今回は巷で話題になっている『ドキドキ文芸部プラス』の感想を書いていきます!
実は以前から気になっていたタイトルだったのですが、プレイはしておらず。
しかし!今回「プラス」となって日本語サポートも付くということで、早速プレイしてまいりました!
日本での発売は10月7日なのですが、マイクロソフトストアをのぞいたところ、海外版が普通に販売されてましたw
もちろん日本語字幕も付いているため、プレイするうえではほとんど問題なかったです。
ということで、今回はXBOXseriesSでのプレイレビューとなります。ほかのコンソールやパッケージ版とは若干違いがあるかもしれません。ご了承ください。
この記事では詳細なネタバレは書いていません。
しかし、序盤のストーリー、僕個人のゲームに対する感想、プレイ時間などが書いてあります。
新鮮な気持ちを壊さないよう注意して執筆していますが、先入観なしでのプレイをおすすめします。
また、購入・プレイが確定している人はこの記事を読まずに、今すぐ購入しましょう!
ドキドキ文芸部
どんなゲーム?
高校生の主人公が4人の女の子がいる「文芸部」に入部し、ドキドキな部活ライフをエンジョイするゲーム!
……なわけないですねw
予告編にもある通り「お子様や刺激に弱い方には適さないゲーム」です。
ジャンルとしては、サイコロジカルホラー。詳しい内容は省略しますが、とにかく恋愛ゲームというよりはホラーゲームとなっています。
そして、とにかく「ネタバレ厳禁」なゲームです!
ホラーということは周知の事実ですが、ストーリー全体の流れや演出を知ってしまうと、楽しさを損なう可能性もあります。
この記事にはネタバレ書いてないけども、以上の情報だけで「プレイしたい!気になる!」と思った方は、もう検索するのをやめて今すぐ購入しましょう!
検索候補とか、記事タイトルなどでネタバレを踏む可能性がありますw
今作はダン・サルバルト率いる、「チーム・サルバルト」によって制作されています。
日本のギャルゲー、ADVゲームを思わせる作風ですが、日本人が作った作品ではありません。
原題は「Doki Doki Literature Club!」とありまして、オリジナル版は全編英語です。「ドキドキ」って共通言語だっけ?と思うわけですが、日本かぶれな方々には通用する言葉なのでしょう!
当初はフリーゲームだった今作ですが、コンソールでの発売にあたって日本語版の追加、おまけエピソードの追加などがされています。
これたぶん相当売れると思うんですが、やっぱインディーゲーって夢のある市場なんですかね。まぁ、クオリティーがなければ売れないんで、素人が参入できる場所じゃないことは明らかですがw
こんな人におすすめかも!
まず、このゲームは子どもには適しません。日本だとCERO:Cですが、海外では完全大人向けなレーディングをされております。
それを踏まえたうえで、オープニングで警告がある通り、精神状態が不安定な方には適しません!
理由は解説できませんが、ゲームをはじめる前に「同意」させられるレベルでして。落ち込みがちな人もプレイしない方がいいかも。
と、ここまでが大前提。
さらに絞っていくと、アドベンチャーゲームが好きな人、ギャルゲーが好きな人あたりは楽しめるかなと。この手のゲーム独特のノリといいますか、「ドキドキ!」できるかどうかが重要です。
あとは、インディーゲーが好きな人。ゲーム部分よりも、新しいアイデアとか、演出・ストーリーを楽しみたい人は即買い。
たぶんホラーゲーが苦手な人もプレイできるかと思いますが……。まぁ、やめておいた方が無難かな。
ドキドキ文芸部!の感想
このゲームの怖さは……
萌えキャラを使っておきながら、ホラー&鬱展開っていうのは『ひぐらしのなく頃に』とか、『まどマギ』とか結構あるんですよね。「嘘だ!」のシーンみたいな萌えとホラーのギャップ的なところは、もう新鮮に感じることはできないでしょう。
ただ、今作の場合はギャップとかを超越した怖さ。プレイヤーの精神を直接ぐらつかせるような、ゲームなんですよね。
僕の場合は夜中、寝る前にプレイしていたんですけど、初日は夢にも『ドキドキ文芸部』が出てきましたw
まぁ、こわいよね
僕自身、あまりホラーが得意な方ではないのですが、映画オタクということもあって、かなり多くのホラー演出を観てきたと自負しております。
ホラーってお化け屋敷と同じく経験があると、先の展開を予想して身構えたりできるんで、怖さも和らぐと思うんですよ。だから最近のホラー映画は「お約束」を破って、慣れている人もビビらそうとしているわけで。
しかし!今作に関しては僕のホラー映画経験値もまったく通用しなかったw
ゲームでしかできないようなホラー演出を使ってくるんで、身構えることがまずできない。今作のホラー演出は、そもそも性質がまったく違う。
映画やほかのホラーゲーだと、主人公がいて、彼・彼女に降りかかる災難を俯瞰して見ているわけですよ。これはFPS・TPS関係なく、ゲームに登場する敵はほとんどの場合主人公を攻撃し、それにつられてプレイヤーも驚くって仕組みです。
今作の場合、この点が決定的に異なっています。
これまでプレイしたゲームで、最も近いホラー演出はWiiUの『零 ~濡鴉ノ巫女~』。ストーリーはまったく違いますが、演出面では似ているのかなと。
『零 ~濡鴉ノ巫女~』では幽霊を倒すのに、ゲームパッドを使って写真を撮らなきゃならないんですよ。見たくもない幽霊を手元で見なきゃいけないんで、幽霊が直接プレイヤーに攻撃してくるような感じなんですね。
若干話が反れましたが、両方プレイした方がいれば分かってくれるはず!
キャラクターたちのライブ感と分岐
ヒロインは全部で4人。幼なじみのサヨリと、お姉さんキャラのモニカ。ツンデレのナツキに、ちょっと人見知りなユリ。
僕が好きなのはやっぱりサヨリかな~。昔から幼なじみってのに憧れてたしね!ふたりで登下校して、ほかの女の子と仲よくしたら、ちょっと頬を膨れさせるとか最高じゃん?
……まぁ、そういうゲームではないんですが。
今作はとにかくキャラ設定がよくできてるなと。
主人公が介入できることは少ないんですが、4人の関係性を眺めているだけでわりと楽しかったりする。
僕は基本コミュ障なんで、4人に囲まれたらたぶん無言の空間になるなぁ。主人公が意外とおしゃべりなんで、良い感じに打ち解けているのも面白い。
ADVにありがちな分岐についても、ちょっと凝ってまして。
僕がプレイした作品の分岐って、メールや妄想ブログで分岐するっていう変わり種もありました。ADVって分岐の方法にこだわるんですかね。
今作の場合は「詩」の制作で分岐していきます。
いかにも「文芸部」らしい分岐ですが、これもキャラクターを知る手がかりになってまして。
「詩」といっても1から書くのではなく、20個の単語を選ぶことでひとつの詩が完成します。
この際選ぶ単語が、キャラクターに紐づけられていまして、キャラの性格を知っていれば「それっぽい単語」を選べるようになるわけです。
つまり推しキャラルートに行きたいなら、そのキャラを知れってことだね。
もちろん攻略サイトなんかに答えが乗っているんですが、これを見ちゃもったいない! じっくりとキャラと向き合うことで怖さも倍増しますw
残念だった点
翻訳が気になる
たまに主人公が女口調になったり、キャラの一人称がおかしくなったりなど、翻訳ミスと思われる点があります。
さすがに演出ってことはないと思うし、パッケージ版では修正されているのかもしれませんが。
まぁ、気になるってだけでストーリーを追うぶんには問題なし!
もうちょっとボリュームが欲しい
クリアするだけなら、すんなりといきます。
パーフェクトエンドを見ても、10時間以内にはいけるでしょう。
さすがにこの値段で「ボリュームたっぷり!」とは言わないけども、もう少し楽しませてくれると。
UIが見にくい
言葉では伝えにくいですが、見にくい。
選択肢がどっち選んでるかわからない。
最後に
本来は無料ゲームでしたが、お金払っても損した気分にはならないでしょう。
追加要素としておまけコンテンツがあります。「サブストーリー」って感じですが、4人の関係性に触れているので、本編が気に入ったらプレイするべき。
あとは、やっぱり精神状態の方かな。
ゲーム本編でも警告が表示されますが、本当に精神的に来るゲームなんで、プレイする際は注意が必要かと。
そんな感じで
以上!!!
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