どーも、スルメ(@movie_surume)です。
今回は『デスカムトゥルー』という実写アドベンチャーゲームのレビューになります。
普段は映画ブログなんてものをやっていて、ゲームの感想は別ブログに乗せていたりするのですが、今作は「映画っぽいゲーム」なのでコチラに書くことにしました。
『デスカムトゥルー』は実写のムービーが進行していて、たまに選択肢を選ぶといったインタラクティブ要素がある作品です。
もうほとんど映画ですね。使う操作は選択肢を選ぶだけですし。
最近ではNetflixにも同様に「選択肢が選べる映画」が出てきたりしています。『ブラックミラー バンダースナッチ』も同様の操作が出来るインタラクティブな映画でした。
そう思うとこの程度の操作であれば別にゲーム機で出す必要もないんですよね。
今回はSwitch版を購入したのですが、HD振動が若干使われているくらいで、ゲーム機ならではの要素はなかったはず。
他にもAndroid/iPhoneに対応しているんで、ゲーム機を持っていない方でも楽しめるかと思います。
前置きはこの辺にしまして、さっそく感想に参ります!
この記事はあくまでも筆者の個人的な感想&若干の紹介のみで、ネタバレはありません。
しかし、「少しの情報も入れたくない!」という方はご注意ください!
デスカムトゥルー
あらすじ
プレイヤーの操作は、スワイプして周りを見渡し、タップして選択をするシンプルで簡単な操作のみ。ゲーム初心者の方もまるで映画を観ているかのような感覚で楽しむことが出来ます。 物語の様々なシーンであなたの選択の通りに主人公が行動しストーリーが進みます。あなたの選択の先には一体どんな結末が待っているのか?
ダンガンロンパとの関係
物語的な繋がりはありませんが、ダンガンロンパのシナリオを書いた小高和剛氏がディレクターを務めている作品なんですよね。
私が発売日直後からプレイしていたのは、単にダンガンロンパのファンだからという理由でした。
いやー、もう本当にダンガンロンパ大好きですから!
高校時代とか「ダンガンロンパに始まり、ダンガンロンパに終わった」と言ってもいいくらいでしてw
よくナンジャタウンのイベント行って、持てる資金をつぎ込んでガラポンを回し続けてました。
確か生徒手帳カードみたいなのが当たりで、周りにいたファンたちと交換してたっけ。
私は2に登場した罪木蜜柑が好きだったんでね。カードを手に入れるために苦労した記憶が。
当時一緒に行っていた「七海千秋が大好きな友達T」とは音信不通になったんで、もしこれを読んでたら連絡くれ!
デスカムトゥルーの実写キャスト
本郷奏多/カラキマコト
出演作は『キングダム』『GANTZ』『進撃の巨人』などなど。何かしらの”実写版”に出演していることが多い印象です。
カラキマコトは記憶を失い、謎のホテルの一室に居た主人公。
名前の語呂から『ダンガンロンパ』の初代主人公・苗木誠を思わせますね。
本郷さんは実際に舞台版の『ダンガンロンパ』で苗木くんを演じていたので、その関係かもしれません。
栗山千明/サチムラアカネ
出演作は『バトルロワイアル』『キル・ビル』『無限の住人』などなど。
私事ですが以前とある試写会でお見かけしたことがあります。生もめちゃくちゃ綺麗でした。
サチムラアカネはいろいろ謎な女性。カラキマコトとの関係がカギを握っていたり、いなかったり。
「ダンガンロンパ」と無理やり繋げますと、2に終里赤音(アカネ繋がりで)というキャラクターがいましたね。
”超高校級の体操部”の異名を持っていましたが、彼女とは関係ないと思います。
森崎ウィン/クジノゾム
『レディ・プレイヤー1』でダイトウを演じ、日本でも有名になりました。英語を話すシーンはありません。
クジノゾムはカラキマコトを追う捜査員の一人。アカネの後輩でもあります。
ダンガンロンパシリーズと無理矢理繋げようとしましたが、思いつきませんでした。
梶裕貴/フロントマン
主に声優として活躍している人。『からかい上手の高木さん』や『ジョジョ』の4部などに出演しています。
実写での演技を見るのは初めてだったかも。
役はホテルの謎を知るフロントマン。
山本千尋/クルシマネネ
出演作は『太秦ライムライト』『チア男子!!』などなど。
見た目は江ノ島盾子っぽい人。殺人マニアを自称するクレイジーなキャラで、カラキマコトのファンでもあります。
佐藤二朗/ミノウケンイチ
出演作は『勇者ヨシヒコ』や『今日から俺は!!』などなど。福田監督作品で出てくる印象から、どの映画に出てもアドリブ連発キャラになった気がしています。
ミノウケンイチ(通称ミノケン)はニュースキャスターとして冒頭から登場。
デスカムトゥルーの感想
ネタバレは書かないのですが、まずは一言。
ボリュームが少ねぇ!!
「デスメダル」もコンプして、特典映像も解放させましたが、それでも3時間くらい。
まぁ確かに値段もちょうど映画1本分くらいだし、ボリューム的にも仕方ないのかなって思ったりもしますが、それにしてもって感じでした。
周回してもこれだから、普通に最後まで行くだけだったら1時間ちょっとでクリア出来ちゃうんじゃないかな。
とにかく『ダンガンロンパ』並みのボリュームを期待したらアカン。
そしてネタバレになるから言えないけど、とある演出が私は普通にメンドくさかったです。
そこは完全に賛否別れるところかなと。
別のゲームでもラストに同様の仕掛けがあったんだけど、それを思い出したよね。
受ける印象はだいぶ違ったんだけどさ。
ストーリーについて
基本的には、いわゆる”死に戻り”というやつがメインとなります。
記憶喪失のため自分が何故ここに居るのか分からないし、何故か警察に追われてる。
しかも謎の殺人モンスターがホテル内を徘徊していて、誰かに殺されたら即最初から。
ただ、記憶は保持し続けているんで、何度か死んでいくうちに答えに近づいていくって感じです。
古くは『恋はデジャヴ』とか、最近だと『リゼロ』とか、”同じ時間を繰り返す”って作品は山ほどあるんですよ。
映画を観ていると「ループものもそろそろネタ切れかな~」と思うくらい、使い古されてる感はあります。『ハッピーデスデイ』で若干覆されたような気もするけどw
なので、正直全編を通して真新しさはなかったです。
それこそ『ダンガンロンパ』3作品で感じてきた、衝撃的な展開はほぼなかった。
意外とプレイヤーを裏切ることなく、あっさりと終わってしまった印象です。
むしろ『ダンガンロンパ』ファンであれば、少なくとも3作品プレイしている人であれば、展開は予想できるんじゃないかなぁと。
ここはプレイヤー個人によって様々だと思うので、気になったらプレイしてみることをお勧めします。
私としてはボリューム的にも学級裁判1回分くらいしかないんで、”衝撃的展開”といってもなぁ……と。冒頭で「ネタバレ注意」の警告があったから変に期待しちゃった部分もあったかもしれません。
ゲームとしての尖った展開はなく、映画として観ても単調すぎる。いろいろとあっけなさすぎると言いますか、やっぱり実写ADVを作るのは難しいようです。
実写ADVについて
私にとってはかなり久しぶりの実写ゲームとなりました。
かつてチュンソフトのゲームにハマっていた時期がありまして、『428 封鎖された渋谷で』とか『街』とかが予想の遥か上を行く面白さだった記憶があります。
ただ『428』とかはサウンドノベルに分類されていて、ムービーはなく、ひたすら文章を読んでいくシステムでした。
『デスカムトゥルー』の場合は全編通してムービーなんで、文章を読むこともありません。突如現れる選択肢を選ぶだけで勝手に進行していきます。
実写アドベンチャーとは言っても、『428』とは全然違った作品になってましたね。
私としては文章を読むのが好きなんで、新たな実写サウンドノベルを作って欲しいところなんですが、今の状況だとなかなか難しそうです。
キャスト部分で言うと、栗山千明とか森崎ウィンとか海外を狙った配役をしてきたな~と勝手に思ったりして。二人ともハリウッド映画に出演してますし、主役の本郷奏多も含めて豪華な面々が揃っていますよね。
演技の好き嫌いは置いておいても、主役級の俳優を自分の手で動かせる(一部だけど)は素直に楽しいです。その点やっぱりボリュームとかシナリオがもったいないなぁと。
そして、この分野はぜひNetflixに開拓して欲しいと思ってまして。
もちろん実写ノベルゲーを期待している気持ちは変わらないんですけど、今回のようなムービーならばゲーム機でなくても十分かなと。
日本人のキャストを使って、日本版『バンダースナッチ』作ったら絶対売れる!
まとめ
期待値めちゃくちゃ上げてたんだけどね。
思ったよりも歯ごたえがなかったなぁというのが正直な感想。
ただ映画とかドラマが好きな人は十分楽しめるんじゃないかと。操作も簡単だし、普段ゲームをやらない方にもぜひオススメできますね。
「ネタバレ禁止」と言うのは本作が本当に映画と同じくらいのプレイ時間で終わるから……だと思います。ストーリー云々よりも、選択肢も少ないし、ネットに動画アップされちゃったら1から10まで楽しめてしまうので。
あと、本編じゃないけど特典映像にミノケンのニュース映像が含まれていまして。
そこの佐藤二朗さんが最高でした。
以上!!!
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