
はい、『ミズ・マーベル』の中間地点となる3話の感想です。
前回はカマラのルーツに関する謎や、アメリカで暮らすムスリムたちの生活が語られました。
重要になるのはやっぱりカマラの持つ腕輪(バングル)。
果たしてこの腕輪は宇宙起源のものなのか、それとも……
そんな謎が深まるばかりの『ミズ・マーベル』。さっそく感想に参りましょう。
※この記事はMCU全作品のネタバレを含みます。まだご覧になっていない方はご注意を
ミズ・マーベル
あらすじ
ダメージコントロール局に捕まる一歩手前で、カムランとその母親に救われたカマラは、別次元からやってきた「ジン」について話を聞かされます。
カマラの曾祖母・アイシャや、カムランたちはジンであり、元の世界に帰りたがっている様子。彼女たちが帰るには、腕輪の力が必要だとも。
カマラは答えを保留し、兄・アーミルの結婚式に参加しますが、しびれを切らしたカムランの母たちが式場に乗り込んできて……。
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『ミズ・マーベル』3話 感想
徐々に不穏な空気が
物語は過去のインドからスタート。イギリス植民地時代のインドのとある遺跡で、カムランの母たちが腕輪を発見。イギリス軍に見つかる前に逃げ出そうとするのですが、腕輪をつけていた腕が青い。ジーニーぽいですが、MCU世界なので、おそらくクリー人のもの。腕輪もクリーからもたらされたアイテムだったのかも。
余談ですが、この過去シーンでは『シャン・チー』に登場したテン・リングスを思わせるマークも登場。さっそくフェイズ4内でのクロスオーバーがはじまっています。
「クリーといえばキャロルとも縁があるよね」
そう考えると、謎の信号を発しているらしい、シャン・チーの腕輪もクリーと関係しているのでしょうか。考察がはかどるポイントですが、それはひとまず置いておいて。
さらに、カマラの先祖が別次元から来た存在、通称・ジンであることが判明。カムランの母たちは元の次元に戻ろうとしているようで、腕輪の力を欲している様子。腕輪が別次元への扉を開くのか、なんなのかは検討も尽きませんが、とにかく腕輪が絶対に必要と。
そこでカマラとジンたちの戦闘が勃発してしまうのですが、もう一度MCUの時系列を考えてみると、『ミズ・マーベル』は最も未来の出来事を描いているドラマなんですよね。
順番的には『ドクターストレンジ MoM』⇒『ホークアイ』⇒『ムーンナイト』⇒『ミズ・マーベル』となっているので、実は腕輪を使わなくても別次元に移動できる人が既にいる。
この時点で修業をある程度終えたはずのアメリカ・チャベスの参戦が、割とあり得そうになってきました。腕輪をカマラのもとに残しつつ、ジンたちを元の次元に帰してあげることもできます。ただ、ジンたちは“追放”されてきたみたいなので、向こうの世界で歓迎されるかは謎。
若いヒーローとしてカマラとの相性もよさそうですし、アメリカ・チャベスがドラマの最後辺りに登場するならタイムリーな使い方になるのかなと。
ドラマの新たな一面
1話目から非常に愉快なドラマでしたが、結婚式でのダンスシークエンスはアゲ感がハンパじゃなかったですね。完全にボリウッドムービーを意識した構成になっていて、ミュージック映画ではないのに、全キャスト出演のミュージカルシーンを違和感なく盛りこんでしまう巧さ。
将来的にはMCUのミュージカル映画もあり得るんじゃないかな。そして、当然といえば当然だけど、カマラの兄がインドの名優アーミル・カーンと同姓同名。
さらには、本作初となる大規模な戦闘シーンも見どころで、カマラの華やかなだけど若干おぼつかないアクションがいい味出してる。あまり最強になりすぎず、スパイダーマンらしい戦いを見せてくれるとなお楽しい。
「今後の活躍も楽しみになるね」
そして、アメリカ人たちとイスラム移民の、静かなる文化的衝突もキッチリと描かれていました。
「モスクに入ったら靴を脱ぎなさい」のシーンや、イスラム教徒とテロリストが理不尽にも結び付けられてしまう現実など、当事者ならではの問題にも言及。ただ非白人のヒーローを登場させるのではなく、文化ごとMCUに持ちこむスタイルは、今後のヒーロー映画の基本になってほしいところ。
また、ラストではパキスタンへの旅を示唆しておりました。カマラが両親に旅行を許されるとは思えませんが、アメリカを飛び出す展開になって、さっそく世界を股にかけ始めたぞ。
最後に
『ムーンナイト』は完全に独立したシリーズでしたが、本作は序盤から他のヒーローの名前もバンバン出る。
他作品との繋がりも強烈に示唆されているし、サプライズキャラクターが登場してほしいと願ってやみません。
以上。
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