PS4『十三機兵防衛圏』映画ブロガー的感想と評価 変態的なシナリオの完成度にビビる

どーも、スルメです。

「いまさらかよ!」と言われそうですが、ついに『十三機兵防衛圏』をクリアいたしまして。

本作は2019年発売で、リリースされた当初からけっこう話題になっていたんですよね。僕もアドベンチャーゲーム大好きなんで、気になってはいたのですが、「ここぞ!」という場面がなくてですね…。

それが発売から1年経って、ようやくプレイできる機会に恵まれました!ありがとうお正月!

 

んで、とりあえずクリアした第一印象なんだけど、

なんだ、この変態的に完成度の高いシナリオは!!

って感じで。別に悪口じゃないんですが、こだわりというか、シナリオの作りこみが異次元の領域。

1985年を舞台にしたジュブナイルと、ロボット的な兵器「機兵」が登場するSF要素。さらには登場人物たちの恋愛要素なんかもからみ合って、映画オタクな僕としても、身体の芯まで痺れたわけで。

クリア時間は20時間くらいかな。アドベンチャーゲームなんですけど、適度なボリュームで最後まで飽きることなく楽しめました!

というわけで、基本的にはネタバレなしでゲームの感想&魅力を語っていきます!

1ミリもゲームの内容を知りたくない人は、ブラウザバックをよろしく!

 

十三機兵防衛圏

おおまかなゲームのシステムとしては、アドベンチャーパートである「追想編」をやりつつ、シミュレーションバトル「崩壊編」をプレイするというもの。

同時並行で進めて行かなければならず、偏ってしまうと「〇〇をクリア後開放」と、制限が生まれます。ふたつのパートはまったく違ったゲーム性ながら、地続きのストーリーになっていまして、ちょっとずつプレイしていくのが醍醐味かと。

ストーリーは1985年を舞台に選ばし高校生たち13人を描く、青春群像劇です。全員がひとつの高校に関わりがあって(通っているわけではない)、それぞれの主人公も少しずつ繋がりが生まれていきます。

で、一応タイムトラベルも含まれる作品なんですよ。だから主人公は1945年生まれだったり、未来人だったりと出自がかなりバラけていまして。でも、全員が1985年に集まるんで、基本的には「80年代を舞台にしたジュブナイル」と考えてもらって大丈夫かと。

主人公が13人もいるんで、好きなヤツ嫌いなヤツが出てくるかと思います。でも、キャラクターに対する印象も徐々に変わっていくんで、そこまで気にしなくていいです。プレイヤーの気持ちに変化が生まれていくのも、本作の特徴のひとつですので。

 

……基本的な部分はそんな感じかな!

ここまでで「え、なんか気になるゲームだわ~」と思ったのならば、迷わず購入することをおすすめします!

あと、僕と同じくアドベンチャーゲームが好きで、映画が好きって人には問答無用で勧められる。映画だったら『スタンド・バイ・ミー』とかが好きな人、ゲームならシュタゲとかロボティクスノーツとか科学ADVあたりかなぁ。

ほかにも「この映画が好きなら…」っていうのが何作かあるんですが、言うとネタバレになるんで自重しておきますw

 

シナリオの巧さ

映画オタク、ゲームファンとして、これまで秀逸なシナリオには幾度となく出会ってきました。僕は演技や演出よりも、シナリオに目が行きがちな人間なんで、特にうるさいわけよ。

そんな中でも、『十三機兵防衛圏』のシナリオは頭一つ抜きんでていると思いますね。映画では絶対表現できないシナリオで、本作のために新しいジャンルが生み出されたといっても過言ではありません!

というのも、本作はプレイヤーが実際にキャラクターを動かし、怪獣と戦って、ゲームの世界に浸ってはじめてのめり込める作品だからです。受け身ではなく、ゲームにしかない「プレイ」の部分がすごく大事なんですね。

同時期に発売された小島秀夫監督の『デス・ストランディング』も同じです。「プレイ」することでシナリオがより輝く、映画でもアニメでも小説でもできない、ゲームとしての面白さが際立った作品なわけであります。

 

で、僕が「変態的」とすら思うのは、ただでさえ13人の主人公がいるのに、時系列もバラバラにしている点です。普通だったらここまでキャラがいて、時系列も動かしまくっていると、何かしらの矛盾が生じるものなんですよ。そしてプレイヤーも理解できなくなって、途中でやめちゃうよね。「結局なにがやりたいのか分らんわw」って。

しかし、本作では制作者のやりたいことも分かるし、シナリオが語りたいことも理解できる。時系列が数十年単位で動いたって、途中で迷子にならず、どんどん先に進めたくなるんですね。

シナリオを組み立てる能力も高いし、その複雑なシナリオをプレイヤーに伝える能力も高い。だからこそ、本作はこんなにも面白いし、テキストを進める手が止まらなくなる。

これはもう作者の頭の中が理解不能ですわw どうやって生きてきたら、こんなシナリオが書けるのでしょう。僕だったら数百年かけても、このシナリオに相当する作品は作れないw

 

あと触れておきたいのは、サプライズ性かな。

中盤を過ぎると、昨日プレイした部分の常識が完全に崩れるんですよ。どんでん返しってほどでもないんだけど、昨日「なるほど!」ってなった部分が、「いや、実は違うんですよ」ってなる感じ。で、今日の納得した部分は、明日のプレイでやんわり否定されるとw

しかもですね、映画とかアニメが好きな人に先の展開を予想させて、それを裏切るという離れ業すら披露していますw もうね、完全に制作者の手のひらの上で踊らされてる。

「たぶんプレイヤーはこう考えるだろうから、ここは裏切ってこっちが真実…。と、みせかけて!実はこっち!」

こんな感じの展開が何度かありましたからw そのたびに敵も味方もごちゃってなって、キャラクターに対する印象も全然変わってくるんですね。

いやぁ、本当によくできたシナリオですこと。

 

キャラクター

次にキャラクターについて。

本作には13人の主人公がおりまして、ここまで数が多いと「こいつ最後まで影薄くね?」ってキャラがいてもおかしくないんですが、そんなことはない。むしろみんなと過ごした時間が長すぎて、全員友達みたいに思えてきちゃうんですね。

どのキャラクターも生まれた時代が違ったり、個性や特技が違ったりと、差別化がキチンとされています。しかもほとんどの場合はひとりのキャラをプレイしていても、別のキャラが語られたりするんで、忘れることがない。

ただ、影の薄いキャラクターはいなくとも、目立つキャラはいるんですよ。それが主人公中の主人公ともいえる鞍部十郎と、メインヒロインといえる冬坂ですかね。このふたりはほかのキャラのストーリーにも頻繁に登場するし、作品を引っ張っている存在と言えます。

 

さらにいえば、キャラクターたちが本当にその世界に生きている感じがするんですよね。ストーリーに関わってこなくても、通行人のひとりとして背景に別キャラがいたりとか、名前だけ出てくるとか、そんなことが多いんです。

特に女性キャラクターは、女子同士と掛け合いとか見ていて楽しいし、異性キャラとの恋愛模様もむずがゆかったりもするw 全然別ゲーだけど、「トモダチコレクション」でキャラたちの生活を眺めているような気分。

基本的にこのゲームには分岐がないんですよ。完全一本道で、死んだ?場合もそのシーンの最初から。プレイヤーの選択によってキャラが死ぬなんてことはありません。

なので、恋愛対象もプレイヤーが選べないし、仲良くなる相手も決まっています。だからこそ、「トモダチコレクション」っぽいんですよね。登場人物たちにいっさいの介入ができないから。

ただ、いくつかの選択肢が出てくることもあるんで、一概に「読んでいるだけ」とは言えません。一本道であることは確かだけど。

 

ついでにここで触れておくと、温かみのあるグラフィックも最高。

横スクロールで歩くか走るか、話しかけるくらいしかアクションがないけども、キャラクターたちの動きにもこだわっていて、ただ読むだけの「テキストアドベンチャー」とは一線を画す作品です。

背景とかもね。車がしっかり往来したり、巨大な機兵があらわれたり…。普通のアドベンチャーゲームでは味わえないグラフィックなわけです。

バトルパート

シナリオはほとんど関係ないのですが、バトルパートにも触れておきます。

バトルパートではシミュレーションバトル…、たとえるなら『ファイアーエムブレム』とか、そんな感じのバトルが楽しめます。

主人公たちは機兵に登場して、怪獣を倒していくわけですが、これがCGがかなりシンプルw そういう演出なんだろうけど、基本ドット以下のビジュアルで描かれるんで、敵が飛んでるのか地上にいるのかが分かりにくい!

さらには主人公たちの機兵も第1世代から第4世代まであって、それも見た目だけじゃ判別不能。第4世代だけ飛べるんですが、これまた理解はできないので、「あれ、あそこにいるのって誰だっけ?」といちいち確認しなければなりません。

そんなわけでバトルパートに関しては、不満が残る出来でございました。とはいっても、アドベンチャーパートで疲れた時の箸休め的な部分でもあるんで、苦にはなりません。一応しっかりと戦略を考えて、キャラを強化しておけば倒せる難易度だし。

 

ただストーリーが気になるところで「先にバトルパートをクリアしてください」って言われちゃうと、テンポを悪くなると感じてしまいますね。

普段はアドベンチャーパートに疲れたら、バトルパートで箸休め…って感じで使えるのですが、それを強制されちゃうとめんどくさくなっちゃう。だから僕は、なるべく交互にプレイするように努力してました。

ただ、経験値的なポイントはアドベンチャーパートをクリアしても入るので、自分のペースでプレイしていくのがいいかも。途中で崩されるかもしれませんがw

 

まとめ:十三機兵防衛圏は面白れぇぞ

そんな感じで不満な点もチラホラあるわけですが、基本的にはアドベンチャー好きならプレイして損はないかと。

プレイ時間も20時間くらいだし、ルートもひとつだけ。何個かのフラグを回収していくとか、めんどくさいからね。そういう煩わしい思いをしなくて済むのは、本作のポイントのひとつかなと。

アニメ化とかはなさそうですが、別のメディアで展開させても面白くなりそうな気はしますよね。続編とかはそんなに求めてないけどw

もし気になっているのならば、ぷれいしてみることをおすすめします!

 

以上!!!

 

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