最近の邦画はダメだと四方で言われている気がする今日この頃。
確かに年間映画館に1回でも行く人は年々少なくなって「日本人の映画離れ」が加速しつつある訳で、洋画はもちろん他の国の映画から後れを取っていることは火を見るよりも明らかです。
しかし今から数十年前、日本の映画は世界の著名な映画監督や俳優に影響を与え、第一線を行っていた時代がありました。
今回は海外の映画人にも多大な影響を与えた「日本人なら必ず観るべき映画」を10本ご紹介します!
[aside]補足この記事ではその作品のオススメ度を★5段階で表していますが、あくまで個人の感想であり紹介する映画すべてが日本が世界に誇れる作品です! これを観ずして映画好きは語れない![/aside]
1.『天国と地獄』
オススメ度:★★★★★
これ以上面白いサスペンスはなかなかありません!
その素晴らしい脚本もさることながら、白黒作品の一部に色を付ける演出も憎い!その後の映画(『シンドラーのリスト』、『ランブルフィッシュ』等)に影響を与え、海外でも高い評価を獲得した黒澤明渾身の「現代劇」です!
ただ昔の作品だから音声がひどく聞き取れないシーンも。字幕付きで観ることをおすすめします(笑)
2.『バトル・ロワイアル』
オススメ度:★★★★☆
比較的最近の作品なので観たことある人も多いはず。
中学生1クラス全員で殺し合いをするかなりバイオレンスな作品で、世界観やゲームのルールに至るまで練りこまれた作品です。
クエンティン・タランティーノやロバート・ロドリゲスなど過激な映画が好きな海外の̪シネフィルたちにも結構人気で、『ハンガーゲーム』シリーズとか『メイズ・ランナー』シリーズにも確実に影響を与えている。
柴咲コウや栗山千明、山本太郎、藤原竜也など現在の映画界を支える大物俳優が中学生役で出演しているのにも注目です!
3.『AKIRA』
オススメ度:★★☆☆☆
主人公の名前は金田です(笑)
この作品は日本産アニメーションの凄さを世界中に知らしめ、SFアニメの面白さでアメリカ版オタクを量産した傑作アニメ。
映像は凄いのですが、ストーリーが魅力的かというと微妙…。アニメ初心者の私にはまだ到達できないレベルの面白さがあるみたい。
[kanren postid=”179″]4.『東京物語』
オススメ度:★☆☆☆☆
「映画監督が選ぶベスト映画」でも1位を獲得したことのある不朽の名作。
『自転車泥棒』、『市民ケーン』と並び今も70年近く経った今でもなお評価され続けています。
さて、これほどの評価を受けていながら多分「目が離せないくらい面白い!」と思う人は少ないと思う。
でも批評家や映画監督が好きそうな作品であることは間違いありません!あの巨匠ウッディ・アレンも多大な影響を受けたと言われています。
[kanren postid=”913″]5.『用心棒』
オススメ度:★★★★☆
イタリアで無許可のリメイク作品『荒野の用心棒』が制作され「マカロニウエスタン」、「セルジオ・レオーネ」、「クリント・イーストウッド」を世界に知らしめた作品。
三船敏郎出演の映画の中でも特に殺陣に力が入れられ、日本映画の栄光時代を随所から感じられます。
白黒映画ですが、おそらく現代の人でも十分楽しめるかなと。映画好きとしては主人公・桑畑三十郎を映し出す名ショットにも注目してほしい!
6.『この世界の片隅に』
オススメ度:★★★★★
この記事では一番最新の映画です!同時期に公開された『君の名は。』とはまた違ったタッチで描かれる戦争映画で、太平洋戦争を描いた映画の中でもトップクラスの傑作だと思います!
同じく太平洋戦争を描いた『火垂るの墓』とは違って「かわいそうな話」じゃない、一生懸命に生きる「片隅」にいる人達の生活を描きだしているんです。
かわいそうな姿を観て感動するのではなく、ひたむきに生きるすずを観て感動する。こんな戦争映画今までありませんでした。
誰かに影響を与えたとかは今のところないけど、世界中の人に観てほしい。
7.『タンポポ』
オススメ度:★★★★★
世界中に「ラーメン」ファンを作り出した自称「ラーメンウエスタン」映画。
さびれたラーメン屋を二人のトラック運転手が再建するストーリーで、観れば絶対にラーメンが食べたくなるはず!
大筋以外にも「食」に関するいくつかのエピソードが時折挟まれ、最後は人間に欠かせない「あるもの」を食す?シーンで終わる。
最初から最後まで「食」をテーマにした邦画には珍しい作品です!
8.『リング』
オススメ度:★★☆☆☆
日本なら誰もが知っているホラー映画。『呪怨』と迷いましたが、印象の強さからコチラをチョイス。
最後に貞子がテレビがにゅるっとしてくるシーンは日本だけでなく、世界中に衝撃を与えました。
まぁホラー映画としては稚拙なところもあるとは思うのですが、「Jホラー」を広めハリウッドでリメイク作品が作られるくらいには人気です。
やっぱ海外のゾンビとかモンスターっぽい奴らが出てくるホラーよりも精神に来るものがあるというか、ゾワゾワさせてくれますよね!
9.『羅生門』
オススメ度:★★★☆☆
アカデミー賞で名誉賞、ヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞した問答無用の超名作!
学校の教科書で習う芥川の「羅生門」との関連はほとんどなく、娯楽性を追求するよりも結構実験的な映画という印象です。
映画の教科書があればかなり多くのページが割かれ、日本映画の中でもTOP1.2を争うくらい歴史に残る作品だと思います!
10.『七人の侍』
オススメ度:★★★★★
私が一番好きな「邦画」であり、映画にハマるきっかけを作ってくれた『七人の侍』を最後に紹介します!
野武士に襲われそうな百姓たちが七人の侍の助けを借り、村を守るアクション超大作です。
この映画と同じようなプロットは世界中の国々で使われ、アメリカでは『荒野の七人』、『マグニフィセント・セブン』としてリメイクされ、派生作品には『サボテン・ブラザーズ』とそれのリメイクの『ギャラクシー・クエスト』が作られました。
白黒かつ3時間を超える大作でありながら、現代の人でも絶対に楽しめます!というか若い人にこそ観てほしい!
映画好きを自称する人で『七人の侍』を観ていない人はさすがにいないと思いますが、念のため言っておくと「映画が好きなら絶対観とけ!」。
もちろん「映画そんなに好きじゃないけど」って人も絶対観た方が良いですw
映画をお得に観るならコレ!
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まとめ
黒澤作品が多いですね。できれば『隠し砦の三悪人』も入れたかったのですが、枠がなかったので残念ながら上げられず。
もちろん一番オススメなのは『七人の侍』なんだけど、観てない映画があれば全部観てほしいなぁ…。
最後までご覧いただきありがとうございました!ほかの記事もよろしければぜひ!
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