VR映画『SPHERES スフィアーズ』評価と感想 宇宙空間の神秘に飲みこまれるVRドキュメンタリー

スルメ
どーも、スルメです

 

今回はオキュラスストアで配信されているVR映画、

SPHERES スフィアーズ

の感想を書いていきたいと……思ったんですが、日本じゃあまり知名度が高くないですね(笑)

誰か読んでくれることを期待しつつ、布教を兼ねた感想を書いていきまーす。

 

一応作品の内容を書いておきますと、

惑星やブラックホールの仕組みを学びながら、神秘的な体験ができる作品です。

とある映画祭に出品され1億円で落札された…なんて話もありまして、評価もかなり高い。

さらにはナレーターの声優陣がめちゃくちゃ豪華なので、映画好きとしてはそこも含めて楽しみたいところ。

ってことで、感想に参ります!

SPHERES

どんな作品?

3つの章で宇宙の音やブラックホール、そして地球の今後までを解説していくドキュメンタリーです。

ドキュメンタリーというと堅苦しそうに聞こえるかもしれませんが、今作最大の特徴はVRで体験するという点。

普通のテレビで観ると「へー、ふーん。そうなんだー」で済んでしまうことがVRだと、

うお!!スゲェ!飲みこまれるっっ!!!

これですよ。

つまり、画面越しにドキュメンタリーを観るのではなく、宇宙空間の中に入りこんだままナレーションを聞くという、VRならではの芸当をやってのけた作品なのです!

若干のインタラクティブ要素もあるという点もVRらしいポイント。

 

プレイ環境としては、今ならオキュラスクエスト2。持っている方はマストバイ!

ソフトの価格は990円と安いほう。

持っていない方でVRに興味がある方がいたら、ガチでおすすめしときます。

ナレーター役吹き替え声優

今作はナレーターを担当している声優が豪華なことでも知られています。

全3章それぞれナレーターが異なっており、日本語吹き替えの場合は、

  1. 玉城ティナ
  2. 篠原ともえ
  3. 夏木マリ

という超豪華な布陣!

玉城ティナさんは透明感のある声、篠原ともえさんは惹きつけられてしまう声、夏木マリさんは言わずもがな力強く説得力のある声で映画を盛り上げてくれます!

ちなみに英語版の方は、『ストレンジャーシングス』のイレブン役でおなじみのミリー・ボビー・ブラウン、『モリーズ・ゲーム』のジェシカ・チャステイン、ミュージシャンのパティ・スミスと、こちらも豪華な布陣。

フランス語版ではボンドガールを演じたレア・セドゥがナレーター役だったり、声優が豪華なのは世界共通なようで。

感想

「プレイエリアの外です」

VRゲームをプレイしていると、キャラクターやオブジェクトと自分の視点が重なり、「プレイエリアの外です」という注意書きが出てしまうのは日常茶飯事。

最近は注意書きが出る作品もかなり減りましたが、それでもオブジェクトの内側を見てしまったりと、没入感が損なわれることもあったりします。

そんな中で、今作では「惑星の中をのぞいてみましょう」という指示が!

惑星のオブジェクトに自ら顔を近づけ、中をのぞくという演出が使われているのだ!!

VRゲームを遊ばない方にとっては「なに言ってんだこいつ」と思われるかもしれませんが、ヘビーユーザーとしては感動モノ。VR界では常識になりつつあった不具合的なものを、演出として使ってくる発想に感動してしまうのです。

 

「VR好きほど感動できると思う」

 

ただ、演出としては感動できるんだけど、惑星を覗き込んだ時に映る映像は微妙。

惑星内部が写るのかと思いきや、幾何学的な模様が浮かび上がってきて、宇宙に関する知識のない僕には何を表現しているのか…。

ドキュメンタリーの中に没入するという新感覚

映画オタクとして、今までそれなりの数のドキュメンタリー映画を観てきました。

「記録映画」と呼ばれていた頃の古い作品や、オリンピックを映したもの、さらにはこの世に存在しないバンドのドキュメンタリー(モキュメンタリー)なんて作品も鑑賞したことがあります。

もちろん、感動した作品があったり、「これは興味もてねーなー」と思った作品もあるのですが、共通するのは客観視しているということ。

戦争を題材にしたドキュメンタリーでも、僕らが観るのは安全が確保された映画館、もしくは自宅です。内容に心を動かされることはあっても、その場にいるような感覚を味わうのはかなり難しいのではないでしょうか。

 

しかし、VRではその場にいる「ような」ではなく、その場にいるんです。……これはちょっと盛ったな。

『SPHERES』では最初から宇宙空間に放り出されます。そして目の前で公転している惑星を観察し、ブラックホールに飲み込まれ、惑星が出している音を耳と目で感じ取る。

これはもう「臨場感」なんてもんじゃない。

改めて、ドキュメンタリーとVRの親和性の高さに驚きました。だって、VRになったというだけで『2001年宇宙の旅』を超える没入感が実現するのだから。

 

1800年代の終わり頃。写真から動画が発明され、列車が動くだけで「轢かれる!」と人々は驚きました。それから動画はストーリー性のある映画に進化していき、様々な技術が生まれ、今日に至ります。

そして今。VRの誕生は写真から動画になった時と同じくらい(当時生きてたわけじゃないけど)の衝撃です。『列車の到着』で驚いた人々と同じように、今度はVRヘッドセットを装着した僕たちが驚く番!

それほどの衝撃が『SPHERES』にはありました。

ただひとつ問題が

 

「酔う!!」

 

残念ながら高い没入感の代わりに、快適性を失いました。

ごめん、さんざんVR褒めてたけど一度酔ってしまうと「映画の方がいいや…」ってなっちゃうや。

特にブラックホールに飲み込まれる場面。「あぁ、美しいなぁ」と思ったのも束の間!

ぐーるぐるぐーるぐるぐーるぐるぐーぐるぐーるぐる

酔わせる気しかないやろ…

最後に

全体的に素晴らしい映画?だと思いましたが、

VRのプラス面もマイナス面も両方出ちゃってるよ……

オキュラスストアでは「視界の動き少なめ」って書いてあったはず。どっちかと言えば「視界の動き激しめ」に分類すべき作品だったと思うよ。

今後も当ブログでは面白かったVR作品の感想を書いていくので、VR好きの方は何となく存在覚えておいてください!

 

以上!!!


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