Netflixで配信された『サウスパーク』の全エピソードをレビューしていく【前編】

シーズン17

1.政府を心に受け入れよう

★★☆☆☆

NSA(国家安全保障局)がTwitterや通話などを監視していると語るカートマン。ついに彼は脳内で思ったことを直接SNSにアップする”バカッター”を始めることになる。

このエピソードが公開されたのは2013年。ちょうどその時はNSA職員のエドワード・スノーデンが内情を告発した辺りですかね。恐らくそれに影響を受けたエピソードではないかと。

詳しくは映画『スノーデン』をご覧ください。スノーデン関連の嘘か本当か分からない都市伝説関連も、調べれば調べるほど面白いです。

2.殺人ポルノ教養番組

★★★★☆

殺人ドキュメンタリー番組にハマる親たちの中で、ついに本物の殺人が起きる。親がテレビ番組の影響で凶暴化するのを恐れた子供たちは、番組を見られないようにロックをかけるのだった。

親が子供に対して不健全なサイトや番組を見ないようにフィルタリングすることがありますね。それを逆転の立場にして、子供にフィルタリングされる親たちを描いたエピソードです。

実は俺も離婚をテーマにした謎ドラマを真剣に観ている親に対して、何故か不安を感じたことが。うーん、なかなか深い話だったかも。

3.ジマーマンの運命

★★★☆☆

タイトルにもなっている”ジマーマン”は2012年に黒人少年を銃殺した人の名前です。ストーリーはジマーマンが無罪判決を受けたことで怒り狂った黒人たちが暴動を起こす――といった夢をみたカートマンのお話w

被害妄想により本当に黒人(トークン)に襲われると思ったカートマン『ワールド・ウォー・Z』のストーリーになぞった騒動を巻き起こすと。

事件を知っていたり、映画を観てれば楽しめるかも。最近は白人警官が無抵抗の黒人を射殺したとかニュースになってますし、それをテーマにしたエピソードも今後出てきそう。

4.ゴスとエモ

★☆☆☆☆

えー、ゴスの子供たちがエモに変えられちゃう話なんですが、正直言って全然分かりませんでしたw

ゴスとエモの違いがビジュアル面でも行動面でも理解できず、スタンカートマンといったいつものメンバーも登場しない。ヴァンパイアや作家のエドガー・アラン・ポーまで登場してきて、ネタの分からない回でございました。

5.ナニの調教

★★☆☆☆

カイルの弟、アイクが突然思春期になり言動が横暴になってしまう。学校ではマッケイさんが取り付けたシステムが誤作動を起こし、スプリンクラーが暴発する事態に。

元々カートマン並みにヤバい奴なんじゃないかと疑っていたマッケイさんが、初めてダークサイドを見せたエピソードでしたね。過去にもあったのかもしれんけど。

そしてカナダ人が多く登場する回でもありました。なぜ口が裂けているのかは不明ですがw アイクカイルの家に養子に来た経緯などは過去シーズンで語られたのだろうか。

6.赤毛の牛

★★★☆☆

カートマンが赤毛でソバカスのある牛を発見。それは三つの宗教(ユダヤ・キリスト・イスラム)を一つにする予言の牛だったが、赤毛の牛カートマンが仕込んだ嘘で……。

イスラエルに聖地がある3つの宗教の対立がメインとなり、カートマンカイルの変な関係も見どころです。あの二人は本当に友達なのだろうか。俺はカートマンと付き合える気がしないぜ。

3つの宗教のマークが合わさると、ヴァンヘイレンのロゴになるといった演出が好きでした。

7.ブラック・フライデー

★★★☆☆

ブラックフライデーとはアメリカ中のお店でセールの行われる日。最近はAmazonの進出もあって、日本にも浸透してきている気がしますね。

ストーリーはブラックフライデーの日に起こる”買い物戦争”を買う側と売る側の視点から描くというもの。まさに「物売るってレベルじゃねぇぞ!」な命の危機すら感じる状況です。

『ゲーム・オブ・スローンズ』『スタートレック』のネタが豊富でしたね。このエピソードは前編となっており、そのまま次にストーリーが持ち越されます。

8.尻と火の歌

★★★☆☆

前作から引き続きブラックフライデーのお話。タイトルの元ネタは『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作小説である「氷と炎の歌」です。

ブラックフライデーのさなか、PS4派Xbox派に分かれた小学校のメンバーたち。俺はもちろんPS4派なんだけど、アメリカではXboxも根強いのか。ソニーも出てくるから日本語が多く聞ける回でしたね。

こうしてゲーム機戦争の話をやってくれるのは良いけど、みんな大好きニンテンドーの名前が挙がらないのが残念。当時はスイッチ出してなかったし、WiiUは状況がアレだったから仕方ないのかも?

9.パイオツとドラゴン

★★★☆☆

長かったブラックフライデー編の最終章。超くだらない内容なのに、戦争ドラマのような裏切り合いに発展していくのが面白いよね。

冒頭は何故か日本のプリンセスとなったケニーのストーリーで、日本のアニメのような演出がされています。もっと萌えアニメっぽさを出した方が日本人には分かると思うが……。

3エピソードに渡ってソニーVSマイクロソフトの代理戦争を繰り広げてきました。俺が観た中では最も壮大なサウスパークだったし、作品の味が出ていると思うのでオススメではありますね。

10.ホビット

★★☆☆☆

女子たちがフォトショップで自身の画像を加工しだし、男子たちはメロメロに。真実を知るウェンディは男子に訴えるもヘイト扱いされてしまう。

最近加工しすぎて背景の画像が歪んでしまっている女性の画像を多く観ますね。自信を磨くことよりも加工に力を入れている、といった話も耳にします。

まぁ、俺にとってはどこの誰が加工してようが結構どうでもよくて、立場的にはフォトショ女子に釣られる男子たちと同じかも。ただ、背景が歪んだりしていると滑稽に映るので、やるならちゃんとしてほしい。

シーズン18

1.ゴー!レッドスキンズ

★★★★☆

起業したスタン達は自身の会社名をカートマンの意見により、レッドスキンズとすることに。商標登録が削除されたばかりの名前を使った会社は注目され始めるが・・・。

レッドスキンズとはネイティブアメリカンのロゴを使用したアメフトチーム。実際にネイティブアメリカン達から名称&ロゴの変更を求められており、このエピソードでは商標登録が削除された世界を描いています。

実際は未だにネイティブアメリカンの横顔を使っているそう。時代錯誤だとは俺も思うけど、伝統あるロゴらしいから難しいところですね。完全に皮肉っているのがサウスパークらしい!

2.打倒グルテン

★★★☆☆

グルテンフリーがブームになったサウスパーク。グルテンを食べた人間たちに異常が起き始め、スタンのパパはビールを飲んだことで隔離されてしまう。

グルテンは皆さんご存知、小麦粉に含まれるタンパク質のことですね。日本でも近年ブームになりつつあるような気がします。俺は一度も食べたことないけどねw

確か『ララランド』でグルテンフリーじゃないからと返品するシーンがありましたが、それだけ浸透しているということでしょう。結局なんでグルテンを食べないのかは良く分からん。

3.シスジンジャー

★★★★☆

カートマンは自分専用のトイレを手に入れるため、自身がトランスジンジャー(ジェンダー)だと言い始める。差別による炎上を恐れた小学校や生徒たちはカートマンの要求のしぶしぶ飲むことに。

ちょうどトランスジェンダー(元男性)の方が、陸上競技で女性の世界記録を樹立するニュースを耳にしました。何か言ったら差別に繋がるので、周りも何も言えないという。

こういう時に批判をするとトランスフォビア認定されそうですね。そんな中で真っすぐに皮肉るサウスパークの潔さよ。「身体は男だけど、心は女性なんだ」となった場合、風呂やトイレは実際どうなるのか気になります。

4.ハンディカー

★☆☆☆☆

障碍者であるティミーが始めたタクシーアプリが大ヒット!それに危機感を抱いたタクシー業界やイーロン・マスクがレースを挑む事態に発展する。

俺にとって初のティミー回。テスラモーターズのイーロン・マスクが同等と登場する回でもありました。日本ではウーバーなんかの白タクアプリは浸透してないんで、アレなんですが。

豪華なエピソードではあったけど、面白さは特に感じませんでした。

5.茂みの奇跡

★★★★☆

バターズの持っていたドローンを悪用し、盗撮に成功したカートマン。秘密にしておくつもりが、ネットに盗撮画像をバラまいてしまい、サウスパーク中を巻き込んだドローン戦争が幕を開ける。

クライドのママの陰毛ネタがめちゃくちゃ面白かったw 言い回し何かは吹き替え版で観たほうが伝わるかな~と。笑いだけで言えばこれまでで最高だったかも

ドローンは簡単に盗撮や犯罪ができてしまうのに、規制が行き届いてない気がしますね。日本ではある程度認知されてきていて、取り締まりも強化されていますが、世界では……

6.フリーミアムは無料じゃない

★★☆☆☆

カナダのコメディアン”テレンス&フィリップス”がソシャゲをリリースする。最初はクソゲーだとバカにしていたスタンだったが、徐々にのめり込んでいき課金額はとんでもないことに。

ゲームは大好きでもソシャゲは嫌いな俺。無料は大歓迎なんですが、面白くない上にガチャ課金とかハマれる要素がない……。これだけ流行っていても買い切りゲームが好きですね。

エピソード内ではカナダの陰謀としてソシャゲがあったけど、実際にこれと同じようなことをやってる企業いっぱいあるんだよな。コンシューマーゲームが台頭されなきゃいいですが……。

7.仮想現実のカレーループ

★★★★★

カートマンに騙され、リアルな世界をバーチャルリアリティーだと勘違いしたバターズ。しかし、カートマン本人もその世界がバーチャルであることに気が付いていなかった。

『マトリックス』『インセプション』のように何個もの仮想現実が登場するエピソードです。結局どれが現実なのか分からなくなる。

実際に今生きているこの世界もほとんどの確率でバーチャルワールドらしいし、この手の世界観はかなり好き。俺自身VRとか新しい技術大好きなせいもあるけど、これは万人にオススメできるエピソードではないだろうか。

8.マジック・ザ・キッチン

★★☆☆☆

遊戯王のようなカードゲーム”マジック・ザ・ギャザリング”をプレイするニワトリたち。最強のプレイヤーであるケニーたちはニワトリを購入し調教し始める。

デュエマとか遊戯王とかのゲームにハマったことがないんで、どんなルールで行われているのかもイマイチ理解できていない。「動物同士を戦わせる」と言った問題をカードゲームに置き換えているんだと思う。

闘犬とかハブとマングースとか日本に問題ありそうな文化があるが、時代も時代なので続ける必要はあるのか疑問です。動物好きじゃないけどさ。

9.リハッシュ

★★☆☆☆

ゲーム実況にハマり家族と過ごさなくなったアイク。弟を心配するカイルをよそにカートマンは実況動画をネットにアップし始める。

俺もゲームをパケ買いすることはなくなったな。実況動画とかレビューを観て面白そうだと判断してから購入することにしています。そこそこ値段高いし、買って後悔したくないので。

それに対する批判は少なからずあるのでしょうが、俺はゲーム実況大好きですね。自分でプレイする方が好きですが。

同時に進行していたロード(スタンのパパの女装)のストーリーが次の話にも引き継がれます。

10.ハッピーホログラム

★★★☆☆

亡くなったアーティストや俳優がホログラムとして生き返る中、リビングを取り戻したいカイルはTwitterを使ってアメリカ中に呼びかける。

このシーズンのストーリーが細かく組み込まれており、まさにシーズンの集大成的エピソード。世界一とも名高いユーチューバーのピューディパイが本人役として出演していました。しかもカートマンと共演するというw

ピューディパイは登録者数1億人を超える超大物ですからね(有名なヒカキンさんは770万人くらい)。カートマンと共演できるのも納得。

昔は家族で決まった時間にテレビを観ていたけど、今はネットの方が面白いと確信しているので、そういう習慣は無くなりました。俺にとってリビングは”取り戻したい”というよりも、”古き良き思い出”って感じになってるな。

 

まとめ

とりあえず4シーズン50話くらい観たところ、どれも全部面白い!!

細かいところで観ると当たりはずれはありますが、サウスパークのキャラクターに触れていられるだけで幸せなのです。これまで映画しか観たことなかったからね。

映画と言えば、メインキャラの一人だと思っていたケニーがあまり登場しないのが意外。どちらかと言えばバターズの方がキャラが立ってる気がしました。

えー、残り3シーズンもしっかり感想書くんですけど、とりあえずNetflixに感謝を送りたい!!

 

↓後半シーズンのレビュー記事はコチラ↓

⇒⇒「サウスパーク」シーズン19~21編の感想記事

シーズン19には日本のBLをテーマにしたエピソードがありますw

 

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