『ゴーストワイヤー トウキョウ』の発売を聞いて、歓喜したのは僕だけではないはず。
だって!日本が!しかも東京が!オープンワールド(箱庭)で再現されるなんて!
しかも、霊を祓っていくという古く言えば陰陽師、最近なら『呪術廻戦』的なノリ!
これは期待せずにはいられない!
ということで、忙しいながらも発売日に購入し、一通り遊んだので感想を書いていきます。
※ゲームの一部ネタバレが含まれますので、ご注意ください
ゴーストワイヤートウキョウ
ストーリー | ★★★☆☆ 3/5 |
世界観 | ★★★★★ 5/5 |
演出 | ★★★★★ 5/5 |
アクション | ★★★☆☆ 3/5 |
ホラー度 | ★★☆☆☆ 2/5 |
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆ 6/10
人がいなくなり、閑散とした東京の世界が刺さりまくったゲームでした。
普段は道を歩くのも大変な渋谷を、滑空したり、車の上に乗ってみたり、やりたい放題!
『エルデンリング』や『ブレスオブザワイルド』みたいなフィールドも楽しいけど、今作はまた違った楽しみ方がありますよね。
ただ、アクション面では微妙なところ。動画で見るぶんには楽しそうなのですが、自分でプレイするとワンパターンなゲームになりがちな印象でした。
直前にプレイしたのが『エルデンリング』だったので、余計に単調なバトルに感じましたね。中盤以降はバトル中の選択肢が選択肢が増えてきますが。
それと、近年のゲームにしてはスロースターターなゲームだったなと。序盤は制限が多くて自由に探索できないし、使える技も1つだけで、全然面白くありませんでした。
感想
トウキョウの探索だけでプレイする価値あり
僕は東京生まれの東京育ちでして、渋谷もそれなりに土地勘があります。
だからこそ!自分の知っている街がオープンワールドになって、探索できるってだけでも感動もの!
なんなら『ペルソナ5』の凝縮された渋谷や、『428 封鎖された渋谷で』のワンシーンだけでも感動しましたからね。それが自由に動き回れるなんて、これ以上興奮するゲームはあっただろうか。
しかも、今作はただのウォーキングシミュじゃなく、いわゆるローファンタジーです。
外見はいつもの渋谷だけど、中身はまったく違う。妖怪や幽霊、都市伝説の類など、怪異がうごめていて、そこにあるのはいつもの渋谷じゃありません。神秘的なのか不気味なのか分からない、他に類の見ない独自の世界観は、「嫌いな人いるのか?」ってくらい魅力的でした。
マップについてもっと語りたいのが、都市部だけでなく、住宅も作り上げられている点です。
序盤にも座敷童のイベントがありましたが、日本家屋の再現度はゲームの中ではトップ。ちょっと汚れた畳とか、シンクに洗い物が残っているとか、Jホラーの不気味さを踏襲したデザインは目を見張るものがありましたね。
渋谷の街も同様で、シャッターが不穏に動いていたり、意外にもマレビトたちが街に馴染んでいたりと、作りこみがハンパじゃない。
特に路地裏とかね。よく見るとラブホの料金設定までされていて、本来の渋谷が持つ妖しさが再現されています。この辺はさすが日本のスタジオが作ったゲームというところ。
ぜひ今度は池袋全体を再現して、古き良きカラーギャングと戦わせてください。
怖くはないけど不気味
どうやら今作はホラーゲームではないようで。確かにびっくりする要素も少ないし、マレビトたちも(口裂け女ですら)若干の可愛げがあるので、『バイオハザード(初代)』ほど本気のホラーにはしていないのでしょう。
しかし、“不気味さ”というのは、今作の注目ポイントのひとつな気がします。
個人的には音で感じる不気味さは、近年発売されたゲームで一番だったかも。僕はPS5でヘッドセットを利用してプレイしたのですが、マレビトが近くにいるときの音が心底不気味で。音の位置がなんとなくわかるので、一気に緊張感が高まります。
街の中では不気味さとは対照的な、軽快すぎる音楽が流れていたりするので、音にはかなりこだわっているんでしょう。
このゲームに関しては(PS5のゲーム全体にいえるけど)、ヘッドセットを装着してのプレイをおすすめします。
あと、バトル中も不気味さが演出されていました。
たとえば、ステルスキルする際には、マレビトの顔が全面にアップされ、断末魔の叫びがこだまする。コアを引き抜くときも怖いし、近づいてくるだけでも若干ヒヤッとします。
演出面も面白くて、序盤では部屋の位置が上下さかさまになったり、突然周囲に目のようなものが浮かんできたりと、「びっくりはしないけど、なんか不気味」といった演出がチラホラ。
ジャンプスケア(いきなり大きい音が出る演出)も少な目なので、ホラーが苦手な人でも遊べるゲームだと思います。たぶん。
残念だったところ
最後に残念だった部分について少し語らせてください
短くね?
これはかなり意外だったのですが、めっちゃサクッと終わりました(笑)
やりこみは後にして、ストーリーだけ追いかけていたからか、「え、もう終わり?」と思ってしまうほど。
もう少しサブクエを終わらせてからクリアすればよかったかな。
バトルが微妙
陰陽師的なバトルは最初こそ楽しかったのですが、基本的に3つのエーテルショットしか使えないし、ちょっと微妙な感じ。
ビジュアル的にも指をぶんぶん振っているだけになるんで、終盤は特に飽きてきたかなと。
バトルやアクションに力を入れているゲームではないのですが、それにしてもって感じで。
中盤以降はできることと、敵が増えますが、序盤は本当に面白くなかったですね。
最後に
まとめると、探索とマップは素晴らしいけど他は微妙って感じのゲームでした。
今年は豊作の年でしょうし、年末まで記憶に残っているのは難しそう。このままぶっ続けでカービィやろうとしているし……。
とにかく、久しぶりに渋谷に行きたくなったよね。
僕は夜に散歩するのが趣味なのですが、若干夜道が怖くなりました(笑) 傘を持った人とか出てきたら、絶対ドキッとすると思う。
そんな感じで、次にレビューを書くゲームは面白ければ『夜廻三』かな。
最近は延々と『Vampire Surviviors』やってるから、時間があればレビュー書きます。
以上。
ゲームレビューの一覧
当ブログのサブコンテンツであるゲームレビュー気に入ったゲームばっかり感想書いてます 2021年のベストゲーム ゲームレビュー[ranklist cat=95 num=10][…]
お暇でしたら映画レビューも見てってよ