敗してしまったのだと考えられる。
そして、その混乱は『ドクター・ストレンジ マルチバースオブマッドネス』に繋がっていく。
エレクトロ
今作のエレクトロが発生させている雷撃は黄色い。しかし、彼が登場した『アメイジング・スパイダーマン2』では、青色の雷撃を使っていた。
予告編では一瞬だけエレクトロが青色に光っているシーンが確認できるが、これは黄色と青の両方の雷撃を使うことができるのか…。
また、エレクトロに関してはスーツやビジュアルも大きく変化している。原作にあった頭のトゲトゲを再現した、MCUらしいビジュアルなのだが、雷撃のカラーが変化したのはスーツによるものなのか。
グリーンゴブリン
声は『スパイダーマン』一作目でウィレム・デフォーが演じたグリーンゴブリンだと思うが、一部マスクを外した姿が確認できる。
私は停止してなんとか顔を確認しようとしたが、まったく分からない。けれど、ウィレム・デフォーではないような気がする。
ということは、『アメイジング・スパイダーマン2』に登場したデイン・デハーン版のグリーンゴブリンだろうか。両方のグリーンゴブリンが登場したらかなり熱い展開になるのでは。
足りないヴィランは
『スパイダーマン3』のサンドマン、『アメイジングスパイダーマン』のリザードが揃ったことで、全作品からのヴィランが登場することになる。
これだけでも十分満足だが、一応足りないヴィランを補足しておくと、
『スパイダーマン3』のヴェノム、ニュー・ゴブリン。『アメイジングスパイダーマン2』のライノ。
ヴェノムはもしかしたらトム・ハーディ版が乱入することまで考えられるが、どうだろうか?
他のスパイダーマンと謎の箱
残念ながら今回の予告編ではトビー・マグワイアやアンドリュー・ガーフィールドの登場は確認できなかった。登場しないと言われているし、期待するのも野暮なのだが…。
さすがにここまで来たらチラッとでも出してくると思う。というか、ほとんどの人がそれを望んでいるのでは。
個人的にはピーターが盗もうとした魔術の箱が気になっている。あの箱にはマルチバースをさらに混乱させる何かが秘められているのではないだろうか。
例えば、箱を使ってマルチバースを拡張すれば援軍を呼べるとピーターは考えるが、ストレンジはさらなる混乱を避けるため箱を封印しようとする…。とか。
最終的にはピーターが箱の魔力を使ってしまい、マルチバースがさらに混乱(自由の女神のシーン)。その結果スパイダーマンが集合するという展開はどうだろうか。
ちなみに収拾がつかなくなったマルチバースを封じるのは、『ドクター・ストレンジ』続編の役目だ。
落下するMJ
自由の女神から落下するMJは『アメイジングスパイダーマン2』のオマージュだろう。『アメスパ2』では落下するグウェンを助けようと、ピーターが糸を伸ばすが間に合わなかった。
この展開を思わせる演出から、「やっぱり今回も助けられなかった~」は考えにくい。ここで「今回こそ恋人を救った!」となるのがMCUではないだろうか。
そこで思いついたのが、落下するMJをアンドリュー・ガーフィールド演じるスパイダーマンが救うという展開だ。
「は?MJはトムホが助けなきゃおかしいでしょ」という意見もあるだろうが、私としては打ち切りになった『アメスパ』シリーズのピーターを救う、最後の手段であると思う。
『アメスパ』シリーズはかなり中途半端な幕切れになったが、今作でまったく同じ状況のMJを救えれば、ガーフィールド版ピーターの救済にも繋がるのではないだろうか。
トムホの卒業
今作でトムホ版スパイダーマンにはいったん物語的な決着がつくだろう。
マーベルとの契約が切れるということもそうだが、今後のMCU世界にスパイダーマンは残るのか、それとも旅立つのかが今作最大の焦点となる。
どちらの可能性も考えられるし、金になりそうなスパイダーマンをマーベルが手放すとは思えないが、ここでは旅立つ方の選択肢を考えてみたい。
今作においてピーターが旅立つとすれば、死ぬか別のマルチバースに行くかしかない。トムホが「悲しい結末…」と語っていることからも、僕は別のマルチバースへと旅立っていく結末があると思っている。
ここで重要になるのがドクター・オクトパスの存在だ。ピーターとしてはストレンジよりも、ドクター・オクトパスの方に惹かれてしまい、彼と共に別世界に旅立つという選択肢を選ぶかもしれない。
もしくは、先述した予想を覆すことになるが、MJがやっぱり落下によって死亡。MJが生きている世界線を探して、別の世界へ…というファニー・バレンタインのような行動をするのか。
どちらにしろ、「悲しい結末」と聞くとMCU世界から旅立つと考えるしかなくなるが…。
最後に
この記事に書いたのは、あくまでも私個人の考察だ。
さまざまな意見があると思うが、読み物程度に楽しんでくれると嬉しい。
それよりも、日本では公開が3週間遅れるという方が大問題だ。
私はすでに『ヴェノム』続編のネタバレを踏んだ疑惑があるが、皆さんもネタバレにはくれぐれも注意してほしい。
特にYouTube。日本より先に公開されている国々の不届き物が、ネタバレを平気でサムネにしている。海外での公開以降は、下手に「スパイダーマン」と検索できなくなるだろう。
以上。
『ヴェノム レットゼアビーカーネイジ』のラストに関する考察
ソニーが手掛けるマーベル映画『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』がようやく公開された。本国での公開から約2か月。さすがに遅すぎるとは思いながらも、延期もなく公開されたことに、まずは感謝したい。さて、さっそく本題である[…]
フェーズ4&5の作品を総まとめ
どーも、スルメです『ワンダヴィジョン』、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の配信が終了し、いよいよ本格的に始動した、MCUフェーズ4昨今の社会情勢もあり、公開延期が続いていましたが、ようやく公開日が公式に[…]