『僕が愛したすべての君へ』
『君を愛したひとりの僕へ』
が2作同時に公開されます。
どちらも同名小説が原作で、「読む順番によって印象が変わる」という仕掛けを使った作品です。
この記事では、原作を読んだ身として、
・どちらの映画を観るべきか?
・どちらか1つならどっちがおすすめ?
といった疑問を解説していきます。
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『君を愛したひとりの僕へ』『僕が愛したすべての君へ』
どちらから観るべき?
結論から書くと、
『君を愛したひとりの僕へ』→『僕が愛したすべての君へ』
の順番がおすすめです。
前提として、この映画は「どちらから観ても楽しめる」とされています。
なので、公式的には「どっちから観てもいいよ」と明言しているのですが、原作を読んだ僕としてはそこに一石を投じたい。
原作においても「どちらから~」と言われていたものの、僕は断然『君を愛したひとりの僕へ』から読むべきだと感じました。
基本的には『君を愛したひとりの僕へ』が切ないラストで、『僕が愛したすべての君へ』がハッピーエンドです。
ただ、『君を愛したひとりの僕へ』のラストに関しては、正直腑に落ちない点が多くて。続編(『僕愛』)を意識したラストなので、『君愛』で終わると綺麗じゃない。
一方、『僕愛』は、『君愛』の展開を踏まえた、綺麗なラストです。伏線回収もあり、切なくもあり、もちろんハッピーエンドでもある。
原作を読んだ身としては、断然『君愛』→『僕愛』の順番がおすすめ。原作も映画も。
どちらか1つを観るなら?
2作品を連続で観るなら、上記のとおりで大丈夫ですが、「1作品だけ」となると難しいです。
ただ、やはり“終わり方”が気になる『君愛』は勧めないでしょうね。
『君愛』で惹きつけて、『僕愛』を観させるという布教活動はアリでしょうが。
というわけで、どちらか1つなら『僕が愛したすべての君へ』をおすすめします。
順番とかストーリーより、作品としての出来が『僕愛』の方が高いと思うので。
面白ければ、そのまま『君愛』まで観ていただければ。
2作品の関係性
どちらの作品も共通していることがあって、
この作品は並行世界(パラレルワールド)を描いているってこと。
舞台になるのは並行世界の存在が一般化した世界です。
並行世界の自分との入れ替わりが日常的に起きていて、誰しもが並行世界のことを意識せざるを得なくなった、ちょっと複雑な世界観が構築されています。
つまり、2作品は並行世界の関係にあり、主人公は同じだけど、出会うヒロインが異なります。
並行世界に移動する方法もある世界なので、どちらの作品も互いを補完し合う関係です。1つの作品で謎だった部分が、もう1つの作品で明かされることが多々あります。
ということで、1つの映画じゃわからないので、2作いっきに観ましょうってことです。
映画化における不安要素
最後にまだ鑑賞前なのですが、アニメ化における不安要素をひとつ。
この作品、並行世界の設定がなかなか複雑です。
並行世界というくらいだから、いくつもの世界があるわけですが、小説ではかなり丁寧に並行世界の設定が語られます。
一方、映画では時間が限られているだけでなく、一時停止や巻き戻しができません。
小説なら読み返せますが、映画では原作以上に親切丁寧に説明する必要が出てくるわけで。
この設定の部分で迷子になると作品の魅力が理解できなくなるので、映画での説明部分が気になるところ。
しかもですよ。「どっちから観てもいいよ」と謳っているわけですから、どちらの作品でも並行世界の説明が必要です。同じセリフを2度繰り返すことになるので、「映画としてどうなんだ?」という疑問も湧いてきます。
映画ファンとしては、しっかり1本の映画として完成させてほしいところですが……。
最後に
公開日に鑑賞する予定なので、またレビューアップします。
以上。