【ホグワーツレガシー】ハリポタガチ勢がネタバレありで語る! 驚異的な作りこみがもたらすものとは

『ホグワーツレガシー』が面白すぎて、マグルの生活に順応できなくなりそうです。

週末の時間をぜんつっぱしてプレイしたのですが、映画だけでなく、原作の要素もゴリゴリ入ってて、ハリポタにガチハマりしていた小学生時代の自分にプレイさせたら、人生狂っちゃうレベル。

で、ひと段落したから他の人のレビュー読んでたんですが、「いや、君ハリポタ知らんだろw」って動画とか記事が多すぎ。

ゲームとして面白いのは当然なんだけど、やっぱり一番の功績は魔法ワールドをゲームの中に再現させたことですから。ある程度の知識を持って挑まないと、100%楽しむことは到底不可能なんですよね。

というわけで、ハリポタガチ勢を自称する僕がそれっぽくレビューする記事になります。

 

※『ホグワーツレガシー』及び、『ハリーポッター』全作品のネタバレが含まれます

ホグワーツレガシー

「ハリポタガチ勢」を自称したからには、一応僕のハリポタ経歴を語っておきます。

映画は全部観てて、若干問題ありげなファンタビも追い、原作も当然全部読み、「クィディッチ今昔」や「幻の動物とその生息地」などの教科書類、舞台作品も履修済み。ダイアゴン横丁に行きたすぎて、ひとりでフロリダのユニバーサルスタジオまで遠征するほどには好きです。

とはいえ、ゲーム作品は不満が多すぎて、あまりプレイできてないのが現状。個人的にはハリーの同級生になって、騎士団にも死喰い人陣営にもなれるゲームを妄想してましたが、『ホグワーツレガシー』は現状ファンがもっとも理想とするゲームなのは事実でしょう。

ただ、不満点も結構あるんですよね。ゲームとしての面白さに文句はないのですが、“魔法ワールドの再現”という面においてはハリポタ好きだからこそ、気に入らない部分もあります。

そんな感じで、『ホグワーツレガシー』のレビューに進んでいきます。

ホグワーツの作りこみ

ハリポタ知らない人でも伝わってくるであろう、ホグワーツの圧倒的な作りこみ。実はホグワーツ全部をまるっと紹介した作品は、本作が唯一なんじゃないでしょうか。映画でも印象的なロケーションが切り取られるだけで、どことどこが繋がっているとか、理解しにくかったし。その点、実際にホグワーツを歩いて探索できるのは、原作ファンにとっても貴重な体験になるかと。

で、どれほどこのゲームが凄いかと言いますと、映画だけじゃなくて、原作の要素もしっかり取り入れている点です。

たとえば、ポルターガイストのピープズは映画には登場しません。めちゃくちゃ重要キャラなのに、ホグワーツにいないのって違和感しかないんですよね。一方、本作は探索してたらピープズが顔を出すし、メインストーリーにも関わってくるしで、妙にしっくりくる。「僕が頭の中で描いてたホグワーツってこんな感じだったわ~」と、しみじみしちゃう。

ほかにも梨をくすぐったら厨房への扉が現れたり、隻眼の魔女の像からハニーデュークスまで行けたり、原作で頻繁に使われたロケーションが映像として表現されているのは感動を覚えます。

映画版から引用されている部分も多くて、たとえば闇の魔術に対する防衛術の教室は映画そのままだし、大広間に入ったときの感動といったら……。

これほど忠実に再現されていると、ロケ地めぐりができるわけですよね。「ここでダンブルドアが殺されて、ハリーがここから見てた」とか、「この通路を通って秘密の部屋に行く」とか、聖地巡礼に近いことがゲームの中で行えるわけです。

もうこれだけでお金を払うには十分なのに、ホグワーツの外にもさらに広い世界が広がっていると。「これはもうゲームオブザイヤーでいいのでは?」と、ティアキンやスターフィールドを無視してしまいたくなる作りこみです。

不満点

ここからはいくつか不満点を挙げたいと思います。

呪文の数が少ない

これは色んなところで言われていると思いますが、もっと呪文使いたい。ダンブルドアに怒られそうだけど、できればド派手な呪文を使いたい。あと姿あらわし使いたい。

ただ、戦闘があまりにも忙しくなるし、使わない呪文も増えてくるから、仕方がないのか……?

アロホモラくそめんどくさい

鍵開け呪文のアロホモラ。『スカイリム』とかにおけるピッキングにあたるシステムですが、これが本当にメンドクサイ。失敗という概念もないし、鍵もやたらと多いし、いちいちやらせる必要があるのだろうか。

しかも、スマートに鍵を開ける呪文のはずが、ピッキングて。魔法の意味ないやん。

生徒たちなかよしすぎ

「これ、組み分けする必要なくね?」と思うくらいに、寮同士の仲が良すぎる。せっかくスリザリン入ったのに、ハッフルパフに入った気分になるほど仲がいい。

「この時代はそこまで差別意識がなかった」と言ってる人もいますが、寮による思想の違いって作品にとってかなり重要だし、そこをカットしてホグワーツと名乗るのはどうかと思う。あまり面白くないストーリーよりも、生徒同士の繋がりや対立を描いてほしかった。

さらには、純血やマグル生まれに関する話題もあまり出てこないのも気になります。そもそもハリポタはイギリスの階級社会を如実にあらわしている作品ですから、適度な居心地の悪さとか、生徒たちの意識深くに根付いている価値観とか、そういったものが描写されないのはダメでしょ。

奥深さとか異文化を味わえるのが魅力だったのに、そこを無視して善悪の戦いだけをやらされるのは、やっぱり違和感がありますね。

ストーリーがいまいち

ハリポタって世界観だけじゃなくて、ストーリーもしっかり面白かったはずなんですよ。原作に比べたらかなり短縮されてる映画版ですら、面白いですから。それなのに、こんなに時間があって、語るストーリーが全然入ってこない。時間的には映画8作品全部ひっくるめても、お釣りがくるくらいあるはずなんですが。

かなり制約あるとはいえ、ストーリーがつまらなくてメインクエスト追う気がしないもんなぁ。

最後に

不満なところはあるものの、ハリポタファンが満足できる唯一のゲームだと思います。

この先、ホグワーツの完全再現とか数十年なさそうだから、本当に唯一のゲームなんだな。

まだコンプしてないので、プレイは続けますが、さすがに心折れそう。

 

以上。