
ついに始まった『ミズ・マーベル』。
前回の『ムーンナイト』からそんなに時間が経ってないのに、もうMCUの新作ドラマが楽しめるなんて!しかも『オビワンケノービ』と同時期に!
最近のマーベルスタジオは“若いヒーロー”にも力を入れいているようで。
フェーズ4では『ホークアイ』のケイト・ビショップ、『ドクターストレンジ』のアメリカ・チャベスなどなど、ヤングなヒーローたちが誕生してきました。
そんな中で、満を持して登場するのがミズ・マーベルその人です!
彼女は比較的新しいヒーローながら、ゲーム版『アベンジャーズ』で主役を務めていましたし、人気もかなり高い。また、ムスリムのヒーローということで、MCUに登場する意味もあったりします。
というわけで、さっそく第1話の感想を書いていきましょう!
※この記事にはMCU作品すべてのネタバレを含みます。『ミズ・マーベル』を鑑賞してから読みましょう
ミズ・マーベル
作品概要
本作はMCUのフェーズ4に位置する作品で、新ヒーローであるミズ・マーベルのオリジンとなっているドラマです。
原作でのミズ・マーベルはムスリムヒーローにして、キャプテン・マーベルの大ファンという設定。能力は体の一部を巨大化させたり、腕を伸ばしたりと、どこかの海賊漫画の主人公みたいな力を披露します。
一応、MCUの一部ですので、過去作や今後のシリーズとも深く関わっていくキャラクターとなるでしょう。すでに『キャプテン・マーベル』の続編である『マーベルズ』への出演が決まっていて、キャロル・ダンバースとの共演も確実されています。
本作で主人公のカマラを演じているのは、期待の新人といえる女優のイマン・ヴェラーニ。
過去に大きな役を演じたことはありませんが、オーディションでカマラ役を射止めており、今後のMCUの中心人物になっていく俳優でもあります。
ディズニープラスで視聴する
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『ミズ・マーベル』感想
少女はヒーローになる
ドラマ冒頭は、予告編でも使用されていたザ・ウィークエンドの「Blinding Lights」からスタート!この曲は恋とか愛について(男性目線?)歌っているので、カマラとのリンクはあまり感じられませんが、アガることは確か。
ちなみにこの曲のタイトルを和訳すると「まぶしいくらいの光」って感じですかね。無理やり考えればカマラの能力とリンクできなくもないな。うん。
主人公となるのはキャプテン・マーベルの大ファンであるカマラ・カーン。彼女は厳格な両親に育てられ、「アベンジャーズ・コン」なるヒーロー好きが集まるイベントにも参加させてもらえませんでした。
キャプテン・マーベルのコスプレ衣装を用意していたものの、母からは何故かハルクの衣装を勧められ、「ぴちぴちスーツじゃないハルクなら許す」といわれる始末。
その結果、カマラは友人のブルーノと協力し、家を抜け出すことに。しかし、家から持ち出した謎の腕輪の力により、「アベンジャーズ・コン」で騒ぎを起こしてしまい……
というのが、大体のあらすじです。
「なんてシンプルなんだろう」
直前まで配信されていたのが、複雑すぎる世界観が構築されていた『ムーンナイト』でしたから、このドラマはかなり見やすい印象を受けました。さすがに精神世界とか、神話の世界とかまで話が広がらなさそうだし、演出的にも爽やかでしたよね。
僕は全体を通してジョン・ワッツ版『スパイダーマン』3部作のエンディング的な雰囲気を感じましたが、いかがでしょうか。
最近の映画でよくある「メッセージのやりとりが映し出される演出」は正直見飽きていました。本作でもカマラとブルーノのスマホ上のやりとりを表現したシーンがあったんだけど、まさかのネオンや電光掲示板で表現していくという、若干の新鮮さを感じさせる演出。そのままポンポンメッセージが表示されるよりは、100倍くらいマシだね。
ほかにも何気に背景のウォールアートが動いていたりとか、カマラの作戦会議シーンとか、ポップな演出が多用されておりました。
コミックというよりは、絵本ぽい演出ですが、最後までこの路線で進んでいくのでしょうか。
最終話までに飽きないとは思いますが、バトルシーンがどのように表現されるのかが、まず最初の注目ポイントかなと。さすがに「BOOOOM!」みたいなオノマトペが表示されることはなさそうだけど……。
そして、ストーリーからにじみ出ているジョン・ヒューズ感!!
特に家を抜け出してアベンジャーズ・コンに行くあたりの展開は、『フェリスはある朝突然に』を思い起こした人も多いのではないでしょうか。
明確なタイトルが挙げられないまでも、「ジョン・ヒューズに影響されているだろうな~」と感じる場面がいくつか。『スパイダーマン』もジョン・ヒューズ感強かったけど、もしかしたらそれ以上かもしれないぞ。
さらにムスリムの文化と考え方に疑問を抱くカマラの構図は、これまでになかったヒーロードラマになりそうな予感がします。
イマン・ヴェラーニとカマラ・カーン
カマラ役を演じたイマン・ヴェラーニについて。
やっぱりといいますか、ケイト・ビショップやアメリカ・チャベスよりは、トム・ホランド(スパイダーマン)寄りの俳優さんですよね。オタクっていうこともあるだろうけど、演技的にも『シビル・ウォー』でスパイダーマンが登場した時を思い起こしました。
まだ第1話ですが、彼女のエネルギッシュな演技は作品を牽引するだけの力があるというか、僕はすごく好き。
ティーンエイジャーならではの無鉄砲さもあるし、スパイダーマンが大人に成長した今、彼女がトム・ホランドの持っていたある種の子供っぽさを体現するキャストになるのかもしれないね。
「今後の活躍が楽しみ過ぎるね」
続いて、カマラ・カーン本人について。
第1話の時点だと、カマラの悩みって母親との関係とか、同級生との人間関係とか、現実的な問題じゃないですか。世界的な危機や命のやりとりがないだけ、ゆるーく楽しめました。
『ムーンナイト』も『ホークアイ』も1話目から結構もめてたしさ。『ワンダヴィジョン』なんて不穏でしかなかったし。
『シー・ハルク』とかも、この路線で制作されている気配がしますが、まずはあまり頭を使わずに楽しめる娯楽作として、カマラ・カーンの成長を楽しみたいところ。
とはいえ、この先はシリアスな場面もあるにはあるのでしょう。ヴィランとの戦いがなければダメだし、ヒーローらしい葛藤も描いてほしいところ。
最後に
1話目のインパクトでいえば、『ムーンナイト』よりは上でした!
『ワンダヴィジョン』の衝撃と謎の多さも好きでしたが、シンプルに楽しめる本作のようなドラマはMCUにはめずらしい気がする。
来週は第2話の感想を書きますので、それまでお待ちください!
以上。
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