今回は先日ゲームパスでの配信が始まった、
『Twelve Minutes(トゥエルブミニッツ)』
の感想を書いていきたいと思います!
このゲームはアパートの1室で起きる”12分”を、延々とループし、事件の謎を解き明かしていく作品です!
「ループもの」ってゲームでは意外と使われることの多いシステムでして。
ゲームだったら『Outer Wlids』とか、9月に発売する『DEATH ROOP』も「ループ」がテーマです。古くは『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』もループものでしたね。
そんなわけで、いまさら珍しくもないシステムですが、ハリウッドスターが出演していることもあり、プレイしてみました!
ゲーム開始15分程度のストーリー、僕の感想などを書いていますが、「何も情報を知りたくない!」って方はご注意ください!
Twelve Minutes
どんなゲーム?
登場するのは主人公、妻、警官の3人のみ。
疲れて帰宅した主人公を妻が温かく迎えるも、なぜか警官が家にやってきます。警官は妻を殺人容疑で逮捕しようとしており、もちろん抵抗するんですが、主人公は警官に返り討ちに。
しかし、主人公が気がつくと、部屋に入った瞬間まで時間が戻っていて……。というストーリーです。
主人公が家に帰宅するところがループの起点となっていまして、警官にボコられるか、死ぬか、もしくは部屋を出るかで振り出しに戻されます。
何度もループをくり返し、妻と会話し、事件の真相と警官の目的を解き明かしていくことが目標です。
ストーリー面でも先が気になる面白さがあるんですが、今作の魅力は何といっても声優陣!
・主人公は新世代『X-MEN』でプロフェッサー役だった、ジェームズ・マカヴォイ。
・妻役は『スターウォーズ』続三部作(Ep7~9)で、レイを演じたデイジー・リドリー。
・警官役はサム・ライミ版『スパイダーマン』でグリーンゴブリンを演じた、ウィレム・デフォー。
って感じで、ハリウッドスターが起用されています。
販売しているのがアンナプルナ・インタラクティブって会社でして、ここは配給会社の子会社なんですよね。
だから、ハリウッドスターが起用できたのかな~と勝手に思っておりますw
クリア時間は?
僕はたぶん3~4時間ほどでエンドロールまで観ました。
人によってプレイ時間は異なると思いますが、少なくとも8時間以内にはクリアできるかなと。
ゲームパスだから「これくらいのプレイ時間でちょうどいい!」となるんですが、普通に購入してたら短すぎるよね。
こんな人におすすめ!
今作は同じ時間をひたすら繰り返すゲームです。
謎を解いていくには、気になる場所にすべて触り、同じ会話を何度も聞いて選択肢を選ぶなど、トライ&エラーが必須になります。
この点からみても、人を選ぶゲームであることは間違いない!
ストーリーは秀逸ですが、アクションゲームなどに比べると単調なんで、苦手な人はとことんダメでしょう。
けれども、アドベンチャーゲームを多くプレイしている人とか、「ループ」を疑似体験したい人にはオススメできます!
何度もトライして、うまくピースがはまっていく時は、この上ない気持ちよさがありますね。
また、ハリウッドスターの演技を楽しみたい方も必見。とりあえずゲームパスに加入していれば、追加料金なしでプレイできるんで、ぜひ試してほしいところ。
僕はコンソール(Xbox SeriesS)でプレイしましたが、たぶんPCでも配信されているはず。steamでも配信されています。
Twelve Minutesの感想
なぜか『シャイニング』のカーペットが。
映画好きが喜ぶポイントではあるんですが、『シャイニング』要素はたぶんこれっきりでしたw
小ネタを紹介したところで、本題!
※ストーリーの核心を突くネタバレは書いていませんが、まっさらな状態でプレイしたい方はご注意ください!
ループすることで進んでいく気持ちよさ
1回のループは12分。しかも部屋の中だけ。
ってことは出来ることは限られていますね。ループも実際には10分いかないくらいですし。
妻と会話して真相を問い詰めても良いし、「ループしていること」を信用させても良い。もしくは、なにもせずダラダラと過ごし、少しの幸せを味わうことも可能です。
12分の間はなにしてもいいのですが、その際に少しだけヒントがあらわれます。新しい情報や、打開策に繋がる現象など、次のループに持ち越せるヒントがもらえるのです。
そのヒントを使って、新しいストーリーを知り、さらに次の手がかりを見つけていくと。
つまり、1度始めたらやめられないゲームですw
「このヒントはあの話に繋がる!」
「あ、次はあれを試してみよう!」
などなど、次のループでやりたいことが、どんどん出てくるんですよ。
もちろん失敗して、妻や警官から反応がもらえないこともありますが、意外にテキトーな行動が重要なヒントに繋がったりするのもポイントです。
何度トライしてもストーリーが進まず、モヤモヤしてた時にピンとひらめいた行動が、上手いことハマっていくとマジで気持ちいい!
ストーリーに関しても、プレイしていることもあって、行動の意味が気になるんですよ。
警察にボコられると最初からやり直しなんで、映画を観ている以上に理不尽さを感じます。自分がプレイしていることで、警官への不満がより溜まっていき、がっついてストーリーを追っていくと。
中盤くらいには完全に主人公の感情とリンクするから、映画以上に没入感はありましたね。
ひらめいたことを実行出来たり、どうすることもできない理不尽差を感じたりは、ゲームならではの体験です。
どんなにクオリティーの高い「ループもの映画」を観たとしても、ここまで没入できることは少ないでしょう!
ただ、ゲームならではとは言えるけど、ストーリーそのものに関しては疑問が残ります。不満点はのちほど。
部屋数の少なさが活きる
ゲームの上の「ステージ」となるアパートの1室は、全部で3部屋+クローゼットしかありません。
リビング、寝室、バスルームという超簡素な作り。オープンワールドとかが流行っている時代に、逆行していくスタイル。
正直動ける範囲はめっちゃ狭いんですが、このゲームに関しては部屋数を限定したことがプラスになっているなと。
たとえば、これが一軒家だった場合。今起きている状況が把握しづらく、動く範囲も多すぎて、プレイするのが嫌になるでしょう。
これが3部屋だと、家のどこで何が起きているのかすぐわかります。
隣の部屋で起きている状況が大体把握できるし、頭の中で状況の整理がつきやすい。
さらには狭い家に閉じこめられている、妙な圧迫感がありまして、「ループもの」というジャンルと凄い相性が良いんですよ。
たとえステージが狭くとも、この部屋は今作におけるクロックタウン。ループするにつれて圧迫感がありながらも、次第に愛着が湧いてくるのが不思議。
この手のゲームだと『P.T.』の延々と続く廊下みたいな。
狭さだけを語りましたが、けっしてつまらないわけじゃないんですね。
意外とインタラクトできるところも多くて、10回目以降のループでも新しい発見があったりするんですよ。
なので少しでも迷ったら、いろんなところを触ってみるのがいいと思います。
残念だった部分
全体的にプラス面の方が多かったのですが、普通に残念に感じた部分があったんで書いときます。
操作が思うようにいかない
一昔前のアドベンチャーゲーム以上に操作がしにくい。
現行機のゲームをプレイした後に、『バイオハザード』1作目をやって、ラジコン操作に戸惑う……みたいな感じ。
これスマホでやったほうが絶対快適にプレイできるでしょ
僕はコンソールでのプレイでしたので、マウスを動かすのが割と疲れるし、思うようにいかない。慣れが必要かも。
ループはおもろいけど、それでもメンドクサイ
たしかに何度もループするのが今作の醍醐味なんですが、ラストに近づくにつれて、だるくなりますw
というのも、大体のセリフやリアクションを何度も見ているんで、「ループ直前の選択肢」以外、面白くないんですね。
それなのに前のループと同じ状況を作らなきゃだから、ほぼ作業。少し前からやり直させてほしい。
ストーリーのラストが不満すぎる
それ無理やりすぎね??
って展開が。
ほとんどの方はプレイするうちにラストを察しちゃうと思うんですが、
「そこにオとすのは良いとして、どういう道を辿るんだ?」と別のところに謎を感じるようになっていくんですよ。
プレイヤーを納得させる道か、それとも度肝を抜く道か……
と、期待したわけですが、結果はまさかの「回り道?そんなんせず、真っすぐ突っ切るぜ!」パターン。ラストそれでいいのかよ……。ネタバレになるから多くは語りませんが。
このゲームの面白い部分はラストの落とし方よりも、「ループ」を使った謎解きの部分ですから…。意味深な最後も不満が残るけど、クリアした人はネットに転がってる考察でも読んでみてください。
最後に
声優陣の演技に関しては、やっぱりウィレム・デフォーがよかったですね。
怖さの中にも心があると言いますか、ゲームキャラクターで顔も全然違うけど、どことなく本人の顔が浮かんでくるよね。
もちろんデイジー・リドリーも、ジェームズ・マカヴォイも好演しておりました。
次にレビューを書くのは、PS5の『DEATH ROOP』かな。
2作品連続でループものになりそうですが、ご容赦ください。
以上!!!
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